クリスマス(降誕祭)
イエスはマリアの子として、そして婚約者のヨセフが「この子は
神の力によって生まれるのだ」というメッセージを信じて
マリアを妻に迎え入れたことにより、
社会的には2人の子として誕生しました。
キリスト教では、このイエスの誕生を記念してクリスマスを祝っています。
クリスマスとは「キリスト」と「ミサ」を合成した言葉です。
イエスの誕生を神からの贈り物として
礼拝を捧げたことから、この言葉は生まれました。
しかしイエスが実際に12月25日に生まれたのではありません。
12月25日というのはローマの冬至の祭りに関係していました。
古代から盛大に行われていた冬至の祭りに
「太陽神」信仰が加わり、祝われていました。
300年近い弾圧と迫害を生き延びてきたキリスト教が
ローマで公認の宗教になるに及んで、25日を太陽神の代わりに
イエスの誕生日として祝うようになったのです。
教会ではクリスマス前の4週間を待降節−アドベント−と呼んでいます。
4本のロウソクに日曜日ごとに1本づつ灯りをつけ、クリスマスを待ち望みます。
<参考文献>
「生き方としてのキリスト教」 金井 創 日本基督教団出版局