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ALBUM OF THE YEAR 2014
1位 『BOY』 / neco眠る
だって、タイトルからしておかしいでしょ? "ハワイで正月過ごす奴"とか"泥酔してる時"とか。でも聴いたら、意外とほんとにそんな感じなんですよ、インストなのに。"すごく安い肉"なんて、もう「すごく安い肉」感がヤバいんですよ。スーパーのタイムセールに我先にと群がるおばちゃんの姿が見えるんですよ、マジで。アリかナシかでいうと完全にナシ、アウトかセーフでいうと即答でアウトな、スーファミもびっくりな音色のシンセが所狭しと暴れ出す狂乱の饗宴――というより悪ノリの宅飲み。缶ビール片手に顔馴染みとドンチャン騒いでフラフラになって二日酔いまっしぐらな感じが詰まった最高のファンキー・ミュージック。でも不思議と"毎日寿司"で毎回泣きたくなるんですよね。 - - - - - - - - - -
neco眠る 「BOY」トレイラー(YouTube) 2位 『ささやき』 / ミツメ
子供のころ河川敷で遊んだドブ川みたいだ。ぐちゃぐちゃだ。色んなものがない交ぜになっている。緊張と弛緩、切迫と怠惰、焦燥と安寧、二律背反なはずのものが一緒の鍋にぶち込まれている感じ。だから、曲は勿論バラバラで、コロコロ表情を変える。ギターだってアホみたいに歪んだり、素っ頓狂なまでのクリーン・トーンになったり。"paradise"で痙攣で捩れるような官能的ギター・ソロを披露したかと思えば、"ボート"では笑っちゃうくらい安穏としたビートを刻んだり。でも、このよくわからない偶然の産物みたいなデタラメさに、その理解不能さに、何故か強烈に惹かれる。まさに川に溺れるように、兎に角良く聴いた。 - - - - - - - - - -
ミツメ - ささやき(YouTube) 3位 『Salad Days』 / Mac DeMarco
クズの音楽だ。有無を言わせずやってくる月曜日が恐ろしくて仕方なくて、愛しい恋人に《Let My Baby Stay》と縋りつく、どうしようもなくダメで情けないクズの音楽。でもなんか、GirlsほどロマンチックでもなければDeerhunterほどシリアスでもないローファイな音像に、彼のだらしなくて芯のないヘタレな歌がのると、なんかほっとする。着替えもせず床に横になって溜息混じりに「もう疲れた」と呟いても、許されるような気がする。俺は「クズ」にはなりきれなかったけれど、こういうクズが一人でもクズのままで生きていけるってんなら、笑っちゃうくらい少ない給料から喜んで2,500円くらい出すよ。 - - - - - - - - - -
Mac DeMarco // "Passing Out The Pieces" (OFFICIAL SINGLE)(YouTube) 4位 『It's Album Time』 / Todd Terje
なってチャーミング! なんてユーモラス! ゲーム音楽からパット・メセニーまで取り込んだ、どキャッチーなフロア・サウンドずらり。クラブ・ミュージックといえばアゲてナンボ、高揚と非日常を演出するためのものだが、彼の曲はとにかく人懐っこい。これ見よがしに大げさなブレイクなんて一つもない。ひたすら自然にメロディとリズムを展開させ、フックにちょっぴり(だいぶ?)お茶目なシンセ・フレーズを散りばめた、ちょっとクールでとってもゴキゲンなグッド・ミュージック。あなたもジャケット真似して慣れないカクテルとか頼んじゃって、一緒にどうですか? 「アルバムの時間だよ!」 - - - - - - - - - -
TODD TERJE - Delorean Dynamite (for sale)(YouTube) 5位 『Somehow, Somewhere』 / Homecomings
ルーズなシャッフル・ビートが基調の、陽性のメロディのギター・ポップなのに、想起させられるイメージは「夜」だ。まぁ、ジャケがそれっぽいからといえばそれまでなんだけど、やはりギターの優しい歪み方とリヴァーブに起因しているんじゃないかと思う。そこに畳野のノーメイク感溢れる歌声が加われば、もうノスタルジック過剰。「失われていくこと」が嫌で、でもだからこそ美しいってこともわかってて、どうしていいかわかんなくなって、あてもなくとぼとぼと夜の街を歩き出す――そんな時間を過ごしたことのある全ての人たちに贈られた、最高のプレゼント。深夜の国道沿いで排気ガスにまみれて「なんとなく、どこかへ」行こうとしてたあの頃の自分に、そっと聴かせてあげたい。 - - - - - - - - - -
Homecomings "GREAT ESCAPE"(Official Music Video)(YouTube) 6位 『ナマで踊ろう』 / 坂本慎太郎
ミスリードを極力なくして、サルでも同じ結論に辿り着けるよう誘導している。不穏すぎる鉛色のハワイアン・ミュージックにのせて、まるで童話のページをめくるように1曲1曲懇切丁寧に糾弾が繰り広げられる。その笑えるくらい趣味の悪い表紙の童話が最後に提示する――というより投げつけてくる結論は、しかしちっとも、これっぽっちも笑えない。《ぶち壊せ》って。ははは、おいおい、マジで言ってんの、それ? 逆にウケる。え、マジでもうそんなに終わってるんですか? もう取り返しがつかないんですか? もう本当に諦めちゃってるんですか? ……そうじゃないと言ってくれ。アホみたいなフィクションで逆説的に危機感を煽っているだけだと言ってくれ。このメッセージは「諦め」じゃなくて「怒り」だと言ってくれ。じゃないと、辛すぎる。 - - - - - - - - - -
スーパーカルト誕生 (Birth of The Super Cult) / 坂本慎太郎 (Shintaro Sakamoto) zelone records official(YouTube) 7位 『AFTER HOURS』 / シャムキャッツ
14階建てのマンションの影に隠れてしまいそうな、ありふれた日常、繰り返しの毎日、そしてその中でふと訪れる些細な些細な動きを、優しく慈しみに溢れたまなざしでそっと掬い上げて、微かな光を当てる。ここに収められた十篇の物語の主人公は、どいつもこいつもパッとしなくて、びっくりするぐらいありきたりだけど、だからこそなんだか愛おしくてたまらない。本当に生きていくのってしんどいし、何度も何度も歩みを止めそうになるけれど、そんなときはこのアルバムを再生すればいい。人肌みたいな温度のロックンロールが、それぞれが抱える「生活」に寄り添ったビートを刻んで、なんとか足を前に踏み出させてくれるから。 - - - - - - - - - -
シャムキャッツ - MODELS(YouTube) 8位 『光のなかに立っていてね』 / 銀杏BOYZ
人体に害のありそうな量のノイズを撒き散らして、南沙織の"17才"を絶叫するオープニングから、狂おしさと切なさが一向に鳴り止まない。音圧も、音量も、音数も、凄まじい密度を保って耳鳴りを増幅し続ける。欝屈し、澱みに澱んだコンプレックスとルサンチマンを表現するために、こじらせてこんがらがって、煮詰めて煮詰まりまくって、まさに命を削って作り上げられた異形にして孤高の傑作。"ボーイズ・オン・ザ・ラン"のイントロの轟音アルペジオでどうしようもなく泣きたくなって、"ぽあだむ"のMVの年齢もタイプも千差万別の「女の子」たちの投げキッス観てどうしようもなく悲しくなるのは、きっと僕が「男の子」だからなんでしょう。もう、遅いか? - - - - - - - - - -
銀杏BOYZ - ぽあだむ (MV)(YouTube) 9位 『Can't Be Forever Young』 / Gotch
完全にモノにしたな、という感じ。発音の曖昧な母音とか、どうにも歯切れの悪い「っ」という促音便とか、やっぱりどうしようもない滑舌の悪さを、どうしようもないままで全てプラスに反転させた。アコースティック・ギターとサンプリングのループが主体のトラックは、芋臭い(失礼)後藤正文その人の歌の魅力を最大限引き出している。「死」と「喪失」をテーマにしながらも「重い」歌詞にサウンドが引き摺られていないのは、その卓越したセルフ・プロデュースの賜物だろう。10年前、アジカンのフロントマンがこんなええ感じの音楽を演るなんて誰が想像しただろうか。本当に、ええ感じのオッサンになりましたね。素敵です。 - - - - - - - - - -
Gotch『Can't Be Forever Young』トレイラー映像(YouTube) 10位 『Guitar』 / LOSTAGE
直球ストレートなタイトルとは裏腹に、彼らのトレードマーク的な轟音が面目躍如しているのは"Guitar / アンテナ"くらいのもので、他では後景に退いている。そう、このアルバムの主役は「歌」だ。五味岳久の郷愁を掻き乱すメロディと言葉選びを最大限際立たせるために、ギターは曲ごとにアコースティックとエレクトリック、ディストーションとクリーントーン、リヴァーブとコーラスを巧みに使い分け、「端役」を見事に演じきっている。背中を押された歌は、繰り返し、繰り返し胸に沁み込んで、《剥がれ落ちて》しまった景色を記憶の底からそっと呼び起こす。《覚えてる 覚えてるよ》と。 - - - - - - - - - -
LOSTAGE [Flowers/路傍の花](YouTube) 11位 『THE PIER』 / くるり
わざわざ5人になったときはほんま何するつもりやねんと思ったが、そこから1人減り、もう1人減ってやっと、絵に描いた餅が形になったというところか。彼らは「バンド」から、「楽団」になったのだ。ウィーンにまで行っても成し遂げられなかったことを、度重なる試行錯誤の果てにやっと掴み取った。彼らはこのアルバムで、多国籍にして無国籍、変幻自在で無重力なフォルムを手に入れたのだ。だから、これは「完成」ではなく、始まりだ。このアルバムも確かに良いが、もっと凄いものがこれから待っているはず。もう何度目かわからないくらいの「再出発」だが、今までで一番期待させられているんだ。"アンテナ"、超えてください。 - - - - - - - - - -
くるり-Liberty&Gravity / Quruli-Liberty&Gravity(YouTube) 12位 『Luminous』 / Horrors
1曲目の"Chasing Shadows"からもうヤバい。のっけからものすごい長尺で焦らしに焦らされる(3分弱もパーカッションとシークエンスで引っ張られるとか!)。そこに、音数が少ないにもかかわらず凄まじい存在感のベースと、バスドラのキックが完璧に同調してインしてきたときの高揚感といったら、もう! 前作『Skying』の"Moving Further Away"で披露した反復するエイト・ビートとシンセ・フレーズによるトリップ感を、全編に亘って通低させ深化させたようなスタジアム級のグルーヴは、肉眼で太陽を覗き込んだかのような煌めきと揺らめきを脳裏に刻みつける。まさに『Luminous』という名に相応しい、光に溺れるように幻想的で耽美的なアルバムだ。 - - - - - - - - - -
The Horrors - So Now You Know(YouTube) 13位 『ペーパークラフト』 / OGRE YOU ASSHOLE
珍しく迷っているようだ。このままでいたい/このままでいいはずがない、というアンビヴァレンツに苛まれている様を、延々と反復を続けるミニマル・ビートに投影している。《簡単にやぶけそう》で、《でも意外と丈夫に出来て》いた「今」――この日本の現状を揶揄したタイトルトラックなんかはもはやノイローゼだ。そして、激しく憤ったり極端に冷めたりした自分を皮肉っぽく思い返しながら、結局あの"明るい部屋"に帰り着くなんて――ははは。絶望。オープニングとエンディングを彩る二本のサキソフォンのムーディーな音色も最高に悪趣味で、最悪の気分。 - - - - - - - - - -
OGRE YOU ASSHOLE - ムダがないって素晴らしい(YouTube) 14位 『Mosaic』 / Throwing Snow
サンプリング、音や声の切り貼りといった手法による構成のトリック・ポップ――となると、個人的にどうしてもFKA twigsが比較対象に挙がってしまうのだが、「音」そのものの革新性でいえば完全に彼女のほうに軍配が上がる(なるほど各誌の年間ベストを総ナメにしたわけだ)。しかし、ことアルバムに関していえば、歌モノとインストの丁寧な構成力と、重箱の隅をつつくような潔癖症じみた完成度で、こちらの方が一枚上手、である。というか私はこちらのほうが断然好みである。まぁプロデューサーとシンガーソングライターを同じ土俵にあげるのもどうなのって感じかもしれないが、要するにFKA twigsがこんだけ騒がれるなら、もっとこれ、評価されてもいいんじゃないの、って言いたいだけです。 - - - - - - - - - -
Throwing Snow feat. Adda Kaleh - The Tempest (official video)(YouTube) 15位 『MANTLE』 / Czecho No Republic
メジャー2ndらしく色々なものに手を出している。使える武器は全部使っている。二人のソングライターに、三人のヴォーカリスト(なんといってもその内の一人はベリーキュートなタカハシマイちゃんだ!)、それらが織り成す原色がチカチカしそうなほどカラフルな楽曲たち。だが、それらがとっ散らかった印象を与えないのは、徹底した「サブカル感」の追求ゆえだろう(自分で言っといて恥ずかしくなってきた)。とにかくオシャレ。むしろオシャレこそが目的、みたいな? ナードからリア充へ、インドア派からアウトドア派へ、典型的純粋培養の音楽オタクが理詰めで「サブカル感」を研ぎ澄ませていった結果、逆にビビるくらい耳ざわりの良い高性能ポップスが出来上がっていました、というお話。この調子でどんどん軽薄になってほしい。 - - - - - - - - - -
Amazing Parade / Czecho No Republic(チェコ・ノー・リパブリック)(YouTube) 16位 『Ultraviolence』 / Lana Del Rey
"West Coast"とか言ってるクセして、とんでもない寂寞感と荒涼感。砂漠かよ、おい。どこまでも続くモノクロームの世界で、麗しの美女が冷めた目でしかし情感たっぷりに《I want money, power and glory》と唄うなんて、確かに70年代でも既にとっくに使い古されていたであろうステレオタイプだ。だが、ハマった。"Video Games"で一世を風靡したこのディーヴァに、そのイメージはこの上なくピッタリとハマって、更に彼女は完璧にそれを演じ切った。サウンドは灰色でメランコリーなトーンに完全に統一され、そこに彼女の物憂げな囁き声が重層的なコーラスを伴って差し込まれる――退廃的で背徳的な美的感覚を貫き通した見事なコンセプト・アルバム。そりゃ、惚れるわ。 - - - - - - - - - -
Lana Del Rey - West Coast(YouTube) 17位 『Days With Uncertainty』 / The fin.
音響が恐ろしく良い。"Illumination"のバスドラが一発入った時点で、「え? ココハドコデスカ?」状態。まるっきり景色が塗り替えられる。「響き」そのものを自覚的に意識的に、どこまでも検証したのだろう。レフトとライトの2チャンネルとは思えないほど、一音一音が空間的な広がりを魅せている。楽曲は海外のシンセ・ポップやチルウェイヴのフォロワーといった具合だが、その緻密な音作りに裏打ちされて「本物」感が半端ない。だって、音だけ聴いてまさか神戸の20歳そこそこのガキだなんて思います? そりゃあこんな奴らが国内にいればみんな洋楽聴かなくなるわな。R&Bのフレーヴァーがアクセントの"Silver From Over The River"が特にお気に入り。 - - - - - - - - - -
The fin.- Night Time(YouTube) 18位 『いじわる全集』 / 柴田聡子
子供がそのまま大人になったみたい。アコギ一本で、不協和音お構いなしのコード感で、一心不乱に16曲を弾き語る。素っ頓狂な歌声で、素っ頓狂な言葉を、素っ頓狂に跳躍したメロディで紡ぎ続ける。まるで誰かに「いじわる」するみたいにコソコソと、でも大胆に、一生懸命笑いを堪えながら。日々の悲喜こもごもを独自の言語感覚で綴る彼女の歌は、まったく支離滅裂で意味がわかんないんだけど、なんとなくあったかくて、なんとなく親しげで、でもなんとなくぶっきらぼうで、でもやっぱりなんとなくホッとしてしまう。これを唄ってるときの彼女の瓶底眼鏡の奥は、きっと誰かに「いじわる」するときみたいにキラキラしているのだろう。 - - - - - - - - - -
柴田聡子-いきすぎた友達MV(YouTube) 19位 『二十九歳』 / Base Ball Bear
いやー、本当に笑える。右見ても左見ても、どこもかしこもオマージュ大博覧会。Oasis、Deep Purple、スーパーカー、そしてなんといってもミスチル(特に90年代の一番ブイブイいわしてた時のミスチル)の残滓が至る所に見て取れる。アルバム・タイトル通り、これはベボベが自身のパブリック・イメージの最たるものであった「青春性」にケリを着けるための作品であり、そのための方策が小出祐介のフェイヴァリットへのオマージュと、プロデュース・ワークで培った作家性の強い楽曲だというのは非常に頷ける。だが、セルフ・オマージュの果てに「黒髪の少女」を遂に描き切った大傑作"PERFECT BLUE"で筆を置かず、これまた伝家の宝刀である「自分語り」の"光蘚"と"魔王"を突っ込んでしまったのは、なんというか、まぁ……やっぱり「らしい」なぁ。嫌いになれません。 - - - - - - - - - -
Base Ball Bear - 「そんなに好きじゃなかった」Music Video(YouTube) 20位 『Hurt』 / syrup16g
あー、はい、すいません。なんだかんだいって結局好きになってしまいました。なんだろうな、シロップがシロップのままで一切変わることなく(ほんの少しだけ元気になって)帰ってきたことが、やっぱり嬉しくて仕様がないんですよ。正直に言ってしまえば焼き直し感は拭いきれないんだけど("哀しき Shoegaze"は"実弾"だし、"メビウスゲート"なんかもう完全に"I'm 劣性"だし)、それでも大学時代に腐るほど聴いたシロップの新曲が聴けるってだけで、もう十分。あの笑っちゃうくらいダサくて酷い"旅立ちの歌"を、笑って聴けるようになったのは、きっとみんな少しだけ大人になったってことなんでしょう。 - - - - - - - - - -
syrup16g - 生きているよりマシさ (MV)(YouTube) 本当に、そこまで行き詰っているのでしょうか? そんなふうにこぼしたくなるくらい、シリアスで、しかもシビアな表現が目に付く一年でした。初っ端から銀杏BOYZの重すぎる一発を喰らい、もう意味のわからない完成度と気味の悪さの坂本慎太郎に、これまた阿呆みたいな完成度で行き場のなさを描いてくれたOGRE YOU ASSHOLEとくれば、もう白旗振って完全降伏。勘弁して下さいよ、ほんとに。疲れる。 そんな中、いい意味で「軽い」音楽に自然と手が伸びていきました。特に、6年振りの復帰作となったneco眠るの2ndはほんとに楽しくておかしくて、何度背中を軽くしてもらったことか。Todd Terjeのユーモアたっぷりの1stも随分と耳を楽しませてくれたし、この2枚は日々の大事な大事なサウンドトラックになってくれました。 生活に寄り添った名盤も多かったです。シャムキャッツの"AFTER HOURS"には毎回涙腺を刺激をされたし、Mac DeMarcoのどうしようもないダメさ加減に救われたりもしました。Gotchや柴田聡子のアルバムもほんとに耳に優しかった。 というわけで、真剣でシリアスな音楽も確かに必要だし大切なんだけど、もっとなんかこう、「ユーモア」が必要で、足りてないんじゃないかと感じた一年でした。《Baby Baby 涙より/Baby Baby ユーモアで》と唄ったのは、誰でしたっけね。 2015/2/8 |
SONG OF THE YEAR 2014
1. "AFTER HOURS" / シャムキャッツ |