帽子を描く筆(触法で表面の変化を楽しむ)


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画像が悪いですが、帽子のおおよその形と、その中心となる縦横の補助線を入れたところです。
大まかに二つの円が見見えます。
一つはツバが作る円、
もう一つは頭の部分に出来た円。
これらの関係を軽いタッチで描きます。
A
ツバの部分に軽く縦線を走らせ、そのふくらみを感じます。
頭の部分も特徴的な部分を大雑把に捉えます。
B
ツバの部分にある縫い目の跡に沿って鉛筆を走らせます。ついで頭の部分にある縫い代の部分を帽子の起伏にを感じながら描いて行きます。
この段階はまだ影を考えに入れずに軽く描き進めます。
山あり谷ありと、筆触法で遊ぶにはもってこいの素材です。

C
焦らずゆっくりと仕上げて行きます。
ツバの部分は縫い代が特徴的ですが縫い代に沿った線だけではツバの平たい感じが出せません。それを出すのが縫い代と垂直に交わる縦線です。二つの線を効果的に使ってください。
また、縫い代のへこみに出来た影をよく見てその表面を散歩するつもりで鉛筆を走らせます。筆触法の面白いところです。
E
完成です。
影がしっかり描き出されると帽子に存在感が出てきます。
帽子の起伏がどうなっているのかよく見てその上を散歩するように描いていく。そのことでスケッチブックの上だけではなく心の中にも帽子の形を刻んでいるのです。
D
Cで大体の形が出来ましたので、ここから影を意識して描き始めます。
床の部分も少しずつあたりをつけていって帽子との関係をつかんでいきます。
頭の部分には丁度中央に大きな凹みだ出来ています。影をよく観て描き進めば自然に帽子の凹凸が表現できます。
遠近によるコントラストの違いを復習して描き進んでください。