92年式のV型エンジンのTZR250Rです。 友達から譲ってもらったのですが、走行距離も2万に手が届きそうなぐらい 走っていましたし、雨ざらしで最近乗っていなかったこともあり、 外装もかなり錆ANDくたびれが出ていて、そのままでも走れないことは無かった のですが一抹の不安があり取りあえずばらしてオーバーホールする事にしました。
わるい部分がわからないので取りあえず全部ばらしてみました。 この時点で部品を仕分けしておかないと、どれがどこに付いていたのかわからなくなるので 布テープなどにマジックでかいて貼り付けておいたほうが無難です。 特に、ネジ類はどこに何が付いていたか解らなくなります。(私はの場合、はずした部品を段ボール箱に ひとまとめにしてほうり込んだ為、すでにわからなくなってしまっている人でした(~_~;) )
フレームの下塗りです、初めにマジックリンを使って水でじゃぶじゃぶ洗い、下地処理は#400番の耐水ペーパーでさらっと磨き、 よく乾かしてから(フレームパイプの中に水分が残っていると色を吹いてる最中水がたら〜っと垂れてきて一緒に塗ってしまう) 、プレソルベント(塗装屋さんが使う油分落とし)で汚れと油分をふき取り、サフェーサーを吹きました。
梅雨で湿度の高い日が続いていたので、色付けを見合わせていたのですが、やっと色付けが出来ました。 で、天気の良い日が少ないので思い切ってウレタンクリアーの上塗りまで一気に走ってしまいましたが・・・
悲しいことに、スイングアームに使った塗料がウレタンに負け、少し縮みが出てしまいました。
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私が上塗りに使っているイサム塗料のハイアートという2液性のウレタン塗料で、左から 主剤、硬化剤、シンナーです。シンナーについては気温によって、冬用、夏用、その他の季節用と 3種類ありますので、買うときに注意して下さい。 混合比は重量比で主剤4に対し硬化剤1、シンナー5の割合が標準です。 気になる価格ですが、塗料屋さんによって多少ばらつきがあると思いますが、主剤・硬化剤・シンナー のセットで8000円でお釣りがくるぐらいだと思います。 内容量については、フルカウルのレプリカが2〜3台は塗れる量だと思います。 これを仕上げに使うことで色の深みと塗装の耐久性がかなり違います。
スイングアーム取り付け部に使われているベアリングで、右が元々ついていた物で、かなり錆が出ており 動きがぎこちなくなっていたため左側の新しい物に交換しました。 本来ならベアリングをはずすのに専用のプーラーが必要なのですが、かなり高価なため バーナーとパイプを使って外しました。(ベアリングについては、メーカーの純正部品を使うよりも機械屋さんで買った方が 2〜3割ほど安く同じ物を調達できます。)
リアのマスターシリンダーです。
ブレーキオイルが漏れて塗装がぼろぼろになっていたので、ついでに塗り替えました。 Brmboの文字は濃いめの塗料で小筆にて手書きしました。
ホイールを先につけるべきかエンジンを先につけるべきか、悩んだあげく エンジンを先に取り付けました。 しかし、このときにパーツBGなる2輪の部品専門の雑誌で、乾式クラッチ、クロスミッション 、レース用シリンダ、CDI、大容量ラジエター、チャンバーをゲットしてしまったので、 またまたエンジンを降ろす羽目に陥ってしまいました。 はたしてレース用のエンジンで町乗りが出来るかわかりませんが、おもしろそうなので とりあえず組んで乗ってみてからノーマルに戻してもいいかな? なんてちょーしで組みましたが、付属していたレース用のハーネスでは燈火類が使えませんし 配線も若干違うので、配線図とテスターを使ってノーマルのハーネスで使えるように しました。
レース用のエンジンにしたためオイルタンクが不必要になったので外したまでは よいのですが、バッテリーの取り付ける場所が無くなったため、弁当箱をアルミのフラットバー で受けバッテリーの下に10mmの発泡ゴムを敷いて取り付けしました。
エクボだらけのタンクをポリパテで補修しベースカラーまで塗装しました。
パテの最終仕上げ(ラッカーパテの行程)を横着してパスしたため、若干補修後が 残ってしまいました。
何となくバイクらしい形になってきました。 取りあえずエンジンを始動してみたいのですが、レースに使っていたエンジンということもあり キックが取り外されてメクラ蓋になっており、チェーンを買ってこないと押し掛けもできない状態です。
リアシートも破れがあり汚かったので、ボディーカラーに合わせて張り替えました。 使った材料は東急ハンズで売っている、服地(レザー)を使いました、純正のシート生地に比べ ると弱いのですが色が豊富で伸縮性がよく、純正のように部分的に分けて裁断し縫い合わせなくても きれいにシートのウレタンフォームにフィットするのでいつもこれを使っています。 最近のバイクのシートベースは樹脂になっているので、生地を引っ張りながらホッチキスのおっきいの(ホームセンターで 数百円で売ってます)で止めていきます。ちなみに純正も同じ止め方です。
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前のオーナーが転倒してフロントフェンダーと、アッパーカウルがバキバキに 割れており、そのままの使用はかなり無理があり、新品に交換しようかとも 考えたのですが、値段を見てびっくり!! やっぱカウリングは補修が一番と心に言い聞かせながら修理を始めました。 修理にはデイトナから出ているカウルリペアを使用しました。 これって結構いけるね! 強度もあるし、なんと言っても硬化がはやく 気の短い人にはピッタリ(^0^)v 今まで純正カウルの修理は、半田で溶かしてつないだり エポキシ系の接着剤でくっつけたりしていましたが、どれもうまくいかず 結局新品を買っていました。 近くで手に入らない方は卸元の武藤商事が通販してくれます。 TEL 0738-24-2062・FAX0738-24-1960
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全体の仕上がりの雰囲気を見たくてタンクを乗っけて、リアカウルの 片っぽだけはめてみました。 ハイ!出来上がりはこんな感じ。 でも外装は、ステッカーの制作中の為、上塗りが出来てないのです・・・ ステッカーは寸法を決めコンピューターでデザインを作成、カラーの インクジェットプリンターで出力し、そのままでは塗料に負けてしまうので カラーコピーして出来上がり。 でも本当に塗料に負けないかは、やってみないと分からない・・・(ー_ー;)
上塗りのクリア塗装も完了し、タンク、シートをつけエンジンもかけてみました。 押がけ一発始動、アイドリングもちょっと厳しいけどあるし、3000回転でクラッチ ミート、モゴモゴ・・・・・んっ?んじゃ〜5000回転OK!OK!ばっちぐ〜(^0^)v
ちゃんと走るやん!
まだ保安部品つけていないので、町乗りテストで実用性チェックしてませんが 次回チャレンジ!
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元々付いていたカウルを補修して使うつもりでいたのですが、またまた
パーツBGでFRPの純正タイプのカウルをGETしてしまいました。
外品と言うこともあり、ヘットライトを付けたまま装着するとステーの位置が決まらず
苦労させられました。
ん〜っ、こうして周りが綺麗になってくると、チャンバーの汚さが目立つなー、
買ってきたときは、わりと綺麗やん!と思っていたのに・・・。
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結局レース用のエンジンは町乗りにはやはり無理があるので
ノーマルを使うことにして、積み替えちゃいました。
最近のバイクはエンジン廻りに補機類がいっぱい付いていて
手が入りにくくて整備性がわるいなぁ〜
ばらけているついでにキャブもバラしてチェックしておきました。
さすがについ最近まで動かしていたバイクなので、ジェット類の
詰まりは無く、フロートレベルが若干狂っていた程度で良好でした。
結局レース用のエンジンは町乗りには不向きであったため
腰下だけ(乾式クラッチとクロスミッション)を使いノーマルの
シリンダーを付け、オイルポンプとキックも復活させました。
フロントカウルの塗装も終わり、そろそろこのマシンの復活も
終盤にさしかかってきました。
前から見ると、ピカチュウに見えるのは俺だけだろうか・・・
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去年の4月から始めて1年4ヶ月かかってついに完成しました。 途中いろいろと問題が出てばらしたことを後悔したこともありましたが、 こうして完成してみると、苦労した分喜びも大きいですね。