●迷酒呑みある記

 このコーナーは私が買い求め、飲んだ酒を記録するものです。その他、今後酒に関するリンク等も入れて行きたいと考えています。ただ、私も人並みに健康が心配なので、このコーナーの更新は非常にゆっくりしたものになると思いますが、ご容赦下さい。

健康のため、呑みすぎには注意しましょう。お酒は楽しく、適量を!


★第66回 2002年2月4日(月)

★酒の名前:純米吟醸酒魂玉乃光 ★酒造会社:玉乃光酒造株式会社(京都市伏見区) ★味の特長:コクのある辛口(ラベルコメントによると) ★おいしい呑み方:ラベルコメントによると、冷やして、ぬる燗、上燗が◎、室温、熱燗が○とのこと。 ★ラベルコメント:米は山田錦。日本晴等。自社で正確に精米。天然の酸味の利いた旨い酒。米の良さを生かした酒本来の姿がここにある。

★管理人コメント:さて、今日は伏見のお酒です。玉乃光といえば、比較的飲み屋なんかでも頻繁に聞く名前ですよね。ま、伏見という近場のお酒だからなのかもしれませんが…。

 そうそう。この玉乃光酒造、直営の飲み屋を東京と大阪に開いているらしいです。東京は八重洲地下街のどこか、大阪は梅田の日興證券ビルの地下にあるそうです。一度行ってみたいと思っているのですが…。店の名前はそのまま玉乃光というそうです。私は大阪も東京も行ったことはありませんが、大阪の店に行ったうちの父親曰く、「なかなかお勧め」とのことでした。

 それはさておき、早速試飲です。冷蔵庫で冷やしておいたので結構よく冷えてます。なるほど。コクのある辛口というのが当てはまる味ですね。でも、それでいて、決して呑みにくくない。非常にバランスの取れた辛口という感じですね。しつこ過ぎず、かといってあっさりしすぎているわけでもない。なかなかいい感じの味です。

 冷やして呑むのがお勧めかな。熱くするとちょっと味が尖ってくるかもしれませんね。このお酒、純米吟醸にしては非常に安く手に入りました。(消費税込みで1000円ちょっと。普通、純米吟醸はここまで安くありません。その割りに味もなかなかなので、非常にコストパフォーマンスの良いお酒?という言い方ができます。そう思うと、また一杯進みます。

 月曜日から酔っ払ってしまいそうですね…。


★第65回 2002年1月27日(日)

★酒の名前:サッポロ発泡酒ファインラガー ★酒造会社:サッポロビール株式会社(東京都渋谷区恵比寿) ★ラベルコメント:「ラガー」とは「熟成」の意味です。 とひとこと赤色で書いてありました。

★管理人コメント:ぱっと見て、どこのビールと思います?新発売らしいのですが、この発泡酒。言うまでもなくキリンのラガーに良く似てますね。赤い枠に白いLAGERの文字。これはやりすぎではなかろうか。

 前に、キリンの常夏の時にも同じようなことを書いたけど、なんだかこれって真似以外の何でもないのではなかろうか、と思いますね。まあ、言い訳がましくわざわざラガーという単語の意味を説明してあるところがご愛嬌という感じですね。

 私は個人的にサッポロビールのビールは美味いと感じています。だからこそなおさら、こういうことをするのがとても残念ですね。デザインした結果似てしまった、といういいわけがあるんでしょうけど、これはなんというか、お客さんを混乱させようとしているようにしか感じられないのは私だけでしょうか。

 まあ、そんなことはどうでもいいですね。このコーナーは味について述べるコーナーなわけですから、味について書きたいと思います。

 味は。ふむ。なかなかビールに近いような味でいて、かつそんなに刺激がない。最近の発泡酒で刺激だけやたらに味が尖ったものがあるのですがこれは味がやわらかい。それでいてなかなか軽すぎない。バランスがなかなかいい味ですね。

 発泡酒としての味はなかなかのものだと思います。他の発泡酒にヒケをとらないものだと思います。だから、それだけで十分売れるんじゃないかな、と思います。サッポロは他の発泡酒(北海道生搾りなど)もいい線行っていると思います。だからこそ、なおさら味だけで勝負をしてほしいものですね。


★第64回 2002年1月24日(木)

★酒の名前:芳水生成り無為淡霞(むいたんか) ★酒造会社:芳水酒造有限会社(徳島県三好郡井川町) ★ラベルコメント:火入れ処理を一切していません。無ろ過。このお酒はガスを含んでおり、少々にごっております。燗をせず、お早めにそのままか冷やしてお召し上がりください。 ★酒屋さんコメント:今の時期しかない酒。これが旨い!! 

★管理人コメント:今日のひとこと、のコーナーでも書きましたが、酒屋さんで進められ、試飲までしてしまい、買ってしまったお酒です。でも、味には期待。だって、前に絶賛した、芳水酒造さんのお酒。(第59回参照。)これの純米にごり酒とくりゃあ、期待するな、という方が無理な話です。

 まあ、とにかく呑んでみましょう。その前に色を見ます。にごり酒といっても、薄い色が付いているだけ。なんともいえない、おいしそうな色です。おお、なんともなんとも複雑というか深みのある味。甘いような、辛いような、こくがあるような、いろんな表情の楽しめる味といった感じ。

 アルコール度が高いため、ちょっときつい感じもしますが、でもにごり酒特有の甘みのような味。そsて、若い酒のふしぎな刺激のような風味。そんな味が交じり合ってなかなかいい和音を作り出しているという感じ。いいですね。これは。あっという間に行ってしまいます。

 まあ、ちょっと辛めなので、好みは分かれるかもしれませんが、管理人的には非常に好きな味です。ああ、涙が出そう。呑んだらうっとりするようなこの感覚は久しぶりに感じるものですねえ。

 いやあ、この芳水酒造、いいですねえ。すっかり気に入ってしまいました。まだ何種類かお酒はあるみたいですから、これからチャレンジしてみたいと思います。今日、酒屋の人としゃべっていたのですが。これからは日本酒のシーズンイン、です。新酒のピークです。肝臓を労わりつついろいろ呑んでみたいものです。管理人の季節!!です。

 ということで、なかなかいい酒に出会えました。今週末も楽しめそう!です。


★第63回 2002年1月18日

★酒の名前:まなぐ凧手造り純米酒 ★酒造会社:秋田銘醸株式会社 ★所在地:秋田県湯沢市 ★ラベルコメント:特になし

★管理人コメント:さて、久々のお酒はやはり日本酒。純米酒!です。でも、このお酒、純米酒といいながらちょっと値段が安かったので、旨いのかなと少し心配なところもありますが…。でも、高い酒が旨いとは限らない!というのが管理人の信念なんですが、けど、安かろう悪かろうって考え方もあるし…。どんなもんでしょう。でも、久々の酒なのでどちらにせよ旨く感じるのかもしれませんが…。

 さて、一杯。常温に近い少し冷えた感じで呑んでみます。ん?なんだか少し味が薄いよーな。もう一杯。うーむ。飲みやすい酒ですね。甘い、というかしつこくないというか、辛くないというか。とにかく飲みことには間違いないですね。くいくい行けてしまいます。

 でも、決して水臭い訳ではなく、一口口に含むと日本酒らしい風味が口の中に広がります。純米酒だから、嫌味もないですし、なかなかではないでしょうか。あっさりとして飲みやすいのがいい、という向きには非常に良いお酒だと思います。

 管理人個人的には、もう少しインパクトがあってもいいかな、と思う。でも、再三言っているように、酒の味ってのは体調にすごく左右されるわけで、今日はそんなに体調も悪くないので、こういうコメントですが体調の悪いときにはなかなかこういう酒もいいな、っていうコメントになっていたかもしれないですね。

 まあ、とにかく飲みやすくそれなりに旨い酒なので、買っても損はない酒だと思います。コストパフォーマンスという点で考えればなかなか優れたお酒ということになるでしょうね。


★年末年始特別編 にごり酒『雪の風舞(新潟県)』&『鳳鳴かかしの詩』(2002年1月6日更新)

 

 さて、この年末年始も管理人はいろんな酒を飲みました。いちいち全部取り上げているときりがないけど、ワインから、焼酎からビールからいろんな種類のものを飲みました。その中で二つ取り上げたいと思います。

 まず@新潟のにごり酒、雪の風舞ですが、これはNCBさんが宴会(当HPの宴会ではない)に持参してこられたものです。酒造会社名やラベルコメントは記録していないので、なんともいえませんが、純米のにごり酒でした。これがなかなか飲みやすく、結構皆さんにも好評でした。にごりさけらしくきりっとした味ですが、どこかまろやかさもあって飲みやすい。そんな感じかな。

 にごり酒でも結構ピンからキリまであります。前に取り上げた、見掛けだけにごり酒って感じのものもあれば、このようにきちんとしたにごり酒もありますね。非常に価値のある一杯だったと思います。NCBさんありがとうございました。

 さて、次は丹波のお酒、鳳鳴(ほうめい)の純米酒。ここ鳳鳴酒造株式会社(兵庫県多紀郡篠山町)は聞くところによると、筆者(管理人)の父親の遠縁の親戚が昔やっていた酒造会社とのことです。(今は経営者もかわり殆どかかわりがないとのことだが)そういえば、うちの家に昔よく酒粕が送られてきたんだけど、多分その関係なんでしょうな。実はつい最近までその事実を知らなかった管理人です。

 それはさておき、このかかしの詩。純米酒らしくすっきりした味。非常に飲みやすい。その中にちょっとした酸味が感じられる。この酸味がこの酒の特徴なのかな、などと思いました。酸味といっても、ごくわずか。非常に飲みやすい酒でした。この鳳鳴酒造には、ずうーっとモーツアルトの音楽を聞かせて仕込みをした、というお酒もあるとのこと。さて、酒に音楽を聞かせてなにか味が良くなったりするのかな、などと思ってしまいますが、そういう酒もあるらしいので、今度取り寄せてぜひ飲んでみたいと思います。

 ということで、新年早々ちょっといい加減な内容になってしまいましたが…。今年もいろんな酒を飲んでいきたいと思っています。でも、健康にも留意したいので、今年は量より種類を飲もうと思っています。本年もこのコーナーをよろしくお願い申し上げます。


★第62回 2001年12月24日(月) うおおおーりゃあーークリスマスイヴだあ(だからどうした)

★酒の名前:春鹿 春日のしろみき ★酒造会社:株式会社今西清兵衛商店 ★所在地:奈良市福知院町 ★ラベルコメント?:醗酵していますのでふきこぼれないように注意ください。 ゆっくりとガスを抜きながら開栓し、お早めにお召し上がりください。

★ラベルコメント:にごり酒ですが、醸造アルコール入ってますねえ。ふむ。

 いや、全く今日はクリスマスイブということで、部屋で寂しく一杯やろうと、行きつけの酒屋に入る。で、いつもの如く日本酒コーナーを見ていると、店のおばさん(何回かこのコーナーにも書いているあのおばさんです。ちなみに、この酒屋さんはあごおとし、というラーメン屋のお隣です。)が、このにごり酒はシャンペンのうように中身が噴出して、クリスマス向きですよ、みたいなことを言われ、ついつい買ってしまいました。

 いやあ、全然違うでしょう、と思いながらもそう進められるとついつい買ってしまう自分の人の良さ…。(自分でいうなよ。)まあ、にごり酒とはいいながら醸造アルコール入りですから、あまり期待もしていませんが、まあ、とにかく、今日はイブ、ということで、ええい何でも良い。とにかく一杯。

 とその前に、店の人曰く本当にふきこぼれるのでゆっくり栓を開けるよう念を押されている。間違ってもPCに掛けたりしない様に、少し離れて慎重に開栓。ふきこぼれても良い様に新聞紙まで敷きました。

 げっ。本当に吹き出た。慌てて栓を締めるも少しだけ染み出てしまいました。嗚呼勿体無い。どうせえちゅうねん。これはとんでもない酒を買ってしまったかもしれぬ。栓が空けられない。

 しかし、そのうち気も抜けてきたようでなんとか栓をあけましたが手が酒臭くてたまらん。慌てて手を洗いに行き、やっとご賞味にこぎつけました。(こんなに手が掛かった酒は初めて。)

 うわ。辛い、というか、なにか刺激が走ってまるでサイダーのよう。これはホンマに生きている酒って感じですねえ。口当たりがいいような悪いような実に不思議な味です。いやあ、白川郷なんかも似た感じはするけどここまで激しくなかった。日本酒風味サイダーと言う感じかな。

 まあ、この酒が美味いかというのを論じるのは結構難しい気がする。でも、こんだけ生きの良いコカコーラみたいな酒もなかなかいいですね。話題性には優れているでしょう。だから、たまに呑んでみるのも一興かもしれません。でも、日本酒特有のコクとかそういう点では惹かれるものはないというのもまた確実。となると、みんなでパーティーとかそういうときに話題性が欲しいときに良い酒かもしれません。

 管理人個人的にはもういいや、って感じですけどちょっと変わったものが呑みたい人にはお勧めの酒。米サイダーとでも名づけましょうか。


★第61回 2001年12月16日(日)

★酒の名前:純米酒蔵人気質 ★千代菊株式会社(岐阜県羽島市) ★ラベルコメント等:一切なぢ、というのは少し寂しいが…。純米酒ということだけは、原材料表示の『米・米麹』で分かります。

 ★管理人コメント:本当に久々の更新です。いや、全然呑んでいなかったわけではないのですが、HPのサーバーの残り容量が心配でなかなか更新できなかったのです。まあ、これで残り容量95M程度あるので、しばらくは大丈夫そうです。でも、あまり写真を入れると重くなるので、写真の容量は少なめにしていきたいと思います。

 さて、今日のお酒は岐阜のお酒です。岐阜県のお酒を取り上げるのは初めて…だと思います。岐阜にお酒はどんな味なんでしょうね。

 さて、まず一口。うむ。純米酒の澄んだ味。この味は…辛すぎず甘すぎず呑みやすい。かといって、水の如し、ということもない。なんというか、非常に中間的な味というところでしょうか。敢えて言うと、ううむ平均的に美味しい、万人向けのお酒という感じでしょうか。

 非常に呑みやすい酒ですので、日本酒が苦手という人にもいいかもしれませんね。

 


★第60回 2001年11月1日(木)

★酒の名前:白麒麟 冬限定マイルド生 ★酒造会社:麒麟麦酒株式会社 ★原材料:麦芽、ホップ、大麦、米、コーン、スターチ、糖類 ★麦芽使用率:25%未満 ★アルコール度:5.5% ★ラベルコメント:口当たりが良く、爽やかな後味のマイルドな冬の発泡酒です。

★管理人コメント:はい、今日は久々に発泡酒。この冬新発売のキリンの『白麒麟』です。なんだか期待が出来ますねえ。白、ということはもしかして、濁り発泡酒かな、などと期待しながら…。(にごり発泡酒については、第51回と第49回を参照。)

 まあ、一杯。色を見たところ、ふむ、濁りビールではないようですね。ちこっと残念。さて、一口……。ありゃま。あまり味が無い、というのが第一印象。なんだかなー、まるで◎サ◇本生を飲んでいるよーな感覚。これはいただけませんね。まあ、本生とは微妙に違うけど、同社の淡麗なんかに比べると、まるでスカみたいな味。ましていわんや、ラガーとの味の違いやいかに、という感じ。

 まあ、キリンさんもいろいろシェア争いとか、深刻な問題はあるにせよ、今この時期にこのコンセプトのビールを出すことに、どれだけ勝算があると感じているのか、大いに疑問ですね。それと、多分そんなことはないだろうと思うけど、でもちょっと勘ぐってしまうのが、この商品がア×ヒ本生を意識したものではないかな、ということ。確かに。味は同じではない。でもね。でもね、なんだか似ているような気がするんです。これは皆さんの意見も聞かないといけないけれど、なんだかねえ、感じてしまったわけです。そういう、なんだか暗い部分を…。

 ビール業界も大変です。やれ、アサヒがシェアトップだとか。キリンが首位陥落だとか。(もっとも、マスコミの煽りもあるけど。)その中で、シェアという数字にだけこだわった時、まともなビール造りができなくなる。或いは、味以外の勝負になってしまう。(テレビCMとか、懸賞とか)

 そうなったとき、何が残るか。酒好きにとって、やっぱり残って欲しいのは旨い酒なんです。キリンやアサヒが旨くない酒、というつもりはありません。でもね、酒造会社が一番失ってはいけないもの、それを失ったら、何が残るのか。酒飲みを代表して、キリンさん頑張ってや、と言いたい管理人なのである。酒飲みの、素直な気持ちなのである。敢えて苦言を呈してしまいましたが、関係者の方おられたらすみません。でも、一(いち)酒飲みの素直な意見です。


★第59回 2001年10月28日(日)

★酒の名前:芳水 冷卸 ★酒造会社:芳水酒造有限会社 ★所在地:徳島県三好郡井川町 (地図で調べると、吉野川の上流。あの高校野球で有名な池田町よりは少し下流) ★ラベルコメント:多様化の日本酒が百花繚乱と咲き競い、贅沢なことに、四季折々の旬の酒が楽しめる。就中、「冷卸」は語感が避けの中身を的確に表現し、江戸時代の酒の郷愁を香らせる。

 春先に日入れされた寒造りの酒は、涼しい蔵内で夏の酷暑に耐える。若い酒も次第に慣れ、秋口には五味(甘・酸・辛・苦・渋)も調和し、香味が整う。所謂熟成である。

 松茸の季節、昔は貯蔵桶から外気と同温程度に冷えた酒を、そのまま樽詰めして出荷した。世人はこれを「冷卸」と呼んで重宝したが、実に当意即妙な酒の誉め言葉である。

 現代版「芳水・冷卸」は瓶詰時に火入れをしていない生詰(なまづめ)で、生酒、生貯蔵酒とは一味違う。さらに贅沢なことに、酒造好適米の双璧、播州山田錦と備前雄町で醸した二種類の「芳水・冷卸」が楽しめる。

 冷やでよし 燗もまたよし 冷卸

 蔵元揮亳のラベルと共に秋の夜長に悠然と楽しみたい熟成生詰純米酒である。 献杯

 平成拾戊年寅秋 酒徒 立松 朗

 

★管理人コメント:これは旨そう。なぜかそういう勘が働いた、というのがこの酒への第一印象です。どうやら、米の種類によって二つバージョンがあるようですが、この写真を見ても分るようにこれは備前雄町バージョンのようですね。

 まあ、飲んでみることにしますかね。ふむ。おお、いいですね。辛すぎず、かといってコクの無いわけでもない。なんというか、ひとことでいうと優しい味という感じ。非常に飲みやすい。でも、決して物足りないわけではない。へえ、徳島にこんなお酒があったんですねえ、という驚きすら感じる、そんな味です。いいですね。

 久々にいい酒に出会ったという感じです。いやあ、徳島の地酒って、正直あまり期待していなかったのですが、なかなか素晴らしいお酒があるものです。コメントも気が利いているものですね。前回は辛口のお酒でしたが、今回は甘口というところ。いやあ、日本酒って良いですね。


★第58回 2001年9月30日(日)

★酒の名前:魔斬(まきり)初孫純米本辛口 ★酒造会社」東北(漢字が出ない。金偏に尼)醸株式会社 ★所在地:山形県酒田市 ★日本酒度:+8.0 ★酸度 1.5 ★特長 キレ味がよく、すっきりした純米辛口酒です。 ★ラベルコメント:北の日本海に面する港町−山形県酒田市。魔斬とは、酒田に伝わる、主に猟師などが使う切れ味の鋭い小刀です。魔を斬ることから、魔除けの縁起物とされています。

★管理人コメント:さて、今回は日本酒です。秋田は酒田の酒です。ふむふむ、日本酒度8!ですか。これは辛いですよ。ここまで辛いのは久しぶりですねえ。いやあ、楽しみですね。

 さて、辛いというので冷蔵庫で冷やして冷で飲むことにします。ふむ。おお、切れ味鋭い味という感じ。キュッとした辛さが口の中を駆け抜けていきます。やはり辛口ですな。よくわかります。冷やしてこれですから、常温で呑むとますますキューっと来そうですね。

 勿論純米ですから、薬品的な感じはあまりなく、本当にすっきり、きりっとした飲み口です。魔斬という名前に負けない素晴らしい味と言えるでしょうな。そう、あの第一回で取り上げた一本義を髣髴とさせるような、そんな味です。いやあ、久々の本当の辛口のお酒。なかなか堪能できました。

 辛口が苦手な人には薦めませんが、日本酒は辛くなきゃ、という方には是非お勧めのお酒です。

 


★第57回 2001年9月26日(水)

★酒の名前:本格焼酎黒麹仕込 佐藤 ★酒造会社:佐藤酒造有限会社 ★所在地:鹿児島県姶良郡牧園町 ★原材料:さつまいも、米麹 ★アルコール分:25%以下 ★ラベルコメント:霧島速山(なんとよむ)の麓に位置する佐藤酒造が、大自然によって育まれた水の恵みを得て、原料に磨きをかけ、一本の仕込みに精魂込めて造った焼酎です。 

★管理人コメント:さて、今回は芋焼酎!前回の予告どおり、今回はNCBさんにお土産に頂いたお酒です。本場鹿児島の芋焼酎!楽しみですね。

 芋焼酎って、このHPの読者の方でもあまり飲んだことがない、という方も多いと思います。ひとことで言うと、焼酎の中でも恐らく一番クセの強い代物ですね。お酒は何でも、という方でもこの芋焼酎だけは…という人も結構いると思います。やはり、一番の有名所は『さつま白波』かな。

 でも、管理人は芋焼酎は結構好きです。この甘いというか、くらくらくるような香りがいいじゃないですか。全然、話変わりますけど、酒のにおいを嗅いでいると、有機溶媒系の匂いと共通項を感じませんか?まあ、酒も有機溶媒みたいなものだから、(ホント?私も化学を取っていたものの、すっかり忘れちゃって…。)それも当然かも。

 まあ、ウンチクはこれくらいにして早速味わいましょう。ようやく季節的には良い感じなので、湯割で味わうつもりですが、その前に原液で。おお、甘ーい香りが鼻に抜けます。口の中に唾がたまる。(まるで梅干の香りを嗅いだかのよう)

 ひとくちストレートで口に含みます。おお、ストレートでも十分いけますな。(まあ、地元の方はストレートどころか、燗をして飲む人もいるとか…。)いっきにぐいっといけないけど、なかなか甘い(でもやっぱりちょっときつい)味が口中に広がります。でも、飲み込むとやはり喉が熱くなり、数秒後に胃のあたりが熱くなります。ストレートで飲むにもチェイサー(追っかけ水)が有ったほうがいいかも。

 味は…比較対象が無いけど、さつま白波よりはずっと味が上品で呑みやすいのでは、と思います。(もっとも、最近さつま白波ものんでないので、記憶の世界での比較ですが)なんだか、ぽーっとなりますね。でも、私にとっては安心のできる味といえるでしょう。

 胃袋を労わるため、お湯割りに切り替える事にします。昔から父親には焼酎湯割りは酒6 湯4と教育されています。そのとおりの配合にして味わいます。 うむ。これでずいぶん呑みやすくなりました。いやあ、焼酎湯割りって本当に身体が暖まりますねえ。芯から温まるこの感じは日本酒の熱燗以上ではないか、と個人的には思います。これからの季節、焼酎お湯割で身体を温めるのがいいかもしれません。

 いやあ、なかなか良いお酒をNCBさんありがとうございます。


★第56回 2001年9月23日(日) ※更新したのは24日の月曜日です。  

★酒の名前:PETER OHLIG (これが名前かも定かではないが) ★酒造会社、所在地等 ラベルにドイツ語で書いてあるようなのですが…。小生、学生時代からドイツ語は大の苦手なもので…。 ★アルコール度 14%以下とあるが、9.5%volとの表示もある。

★管理人コメント:さて、今回は白ワイン、ドイツワイン!産地直送!です。このワイン、欧州旅行に行っておられたあやさんから、土産に頂いたものです。ありがとうございます。ちなみに、先日NCBさんからも、お酒を一本頂いております。いやあ、重なるときはかさなるものです。ま、管理人としては肝臓の調子を見ながら、順次取り上げてゆくつもりです。で、今日はこのあやさんの白ワインです。

 ラベルにはドイツ語でいろいろ書いてありますが、読めぬ…。悲しいことですな。まあ、うまいものにコメントも理屈もないとばかりに、おもむろに一杯飲み干す。

 おお、なんというか、あまーい風味が口に広がります。ほっぺたが落ちそうという感じかな。なんだか、顔が和むような豊かな甘い風味が広がります。こりゃ、なかなか。ほいほい、ともう一杯。肴の焼き豚、カマンベールチーズについつい手が伸びます。こりゃーいいですな。

 ま、これだけ甘いので、どちらかといえば辛目の料理なんかに合うでしょうな。しかし、この口当たり。くいくい行ってしまう。危険を感じて途中で栓を締め、冷蔵庫に入れましたが…。かるーく8割がた呑んでしまいました。なんだかボトル一本空けてしまいそうな雰囲気でしたが…。(昔はそれくらい呑んでも、翌日けろっと出勤していたもんですが、最近はダメですな…。)

 白ワインって、個人的になんちゅーかきつい味のものなんかがあって、少し敷居の高さを感じていたのですが、こういう非常に呑みやすいものもあるんですなあ。ワインはどうも、って人にも絶対お勧めです。(といいつつ、日本では手に入らんかな…。)

 最後に、お酒を頂いたあやさんに、感謝致します。


★第一回〜第五十五回まではバックナンバーのコーナーに移しました。

−戻る−