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 メルボルンからタスマニア デボンポート空港へ

 オーストラリア入国は特に食品の持込が厳しいはずなのだが手荷物検査場で機械チェックのカウンターに当たれば ほとんど素通りに近い(もっとも持ち込み
禁止物品を持っていなければの話だが・・・)
 直接係員がチェックするカウンター当たった人はリュックの中身を出すよう要求されていた。
 メルボルン国際空港からタスマニアへはジェット機が使用されている州都ホバートやロンセストンから入るのが普通だが 今回は最も乗継時間のロスが少なく
 しかもクレイドルマウンテンに近いデボンポートから入ることにした。
 使用機体はプロペラ機Dash8 その為預け荷物の重量が20kg 手荷物が4kgの制限がある。


国際色豊かな大勢の観光者で賑わう
メルボルン国際空港



デボンポートへはプロペラ機のDash8
水平飛行時意外は乗務員にフィルムも
デジタルも両方のカメラを取り上げられた

タスマニア北側の海岸沿いにある
デボンポート空港
到着便も少なく静かだ











 タスマニアあれこれ


【タスマニア州の概要】
 タスマニアの西洋人による「発見」は英国人キャプテンクックによるものではなく、オランダ人、アベル・タスマンによる。1641年のことだった。
しかし当時オランダが興味を示していた香辛料や黄金が見つからなかったため、その後英国の植民地(1802年)となるまでは入植は行われなかった。
 タスマニア全土は、大陸本土では少なくなった豊かな多雨林の森に覆われている。その大部分は世界遺産にも登録されており、タスマニアデビル
をはじめとする野生動物が数多く生息している。年間降水量が3500mmにもなり四季のある冷温帯気候に属することもあり、おいしいリンゴが収穫され、
またソバの栽培にも成功しており、端境期の日本へも輸出されている。
 タスマニアと日本の関係は思いのほか古い。幕末、北海道・厚岸を襲ったのは、タスマニアの捕鯨船だった。水とマキの補給を鎖国中の日本に断られ
たことに対する、報復攻撃だった。当時のホバートは捕鯨船の基地で、南太平洋から北洋まで出かけていたのだ。
 タスマニアの歴史には哀しいできごとも多い。まずこの島はかつて、英国からの囚人が再び罪を犯すと送られる「巌門島」だった。ポートアーサーには
その名残がある。そして、この島の先住民が絶滅させられそうになった歴史。植民者が鉄砲で撃ち殺し、また文明のもたらした病気の蔓延で、1876年に
は「タスマニア人」の多くが消えてしまった。オーストラリア人は、そのできごとを心の重荷としているようだ。
(「地球の歩き方 オーストラリア05〜06」 より)



Rooke St.にあるモール

【デボンポート Devonport 】
 タスマニアの第一歩がこの街。普通はホバートかロンセストンから入る場合が多い
ようです。バス海峡を越えるフェリー Spirit of Tasmania の発着場もある。
 Mersey Riverを挟んで東岸が町の中心、西岸にフェリーターミナルや空港
がある。

街のシンボル Mersey River


Queen Victoria Museum & Art Gallery

【ロンセストン Launceston 】
 シドニー、ホバートに次いでオーストラリアで3番目に古い都市。街のあちこちに
古い町並みが残り歴史を感じさせる。タスマニアでは州都ホバートに次ぐ規模で北
の玄関口でもある。
 タスマニアを代表する風景のひとつであるラベンダー畑の開花シーズンは12月から
1月にかけてが見頃だ。

ブリッジ・ストウ・ラベンダー農園


Ross Village Bakery
【ロス Ross 】
 ロンセストンから1号線をホバート方面へ1時間。メインのCurch St.を中心に静かな
町並みがたたずむ。
 通りの入口にある Ross Village Bakery は「魔女の宅急便」のパン屋さんのモデル
になったとか(実際は全く関係ないそうですが)。でも店員の対応はオーストラリアで
唯一悪いです。
 町外れにある Ross Bridge は1836年に造られたもので、オーストラリアの歴史的
な建造物としても有名だ。

Ross Bridge











 クレイドル・バレー Cradle Valley

 デボンポートから南西へ1時間30分の場所にあるクレイドル山/セントクレア湖国立公園。オーストラリア一湿潤な地域と言われるタスマニア
原生地帯の中でも随一の景観を誇る。世界自然遺産のタスマニア原生林を中核に、クレイドル山(1545m)をはじめ、タスマニア最高峰オサ山
(1617m)を中心に1500m以上の山が並ぶ。
 今回の中ちゃんの旅はコテージCradle Mountain Wilderness Villageに四連泊しDove Lake周辺を歩く。


Cradle Mountain Visitor Center
ガイドツアーの受付はもちろん
博物館も兼ねている



Dove Lake Car Park
ここからのクレイドル山の景観は絶景
ほとんどのハイキングコースはここが起点

Cradle Mountain Wilderness Village
コテージの周りは野生の
動物が頻繁に出没する











 クレイドル・マウンテン Cradle Mountain 1545m 登山


 クレイドル・マウンテンの名前は氷河の侵食によって大きく削られた山頂のくぼみの形が「ゆりかご」(クレイドル)に似ていることから付けられた


 Dove Lake Car Park 7:10 → Hansons Peak 8:45 → Overland Track合流 10:55 →
 Cradle Mountain山頂(12:50-13:30) → Overland Track合流14:38 → Marions Lookout15:38 →

 
Dove Lake Car Park 16:40・・・・・・・・・・・・・9時間30分
 (2006年1月8日 晴れ)


Dove Lake Car Parkから湖の東側 Lake Podwey Trackを経て
Face TrackでクレイドルMtの真下を縦走後 クレイドルMtを往復
帰りはタスマニアで最も有名なトレッキングルート Overland Track通って
Car Parkへ戻る 終始眺めの良い贅沢な周遊トレッキングコース



登山のスタート地点
Dove Lake Car Park
湖を左から周りクレイドル山登山後
右側から帰る周遊コースだ
早朝のタスマニアはやはり寒い




身体も温まってきたころ左前方に
通過点のHansons Peakが見えてくる




左手眼下にはHanson Lakeが横たわる



急登を登り切った
Hansons Peakから見るCradle Mountain
ここからだと角度の関係で
「揺り篭」に見えるはずの
山頂が重なっている

Twisted Lakes

この辺りは湿原で保護のため
頑丈な木道が設けられている




Lake Rodway Trackとの分岐
ここを右に進みCradle Mountain真下
のトラバース道へ向かう


Dove Lakeへの短縮道分岐
分岐には必ずこの様な立派な
標識が整備されている

Dove Lakeを振り返る
湖の一番奥がCar Park
左手前はLake Wilks


右からのOverland Trackとの合流点
ここでエネルギーを補給して
Cradle Mountainの急登に備える


緩い傾斜から徐々に険しくなる
途中からはガレ場の連続


大きな岩が折り重なっているので
落石の心配は少ない


頭上に突き出した岩が見える
お遊びでこの先につかまっている
外人がいるから驚き!



Cradle Mountain山頂にあるプレート


山頂へは一旦降って右側へ登っていく
一番の難所だがここまで来ると山頂も近い




後ろに見える突き出した山はタスマニア最高峰 Mt,Osa 
山頂は大きな岩のガレ場で意外に広く何百人でも休めそう
どこでもいっしょですが外国人はみんな軽装です



念願だった山頂をやっと制覇
お天気は上々だが
その分紫外線も強い


広大な Cradle Mountain 山頂
岩の雰囲気は蓼科山の山頂に似てる


Overland Track沿いに建つ
避難小屋のKictin Hut
白い斑点のネズミ?が住み着いていました


.   ↑ Little Horn 1355m ↑Weindorfers Tower 1459m  ↑Cradle Mountain 1545m              
.                                        ギザギザの右肩がTOP              


Marions Lookoutから振り返る
この後Dove Lakeへ急坂を降り
Boat Shedを経てCar Park戻る


Dove Lake 湖畔の建物は Boat Shed
この角度からの写真も Cradle Mountain を代表する光景のひとつ
ここまで来ると Dove Lake Car Park も近い












 ビシェノー Bicheno



宿泊したBest Western Beachfront Resort

タスマニアの海岸でも西と東とではその趣が全く違う。日本で言うなら日本海側と
太平洋側のイメージであろうか。
 ビシェノーはその名からもどこか地中海の雰囲気が漂う街だ。海岸に面した坂
には別荘風の住宅が立ち並び、おしゃれなシーフードレストランも点在している。


海にはのんびりヨットも浮ぶ


Diamond Island Resortに
宿泊の人は無料でツアーに参加できます


【ペンギンツアー】
 ビシェノ観光の最大の目玉は夜に行われる「ペンギンツアー」。それぞれのホテル
に日没後(今回は午後9時半頃)にバスで迎えに来てくれる。
 ペンギンの巣があるのはDiamond Island Resortの敷地内で小さな灯りで人が歩け
る道が確保されています。その周り(と言ってもほとんど足元)を小さなペンギンがよち
よち歩いて巣へ急いて行きます。
 このツアーは大変人気で必ず予約が必要。私の場合はタスマニアに到着した日に
デボンポートのビジターセンターで予約しました。 @A$18

タスマニアの海岸に上陸するペンギンは
「フェアリー・ペンギン」と呼ばれ
大人でも身長30cmほどの小型です。











 ワイングラス・ベイ展望ハイキング Wineglass Bay Mt Amos Track


 Walking Tracks Carpark 10:10→Mt Amos山頂(11:25-12:35)→Walking Tracks Carpark 13:40・・・・・・・・・・・・3時間30分
 (2006年1月11日 晴れ時々曇り)

 

Freycinet National Parkの地図
一般的なWineglass Bay Lookoutへは向わず
真上から眺めようとMt amos山頂を目指す


Freycinet National Parkビジターセンター
ここで地図のパンフレットを入手



Wineglass Bay Lookoutとの分岐
Mt amosへは左へ
往復3時間の表示がある


歩き始めは東へほぼ水平の道を行く



侵食により滑らかになった岩盤
まるでエアーズロックみたいだね

振り返ると湾に突き出した
リゾート地 Coles Bayの街が見える


Mt Amos Trackは次々と現れる
奇岩が目を楽しませてくれる
これも指先に乗ったボールに見える



タスマニアを代表する景観
Wineglass Bay











 ホバート


遅くまで賑わう
Salamanca Place
 ホバートが白人の手により町の建設が
始まったのが1804年。シドニーに遅れる
こと16年、オーストラリアで二番目に古い
町である。町の中心は波止場のサマラン
カプレイス。捕鯨が盛んだった時代の名残
で、今でも石造りの倉庫が当時を偲ばせる。夕方には早々と町中が静まり返るがこの
通りだけはカフェがパブに変身し夜遅くまで
賑わっていた。

昼は観光客で賑わう
右の建物はスーパーマーケットです

Battery Point
サマランカプレイスの裏手にある丘一帯は
ホバートの旧市街バッテリーポイント
かわいいショップや住宅が立ち並ぶ。

たまたま来航していた
日本造船史上最大の新造客船
Diamond Princess 

Best Western Bluehills Motel
価格が手頃な割りに
バッテリーポイントにも近い




Mt. Wellingtonからホバート市街を見下ろす

ホバートの後ろにそびえ立つMt. Wellington
ホバート市街の西にそびえるウエリントン山は標高1260m。車で約30分ほどで直接山頂まで行ける。


Russell Falls
 【マウント・フィールド国立公園】
 Mt.Field National Park
 ホバートから北西へ約60kmに位置する自然あふれる公園。
 Mt.Field Waist と Mt.Field Eastの登山など数多くのコースが設けられている。今回はもっとも
手軽な Russell Falls と Horseshoe Falls を散策する

Horseshoe Falls



タスマニア固有の有袋動物
Tasmanian Devil
 【ボノロング・ワイルドライフパーク】
 ホバートから車で25分、ブライトンにある野生動物園。
 タスマニアデビルをはじめウォンバット、カンガルー、ワラビーなどが自然に近い
環境の中で見られる。
 直接餌をやることもできます。

ハイウエイから外れた小高い丘が
動物公園になってます













 タスマニアの交通事情



タスマニアの玄関口デベンポート空港に降り立ちHertzから配車された車は「HYUNDAI SONATA V6」。 日本車が圧倒的シェアを誇るオーストラリアでは新興勢力らしく 他のレンタカーでも多く採用されていました。


タスマニアでの制限速度は田舎道(B○○)は100km/h 市街地は40〜60km ハイウエイ(A○○)は110Km。路肩の整備されていない田舎道を100kmで走るのは私には出来ませんでした。しかし現地の人は思いっきり飛ばしてます。

タスマニアに来て最初の驚きがこれ。
国立公園の入口に多く設置されている減速地帯。この方法 日本人には絶対に考えられません!
二車線をわざわざ一車線にして減速させるシステムです。


同じタスマニアでもクレイドル・マウンテン以西の郊外は人影はおろか建物すら見当たりません。地図上の○印以外は何もないと覚悟しておいてください。ガス欠には特に注意が必要です。



ガソリンスタンドは田舎だと店員が給油してくれるところもあったが基本的にはセルフサービスです。私が地図とにらめっこしていると気軽に道を教えてくれました。ガソリン代は田舎では120円/L前後で日本と変わりありません。

トヨタ・日産・三菱・マツダ・スズキ・ホンダとずら〜り並んだ日本車。私の印象ではオーストラリアでのシェアは約8割。特に三菱の健闘が目立ちます。最近では「HYUNDAI」も攻勢をかけているようです。


Dove Lake Car Parkに現れたワラビー
他にも数頭いました

ハイウェイを横切るアヒルの親子出現
ちゃんと「アフラック」に入ってるんでしょうか
写真は撮りませんでしたがタスマニアをドライブ中に車に撥ねられたワラビーを20匹以上は見ました。実際に早朝、車の直前を横切ったこともあります。またコールスベイ〜ロス間では道路わきにアヒルの親子を目撃。無事に道路横断するのを見届けましたがヒタヒヤものでした。でもタスマニアではこれが日常の光景なのかもしれませんね。


タスマニア州の国立公園を観光するには
入園パスが必要
上記はホリデーパス(8週間有効)
車1台 A$50
これをフロントガラスに貼っておく