PHOTO-DIARY

2001.02.11
景観協定

SCENERY AGREEMENT

小宅の南側には小さな林があった。


△近くに邸宅のある地主の土地であるが、毎年下草を
刈る程度の手入れにとどめてくれたお陰で、クヌギを
主とした樹木が高く伸びて夏は日陰を冬は木漏れ日を
提供してくれた。タンポポ、オシロイバナ、ツユクサなど
の野草の花が季節季節に咲いた。昼顔、ヤマゴボウ
ヘクソカズラもあった。スズメやカラスの他にヒヨドリ
ウグイス、ホトトギス、モズなどが飛んできて鳴いた。
夏には毎年子供達がやってきて昆虫を探した。


△その林は1月末の1週間で消えてしまった。


1台のユンボと一丁の回転ノコギリが共同作業を
して30本以上の木を切り、切株を残していった。


△去年の12月はこんな景色だったのに


△今はこの有様。
この地域は住民が平成7年から協議し、翌年,市で初めて
締結された<景観協定>の区画に含まれている。 住宅は
1区画160平方米以上、高さ10米以下と決められている。
しかし残念なことに、ドイツの<高さ○○m以上の樹木は
土地の持主といえども無許可で切るべからず>と言う様な
法律はここにはない。まず<この辺は古墳が出る可能性
があり調査する>ということで樹木は若い桜2本を除き
全ての木を切り倒してしまった。樹齢30年以上高さ10米
以上のクヌギが何本もあった。さて調査といえば、市の
職員立ち会いで、細溝を1本掘り、それで終了だった。
どんな住宅がいつ頃建てられるか。 小宅の南側であり
日照の関係がどうなるか大いに気になるところである。


△まだまだ生きられた木々であった。なんまんだなんまんだ


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