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これらのジョイント作品は、長い議論の末、出来上がったものです。

「たがいの作品から、火花の散るようなジョイント」 を合言葉に何度もメールのやり取りを繰り返しながら完成したジョイント展ですが、発表した5つのステージの他にも、没になった作品がいくつもありました。
概してこれらの没作品は、個性の乏しい(自分を主張しきれていない)作品だったと、そのときに私たちは気付きました。

同時に、ジョイントによって新たな表現が生まれるのは、たがいの作品が強い個性を発揮している時であるということを、深い感動を持って理解したのです。

ジョイント展を公開するに当たって、この感動をそのまま伝えたい。そんな強い思いから、私たちが体験した感覚をあえてそのままことばにして添えてみました。

私たちは何より作品をジョイントさせることで、自分の作品だけでは決して生み出せ得なかった新しい領域(表現)を見出しました。
そしてそこに強い喜びを感じたのです。
それは作品をとおして得られる、ことばにはならない、心と心、(精神)の融合のような現象の体験でした。
これは違いを認めることでしか生み出せない、新たな人間関係の創造ではないかと思われます。

たがいの個性や違いを尊重することで、その違いは「他人」なのではなく、実は自分の一部だと理解出来たとき、人は新たらしい希望をつかむ事ができる。私たちはそこに、融合する心の文化を築き上げる事ができるのではないでしょうか。
そこでは争いのない、深い倫理感に基づく社会があるはずです。

私たちが体験した喜びはとても大きなものでした。
それが何よりそのことの証となるのではないかと思うのです。
静かに、深く、このジョイントの波を広げていきたい。この喜びが世界に満ち溢れることを願わずにいられません。

私たちは、ジョイントの運動をネットアートと位置付けて、この運動を広げて行きたいと思います。

賛同していただける方々の参加を広く呼びかけます。
ジョイントの喜びを体験してみたいと思われる方、是非ご一報ください。お待ちしています。

                               福里良和・北籔和夫

作品を極める
作家が行き着く最高地点に立つ
すると、ジョイントは、
更にその先に、
一人では行きえなかった世界を
作りだすことがある

思いがけない展開に
作者自身が感動する

深い共感が生まれる。
ジョイントが
コラボレーションに昇華する

ステージ5


1988年作(F8号)キャンバス・鉛筆・テンペラ「ジャガイモ2」

 


8/6完成 (この作品をヒロシマとナガサキにささげます)