9月18日号
  

・弁護士の品位

 橋下徹大阪府知事が知事就任前にたかじんのそこまで言って委員会で発言した「みなさん、弁護団に懲戒請求をしましょう」との呼びかけが問題となり、光市母子殺害事件弁護団のうち4人からひとりあたり300万円の損害を請求されました。これは今2審で争っていると思うのですが、今度は大阪弁護士会が橋下弁護士に対して2か月間の業務停止の勧告をしました。
 さて、事の発端は母子殺人を犯した犯人の弁護団が、被告の調書を裁判で生かさなかったことから始まっています。当初被告は弁護士に「ドラえもんが生き返らせてくれると思った」という荒唐無稽な事を述べています。しかし、それは裁判で明らかにされませんでした。その後弁護団が入れ替わり、ドラえもんのくだりがおおやけになりました。
 ところが、橋下弁護士は「何故ドラえもんのくだりが今頃出てきたのか、後出しで創作するな」と言うところから、懲戒請求を呼びかける事態に発展しました。しかし、弁護団側は「ドラえもんのくだりは被告が前から言っていた。ただ、公判で言ってないだけ」という反論をしています。
 ここでお互いの争点がずれていることが分かります。橋下弁護士はそのくだりが前からある事なんて知りようがありません。だからこそ現弁護団に懲戒請求をするように呼びかけていました。しかし、そのことを知っていたら呼びかけなんてしなかったでしょう。また、現弁護団もそのくだりは前から言われていたことをもっと早く公表すべきでした。その公表の遅れと最高裁を当日FAX1枚で欠席(事実上の無断欠席)は懲戒請求の用件に充分満たしているとしても、ここまで騒ぎが大きくなることはなかったでしょう。
 って言うか、現弁護団は橋下弁護士を訴える前に前弁護団を懲戒請求したらどうかと思います。出る杭を打って、あとはなぁなぁって言うのがこの世界の常識なんでしょうが、それじゃぁ、ますます世間の常識と乖離するばかりです。
 因みに1審では橋下弁護士に対する損害賠償を認めていますけど、飽くまでも法曹界の常識による判決であって、世間一般の感覚とはかけ離れていることは言わずもがなです。一方、大阪弁護士会の懲戒処分はささやかな抵抗でしかありません。実際弁護士活動なんて殆どしていないのですから。
 個人的には前弁護団も現弁護団も懲戒にあたいすると思いますけどね。


 

・崖っぷち

 阪神タイガースは格下相手に相次いで負け越してしまった。今日はなんとか1−0でジャイアンツに勝ったが、まだ不利な状況には変わりはない。特にまだ1勝しかしていないナゴヤドーム3連戦が残っている。
 チーム打率は相変わらず高いが、得点圏打率が今ひとつなので、肝心なときに得点することが出来ない。今日もやっと1点取ったといった感じだったし。積極的な走塁は結構だが、無謀な走塁や牽制死は褒められたことではない。細心の注意を払って次の塁をもぎ取って欲しいものだ。
 一方のパリーグは面白い。1位はどうでも良いが、3位争いが熾烈で最後の最後まで最後のイスを争うことになりそうだ。


 

・白鵬54連勝

 白鵬は千代の富士の53連勝を抜いて単独2位の54連勝まで連勝記録を伸ばした。どんな負けも許されない中で勝ち続ける事は素晴らしい。素晴らしいが、如何せん対戦相手に歯ごたえがない。果たしてそこに価値があるだろうか。
 千代の富士が53連勝したときは同部屋の北勝海は兎も角、大乃国、旭富士の両横綱に加え、大関の小錦や横綱キラーの安芸乃島などが犇めいていた時に達成した記録なので、やはり重みが違う。


 

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