低周波鍼通電療法



筋緊張に対する治療

肩凝りや慢性腰痛などの筋肉の疲れなどによる疾患に対して筋緊張の緩和を目的に行ないます。

<方法>
障害された筋の筋腹に鍼を刺入し、1〜3Hzの電気を流します。電流量は刺入部がトントントンと感じ、筋収縮が得られるところまで流します。この時にチクチクしたり、ズキンズキンする痛みがあれば、後からだるくなったりしますので、お知らせ下さい。

鍼をして置いておくだけでも血行がよくなり、筋肉の凝りがほぐれるのですが、筋肉のそばには血管があり、鍼に電気を流し筋収縮を起こすことで、筋のポンプ作用により、さらに血行がよくなるのです。


上下肢痛などの神経症状の治療

坐骨神経痛や腕神経痛などの神経根症状がある場合に、神経近位部に鍼を刺入し治療します。

<方法>
障害された神経根の近位部と、痛みやシビレを訴える部位に鍼を刺入し、1〜3Hzの電気を流します。電流量は神経支配領域の筋が収縮するまで流します。


疼痛部位が限局しているときの治療

アキレス腱など筋・腱付着部の痛みやインピンジメントによる局所の痛みなど、範囲の狭い部位の痛みに対して消炎鎮痛を目的に行なう。

<方法>
疼痛部と筋腹に刺入し、30〜50Hzの電気を流します。電流量は筋や腱が持続的に収縮するまで流します。


急性炎症部の治療

ぎっくり腰や捻挫の受傷直後などで熱感・腫脹がある部位に対し、消炎鎮痛を目的に行ないます。

<方法>
熱感・腫脹のある部位を挟むように刺入し、100Hzで電気を流します。電流量は軽くジーンと感じる程度まで流します。



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