・訃報
ファンの皆様、報道者各位の方々へ
平成17年11月6日
本田美奈子.(本名:工藤美奈子)が急性骨髄白血病と宣告され、10ヵ月の闘病生活を送っていましたが、11月6日午前4時38分に永眠いたしましたことをご報告申し上げます。
平成17年1月12日に入院、3度の化学療法の治療と5月12日の造血管細胞移植(臍帯血移植)で7月30日に一時退院、7月31日に自宅で誕生日を迎え、とても幸せな日々でしたが8月24日の定期検診で骨髄移植を行い、8月31日の検査結果にて染色体に異常が発見され、9月7日に再び入院、検査結果で再発が判明、9月24日アメリカから到着した新薬の抗がん剤を投与し、結果が良好とのことで10月に2度の帰宅が出来、食欲も旺盛で本人は大変喜んでおりました。10月21日の骨髄検査で再び染色体の異常が発見され治療を開始、大変な時を過ごし、明日は治るという希望のもと勇気ある戦いをしていましたが残念なことに本日、急性骨髄白血病のため永眠いたしました。
本田美奈子.の生前、本当にいろいろなご支援ご協力をいただきましたことを深く感謝いたします。
本田美奈子.オフィシャルサイト より全文引用
‥‥ファンでも特別深い思い入れのある方でもないのだが、昨年『AVE MARIA』と偶然に出逢って、本田美奈子の新しい一面に興味を抱いていた。どこからあのか細い身体から力強い声が湧き出てくるのか、ならばその力強さは不変のものとも思えたのに、残念でならない。
最後に元気なお姿を見たのは、寺脇康文らと競演したミュージカル『グラウディア』の舞台稽古だった。
一時期回復した時に選曲したアメイジング・グレイスやデビュー20周年を記念した本田美奈子BOX(限定盤)などが世に出されたわけだが、結局アメイジング・グレイスに収録されたララバイ(ミュージカル「十二夜」より)が最後の作品となってしまった。
単なる美人薄命なら、天は二物を与えずという諺通りなのかも知れないが、能力のある人間の寿命が短いというのは神の悪戯だとしても、なんとも酷い仕打ちだ。
38歳…あまりにも短い人生だ。ほんの数秒ではあるが、本気で自分と命の交換が出来ないかと思った。こんな考えはセナの事故で呆然とした時でさえ無かったので、自分でも驚いている。
最後になりましたが、冥福をお祈りすると共に、本田美奈子の精神を意志をやり残したことを受け継いでくれる人が一日でも早く現れることを切に願っています。