歌謡ショウまでの軌跡

 歌謡ショウを見るまでかなりの道程があった。
 百聞は一見にしかず、取り敢えず見た(聴いた)順番に羅列してみよう。

 1,アニメ   サクラ大戦TV
 2,ドラマCD 第3期 Vol.4 花暦〜帝都の休日〜
 3,CD    サクラ大戦全曲集
 4,ドラマCD 第4期 Vol.4 すみれラプソディ〜神崎すみれ引退公演〜
 5,アニメ   OVA 桜華絢爛
 6,DVD   スーパー歌謡ショウ『新編 八犬伝』
 7,DVD   2001年新春歌謡ショウ
 8,アニメ   OVA 轟華絢爛
 9,DVD   歌謡ショウ第3回『紅蜥蜴』
10,DVD   2003年新春歌謡ショウ
11,アニメ   映画 サクラ大戦 活動写真
12,DVD   歌謡ショウ第1回『愛ゆえに』
13,DVD   2004年新春歌謡ショウ
14,アニメ   OVA エコール・ド・巴里
15,DVD   歌謡ショウ第5回『海神別荘』
16,アニメ   OVA 『す・み・れ』
17,DVD   歌謡ショウ第2回『つばさ』
18,DVD   歌謡ショウ第4回『アラビアのバラ』
19,DVD   2002年新春歌謡ショウ
20,DVD   スーパー歌謡ショウ『新宝島』
21,漫画    サクラ大戦1〜2巻
22,DVD   OVA ル・ヌーヴォー・巴里1
23,漫画    サクラ大戦3巻
24,ゲーム   PC版 サクラ大戦3
25,ゲーム   PC版 サクラ大戦1
26,DVD   OVA ル・ヌーヴォー・巴里2〜3
27,ドラマCD 第6期 Vol.1 疾走!チームシャノワール
28,ゲーム   PC版 サクラ大戦2


※記録を取っていたわけではないので多少前後している可能性がある。
 また、他のドラマCDは基本的に順番に聴いているが、どこに割り込んでいるか把握していないので割愛する。
 ル・ヌーヴォー・巴里は第1話のみ。

 さて、ここまで見ていただいてお気づきの点はあったでしょうか?そう、本来なら最も先に手をつけるであろうゲームをプレイしていないことだ。最近ようやくプレイしたが、それでも『3』だけ。
 そこら辺の経過も踏まえてそれぞれに簡単な感想を付けることにする。因みに以下に書くことは基本的に初めて見た(聴いた)時の感想なので、念のため。

1,サクラ大戦TV

 初めて本格的にサクラ大戦に接したわけだが、それまで同人誌とファミ通などの専門誌で多少ではあるが知っていた。それがあるから見てみようと思ったわけだが‥‥。
 何故こんなに暗いの?ゲームでもそうなの?と思ってしまった。もう通しで一回見直した気は一回目に感じたときほどではなかったにしろ、やはり暗い。
 気になったのはそこだけでない。絵のクオリティが低い事だ。後にOVA版を見た時に、「おおっ、進化したなぁ」と感心したものだ。だが、後になって判ったことは、TV版はOVA版の後じゃないか!!詳しいことは知らないが、直接ユーザーから徴収できないからなのか視聴率の見積もりが低かったからなのか、安いところに外注したのではないかと思う。こんなことしていると既存のユーザーしか見ていないのでは?と思うのだが。
 他に帝都を壊しすぎ等々言いたいことが山程あるのだが、それらのマイナス部分を十分補ってくれるところもあった。それはキャラ一人一人の個性が立っていると言うことだ。それも花組だけでなくその他歌劇団の面々もそうだ。まぁ、強いてあげるなら3人娘の出番をもうちょい増やしていただければ尚良かったかな?
 そういえば、ゲームでは恐らく大神視線で物語が進行すると思われるが、アニメではさくらを中心に話が進んでいる。やはりメインヒロインだからなのか。

2,ドラマCD 第3期 Vol.4 花暦〜帝都の休日〜

 結論から言えばこのドラマCDを選ばなかったら、これ以降サクラ大戦の世界にのめり込むことがなかったかも知れない、といえるくらいのターニングポイントだった。
 20枚のうち、何故これを選んだかは不明だが、サイドストーリーが好きなのが原因だと思われる。←自分のことやのに‥‥(泣)
 で、何故これがターニングポイントかと言えば、ストーリーもライトながら印象強く、TV版のところでも語ったが、キャラの個性がより決定づけられたからだ。それに明るいしね。(笑)因みにお気に入りは、カンナとさくらが不審物を押し付け合うところ。

3,サクラ大戦全曲集 COMPLETE SONG BOX

 普通、かなりコアなファンになってから手に入れるアイテムなのに、何故こんなに早く‥‥?って普通思うわな。これには理由があってないようなんやけど(どっちやねん)、先のドラマCDの『これがレビュウ!』に惹かれたのが大きく、考えられないくらい思い切って全曲集を手に入れてしまった。
 で、シャレではないけれども、各曲のレビューは別項目で書きます。

4,ドラマCD 第4期 Vol.4 すみれラプソディ

 何故ドラマCDの2枚目がこれなのか?(こんなんばっか)
 先にも述べたとおり、私はサイドストーリーが好きで、このCDはその中からすみれの我が儘で「引退しますわよ!!」って騒いでいるだけと思ったわけやけど、まさかこの様な展開のストーリーとは‥‥、我ながら知らないとは恐ろしいものだ。

5,OVA 桜華絢爛

 さくらをメインに歌劇団結成までに重心をおいた描いた話。TV版を見たあとだからか、どうにもこうにも馴染めない。違和感を感じて仕方がないのだ。おまけに無理に4話に詰め込んでいるようで、逆に何か大事なところが抜け落ちているようでならない。でも、絵はTV版よりは遙かに良い。

6,スーパー歌謡ショウ『新編 八犬伝』

 初めての歌謡ショウ。
 で、最初の感想は、「何だ!?このコスプレ集団は!?」 ゲームをしたことがないので、薔薇組は勿論、ダンディ団も知らないし、メインのカンナやアイリスに至っては違和感沸きっぱなし。(当然の事ながらこのときはイマジネーションを働かすことを知らなかった)
 しかもテーマがテーマだけに初めての人間には第一幕ですらハードルが高く、第二幕に至ってはてんて訳ワカメ状態。つまり、眠たくて仕方がないのだ。唯一眠気が(多少だが)覚めたのが猫屋敷の場面。当然面白いと思えるわけがなく、「(ゲームを含め)アニメの世界はアニメの世界に留めた方が良いなぁ」と思ってしまった。
 でも、何故これから見たのか?(またこれかい!)というと、「“スーパー”になって仕切直ししたから、初めての人間にも受け入れ易いようにしているやろ。」と言う安直な理由からなのだが。
 尚、各歌謡ショウのレビューは別項目で書きます。

7,2001年新春歌謡ショウ

 懲りもせず歌謡ショウに手を出してしまった。今度も「新春歌謡ショウ一回目なので、初めての人間にも受け入れ易いようにしているやろ。」と同じ安直な理由で。恐らく、自分では気が付いてないだけで、振り込め詐欺(旧:おれおれ詐欺)に引っかかるのではないかと、ふと思ってしまった。
 でも内容は非常に判り易く、本来ならまだ馴染めないはずの持ち歌交換も、先に全曲集を聴いていたお陰?で、結構楽しめた。
 これを機にもう一回夏の歌謡ショウのチャレンジしてみようと思った。それで選んだものは‥‥。(以下に続く)

8,OVA 轟華絢爛

 サイド(アナザも含む)ストーリー好きの私にとってなかなか楽しめた。しかし、どうしても第3話の『キネマの驚天動地』のつわ子に違和感が‥‥。TV版で得体の知れない者には慣れた筈なのだけれども。
 あと、仙台でのさくらの結婚について語る場面。宿命かどうかを決めつけるのはあまりにも酷だ。ゲームでは大神ともカップリングは成立しないのか!?(プレイしてないので判りません。ほんま、身勝手で申し訳ない)
 そのせいかどうかは知らないが、第6話のED曲『夢のつづき』はバックの絵と相俟って、つい感動してしまった。でもお気に入りの曲は『キネマ行進曲』。

9,歌謡ショウ第3回『紅蜥蜴』

 次に選んだのはこれでした。轟華絢欄も影響もあったがやはり、ドラマCDの出来が良かったからだ。
 やはり、薔薇組とは?と疑問になったが(ダンディ団は一応轟華絢爛 第2話『水のある都市』で割り切ったことにする)、ストーリー展開もさることながら曲が凄く良い!どれが一番かと言われても困るが、先に書いた『これがレビュウ!』が本命と思いきや、今は声量感溢れる『素晴らしき舞台』。詳しくは別項目で書くが曲・歌詞・場面の三位一体の妙(マッチではない)が当に素晴らしい。
 因みにこの作品は、全作品を集める気にさせた、第二のターニングポイントの作品となった。

10,2003年新春歌謡ショウ

 最初見た時に、「アレ?すみれはどこで出るんやろ」と必至に探していたが、見つからず落胆。
 七福神のアイデアは秀逸。勿論七福神にコスプレすることでなく、そこでのハチャメチャぶりなんだけども。でも逆にサブキャラが出過ぎてるのがマイナス。恐らくあの様な人情話にするためにそうなったんだろうけど、そもそも新春で笑い飛ばすために足を運んでいるのに、お涙頂戴は如何なものかと。
 トータルで考えると少し物足りないかな?

11,映画 活動写真

 最初はどの時期の話か全く判らなかったが、まさか『3』の直後だったとは。ってつい最近まで気付かなかった。
 アニメーションは『轟華絢爛』がなかなかお気に入りだったのだが、『活動写真』はその上をいっている。だが、少々やりすぎのような気が‥‥。
 ストーリーの点での不満だが、マリアの後半の出番の少なさと、星組の扱いの低さが気になる。

12,歌謡ショウ第1回『愛ゆえに』

 初めにこれを見たらまた違ったんでしょうが、どうもスカスカ感がある。場面展開の間に寸劇もなければ、歌を歌う花組のメンバー以外が出てこない場面が大半を占めている。初めて作ったものだから、なのだろうが。

13,2004年新春歌謡ショウ

 またまた人情話になってしまった。まぁ、花組メンバーの出番の割合が大きく(適正に)なっているのでその点は評価したい。話の内容だが、浅いというよりも薄い感じがする。ストーリーもさることながら、キャラがセットで登場するのだが、ひとりひとりが立っていない。花組のメンバーがあれだけ露出しているだけに勿体ない。
 一方の第二幕だが、こちらは内容凝縮となっている。スペシャル版のカンナの妄想は新宝島を観ていなくても楽しめるし、大喜利は過去の歌謡ショウ・ゲームの知識が少なくても、それなりに楽しめるようになっているのがいい。(当然知っている方がより楽しめるのは言うまでもない)

14,OVA エコール・ド・巴里

 さて、初めての巴里作品だ。最初見た時はエリカのテンションについていけなかった。割高かどうかは別にしても、やはり物足りない。このシリーズのコンセプトから、隊員の必要以上のコミュニケーションがない。恐らく続編(ル・ヌーヴォー・巴里)が補ってくれるであろうと信じることにする。

15,歌謡ショウ第5回『海神別荘』

 すみれは自分に自覚があってもなくても、トラブルメーカを地でいっている感じだ。『愛ゆえに』『紅蜥蜴』共にボイコットを宣言した時とは違うが、やはり我が儘(?)な一声で花組が巻き込まれていくわけだし、おまけに憑依されるしで、全員を巻き込んでいくのはもはや天性の役回りなのか?
 巴里花組ミニライブショウは、コンパクトにまとまっていると思う。個人的にはディナーショーだけでなく、久々に舞台に登場して欲しいと願っている。

16,OVA 『す・み・れ』

 OVAは取り敢えずこれで制覇したことになる。主に舞台裏や回想など、ドラマCDとはまた違う場面にスポットを当てている。と言うことは、2つ買わないと話の全容が判らないって事?しかしながら、それでも肝心の舞台の内容は判らないわけで‥‥。

17,歌謡ショウ第2回『つばさ』

 初っ端の口上は後にも先にもこれしかない。ここでの横山智佐の語りが様になっている。後にも先にもと言えば、帝劇3人娘の出番もここしかない。
 ところで、『愛ゆえに』『紅蜥蜴』でも思ったことだが、劇中劇が短か過ぎる(最後の部分しかない)。まるでドラマCDを買えと言わんばかりだが、そうすると、それ以前に劇中劇が他の話(例えばシンデレラ)でも良かったのでは?と思う。まぁ、3回目までで花組(当初6人)全員が一巡するように考えてのことだったのかも知れないが。

18,歌謡ショウ第4回『アラビアのバラ』

 脇役ながらバラの精がなかなか侮れない。因みにこの組み合わせは『ドリーム/夢の1ポンド』の悩殺妖精と同じだ。劇中劇が大分と長くなったのだが、間延びしている部分も相当あり、勿体ない。因みに劇中劇のあらすじを先のバラの精に唄わせるアイデアはいい。

19,2002年新春歌謡ショウ

 これでやっと富沢美智恵出演の歌謡ショウを制覇できた。私個人はハッピーエンド主義で、話の途中でも極力不幸話は排除して欲しいタイプだ。だが、今回に限って言えばこの様になってしまうのは仕方がないし、そうしなければならない。
 ところで、舞台としてはすみれはこれが最後になったわけだけど、それ以降サクラ大戦4・ドラマCD2本・OVAと約1年近く関わっていた。

20,スーパー歌謡ショウ『新宝島』

 サクラ祭り・花組カメラなどの特典も見所満載だが、それ以上に本編の出来がいい。サクラを知らない初めての方にもお薦めの作品だ。第一幕ではボスの一言の問題発言から全員を巻き込んでいくが、これが第二幕の最後まで生きている。そしてその答えの意味をジム(紅蘭)が導き出すのだ。

21・23,サクラ大戦1〜3巻

 のらりくらり描かれている漫画だ。初代サクラ大戦を漫画化しているわけだが、視点はテレビ版と違って大神に戻っている(ゲームが大神視点という前提)。テレビ版のような暗さもなく、もしこの漫画がアニメ化していれば、あそこまで非難されることもなかったのでは?と思う。それだけにテレビ版の方向性に悔いが残る。
 閑話休題。どうもテレビ版に重心を置いてしまったようだ。兎に角、漫画版は無事完了するのか!?

22,OVA ル・ヌーヴォー・巴里

 花火ってこんなキャラでした?大和撫子を地でいくキャラだと思っていたのでちょっと面食らってしまった。見ているこっちが(気恥ずかしいという意味で)目を覆ってしまった。
 まだ第1話しか見てないが、楽しみであり、先が思いやられる。

24,PC版 サクラ大戦3

 ようやく本流であるゲームに手をつけた。しかし『3』から。やはり変わり者なのか?
 でもこれをプレイしたお陰で、ようやくサクラ大戦の世界観をそれなりに把握することが出来たかな、と思う。
 ゲーム本編は非常に簡単で、恋愛部分も必ず誰かとくっつくので、そういう意味では戦略性は少ない。しかし、ミニゲームなどを含め写真をそろえるのは難しくまだコンプリート出来ていない。初めは、一回したら終わろうと思ったが、ついつい5人ともくっついてしまった。まさかここまでのめりこんでしまうとは!ここまできてしまえば『1』も『2』もプレイしないといけないだろうね。
 ところで、特に気になる矛盾点を2つ程。
 1つはエリカはグリシーヌのことを「先輩みたいなもの」と大神に紹介していたが、OVAでは「私に後輩が出来た」と喜んでいる。まぁ、“みたいなもの”だから、実際は先輩だけれども、扱いとしては後輩になってしまっているだけかも知れない。実際に花火に対しても教えを請う発言をしているし。
 もう一つはエリカを副隊長に選んだ場合の第10話で、エリカの部屋に荷物があるはずなのに、最短で数分後にはリアカーに全部載せている。
 他に、コクリコは羽根突きが鬼神の如き強さだし、花組からのダンスホールの誘いを断っておきながら、他の人とダンスホールに遊びに行くしで、ツッコミどころも満載だ。

25,ゲーム   PC版 サクラ大戦1

 『3』に続いて漸く原点に着手。プロマイドコンプリートが『3』よりシビアだ、というよりも『3』が緩くなったと言うべきか。ヒヨッコ軍人が隊長だからかマリアを始め不調和音からのスタートなどストーリー展開もTV版に比べたら無理はない。と言うよりも『1』をプレイしたら、TV版が何故あんなにも捻くれた作りになっているのかがより強調されたようでならない。
 ところで『3』の時も気になっていたのだが、エンディングのグラフィック(特に一枚絵)で見たことがない物があるのだが、あれは単に制覇していないだけなのか、それともエンディング用に描かれただけなのか。

26,DVD   OVA ル・ヌーヴォー・巴里2〜3

 第二話はサブキャラであるメルとシーにスポットを当てられている。しかし、OVA巴里編全六話の中で一番出来が良いのは何故?
 第三話は締め括りとして戦闘をするのだが、花組機の出動ははまたもやエリカだけ。他の光武F2は描きたくないのか?また、続編を匂わすストーリー展開だっただ、このレベルじゃゲームを堪能した身としては物足りない。しかしながら、あの重厚なエンディングはものすごく違和感があり、もし続編が無いのであればそれはそれで困ったものだ。

27,ドラマCD 第6期 Vol.1 疾走!チームシャノワール

 巴里編のドラマCDは5作目だが、今までとは違うパターン‥‥だったのだが、フィニッシュが思ったほど盛り上がらない。エリカのロベリアに対する天敵ぶりは徹底していて良いのだが、よく考えるとその為に(払戻をしなくてすむ)胴元が得をするのはどうかと思う。その胴元が善人なら問題はないのだが。

28,ゲーム   PC版 サクラ大戦2

 もしこのゲームを歌謡ショウよりも先にやっていたら、おそらく私はここまでレニのファンにはなってなかっただろう。機械的なゲームのキャラは花組の一員に過ぎないが、舞台の様々な表情・素晴らしき歌声を聴かせてくれる伊倉一恵は心うたれたからだ。
 TV版では『2』の要素も多分に含んでいてその点では(単に『1』のストーリーをなぞっていないと言う意味で)TV版は評価できる。でもやはりマイナス部分の方が大きいのは確かだが。