+ + +    はじめに    + + +

ゆうみがリーメンビューゲルを着けはじめて、疑問に思ったこと、不安に感じたことがたくさんあります。
病院の先生に質問して答えてもらったことや、実際に体験して分かったことなどを
随時、以下に書いていこうと思います。参考にして頂ければ幸いです。
ただし、病院の先生によってはこの病気に対する見解や治療方針が 微妙に異なっている
ことがあります。もしお子さんがこの病気の治療を受けることになった場合は、
この内容で判断せずにかかりつけの先生に必ず確認してくださいね。


+ + +    リーメンで足が動かせなくなるの?    + + +

リーメンビューゲルは足を固定するものではなく、足が外れやすい方向のみ動きを制限するもので、足が外れる心配のない方向にはかなり自由に動かせます。ただし初期はハマった位置を安定させるために制限をきつくするのですこし足の自由度が小さいです。骨頭の位置が安定してきたら、外れる方向以外は足をなるべく動かせるように制限を緩めます。足の動きで骨頭が臼蓋を刺激することによって臼蓋が形成させるのです。ちなみに足が外れやすいのはひざを内側に持ってきてピンと足を伸ばした時です。

+ + +    ズボンやスカートは無理?    + + +

リーメンビューゲルは肩から足にかけてベルトが斜めに張った状態になるので、ウエストを絞るような形の服を上から着せることは残念ながら無理です。赤ちゃんがよく足を動かせるよう、この斜めに張ったベルト自体がかなり広範囲に動きます。ですから、たとえウエストが大きいものを選んだとしてもこのベルトの動きを妨げる可能性があるので基本的に避けた方が良さそうです。リーメンの上に服を着せる時はカバーオールのようなつなぎの服で、しかもウエスト周りにかなり余裕のあるものがおすすめです。夏場は下着の上にリーメンというスタイルが一般的なようです。

+ + +    お風呂に入れないの!?    + + +

リーメン治療の初期は、骨をはめるのが目的であったり、また骨がはまっていても臼蓋形成不全のため脱臼しやすい状態である場合が一般的なので、リーメンビューゲルを一日中外さない期間を治療初期に設ける治療方針が多いようです。水に濡れてもいいリーメンはそのままお風呂に入れますが、ゆうみのように布製のリーメンだとこの期間お風呂に入れません。この期間は数週間から数ヶ月と、症状や治療方針により異なります。お風呂に入れない間は濡れタオルで体を拭いてあげたりして過ごします。

+ + +    抱っこしてはいけないの?抱っこひもは?    + + +

足の開きさえ注意していれば抱っこもできます。基本は縦だっこ。小さくて足が短い頃は腰骨の上に乗せる感じ(コアラ抱っこ)で、大きくなったらおなかの前に胴をまたがせる感じで。横抱っこが必要なときは股に手を入れて足を開いた状態で抱っこします。前抱っこタイプの抱っこひもも使えますが、ゆうみの先生から、メーカーによって足の自由度が違うので実際に見せて下さいといわれました。ちなみにアップリカの子守帯で、一応OKは出ましたが長時間はやめてくださいと言われました。ゆうみが足を動かそうとしなくなるんです。足をよく動かさないと治療にならないので。。

+ + +    なるべく寝かせておくほうがいいの?    + + +

そんなことはないです!多いに抱っこしてOKと言われました。赤ちゃんは抱っこされるのが好きですもんね。ただ、抱っこすると自然に足の動きが少なくなるので、足の治療のためには足をよく動かす状況を作ってあげるようにしたらよいみたいです。そういう意味ではゆうみも寝転がっておもちゃで遊んでるほうがものすごく^^;足を動かすので、機嫌がよい限りは寝かせて遊ばせてます。あと、ウエストポーチタイプの抱っこひもに前向きにお尻をちょこんと座らせ、両手でゆうみの胴をかかえて、いろんなところを歩き回ると足をぶんぶん振って喜びます。これは前向きに足を放り出しているので完全に足が自由ですし、きっといろんなものが見えて楽しいんだろうと思います。

+ + +    リーメンは洗濯できないの?    + + +

洗濯しようと思えばできます・・・・・、が、ほとんど一日中着けているので洗濯する時間がありません(^ ^ゞ多少の汚れは覚悟しないといけないようです。実際ゆうみのリーメンも、襟首のところはかなり黒ずんでいますし、ミルクを大リバースしたときのシミやオムツがえのときに思わず付いたウ○チのシミがちょこちょこあります。私は汚れがあまりにひどい時、ゆうみがお風呂に入っている隙に石鹸で部分的に洗い、タオル&ドライヤーで乾かして凌いでいます。でも冬場のリーメンは上に服を着せるし汗も少ないので案外キレイかも。夏場のリーメンのお子さんは、とっても大変だと思います。

+ + +    寝転がっていると背中のリーメンが痛くない?    + + +

リーメンの形状や素材によって違うと思いますが、寝転がった姿勢で背中に触れている部分は、胸にぐるっと巻かれるベルトの後ろと肩の部分で、その他はうまい具合にほとんど触れていません。ベルトの厚みは2ミリほどありますが、フェルト素材で柔らかく、下着の上に着せるので、ふつうにお布団などの上に寝ている限りほとんど気にならないみたいです。ちなみにゆうみのリーメンは金具も触れない位置にくるようになっていますが、これはリーメンの種類によって金具が当たるものもあるようで、充て布などで対応していらっしゃる方もいます。

+ + +    リーメンが擦れて痛くない?    + + +

擦れます^^; リーメンが直接触れるところはもちろん、下着がある胸や肩の部分も擦れました。でも冬場だからか、傷になるほど擦れることはなく皮膚がかさつく程度で済み、痛がることもありませんでした。リーメンが直接触れやすいひざの内側、足の甲などは、ハイソックスをはかせたりして傷にならないようにします。

+ + +    肩の部分のリーメンが鎖骨への負担にならない?    + + +

これは非常に心配なことでした。リーメンは肩から足をつるしている状態なので、足を蹴る度かなりベルトが肩に食い込みます。ゆうみは最初の頃加減(?)が分からずめいいっぱい足を突っ張っていたので本当に肩が痛そうでした。先生のおっしゃるには、骨が堅牢になる体重6キロを目安にリーメンを着け始めることや、鎖骨部分は実は意外と強度がある骨とのことで、先生が股関節脱臼の治療に携わってこられた30年間(!)で一度も肩を痛めたケースはないので安心して下さい、とのことでした。

+ + +    寝返りやおすわりがおそくならない?    + + +

残念ながらやはりリーメンで動きを制限されるため、すこしいろんな動作の成育が遅くなることが多いようです。でもリーメンを着けていなくてもこういうことは非常に個人差があるのですから、とにかく気にするな!の一言。何よりも、練習や無理強いはダメと言われました。股関節の状態がよくないうちに練習や無理強いさせると股関節に負担がかかるからです。自然にするようになるまで気長に待ってあげてくださいとのこと。ちなみにゆうみは六ヶ月の時点でまだ寝返りもおすわりもできません。時々したそうにしていますが、先生からまだ寝返りはあまりさせないほうがいいし、離乳食でおすわりさせるときは背中を何かにもたれかけさせてくださいと言われています。うつ伏せは最初からOKが出ていたので時々うつ伏せにしています。

+ + +    ミルクの飲みが悪くなった!?    + + +

ミルクを飲むときは横抱きで両足はだら〜んと放り出した状態なんですが、この体勢だと胸の部分のベルトが引っ張られ少し胸が押さえつけられた感じになります。この状態でミルクを飲むとおなかが膨らむのでさらに締めつけられる…。冬場のリーメンは上に服を着せるので、このことにはなかなか気がつきませんでした。お風呂上りにリーメンを着ける時は先生に指導された量の余裕を持たせて胸のベルトを留めますが、やはりミルクを飲むときつくなってしまいます。むやみにベルトを緩めるのはよくありませんがミルクを飲むときだけでも少し緩めてあげるのがいいかもしれません。