FZ10・FZ20情報集積所 テレコンバーションレンズについて

テレコンバーションレンズ(望遠用レンズ)
※基本的にはFZ10で使えたものはFZ20でも使えると思いますが、ケラレや色収差、形状収差の出具合などは違う可能性があります。FZ20で確認できたものから順次記載していきます。FZ20の関する記述がないレンズは未確認だとご理解下さい。
※以下の表では各社のアダプターの区別無く各サイズに分けて表記していますが、同じ取り付け径だからといって、必ずしも全てのアダプターで取り付けが出来るとは限りません。ご購入、ご使用前に必ずご自身で確認なさって下さい。
FZ5に関する情報はこちらをご覧下さい
FZ30に関する情報はこちらをご覧下さい
レンズ名 倍率 取り付けネジ径 使用可能なアダプター類の組み合わせ FZ10での評価など 画質検証 FZ20 備考
オリンパス
TCON-17
1.7倍 55mm 55mmアダプター 純正品と同様に一定以上の倍率でないとケラレる(7倍以上でほぼケラレないようですが、撮影条件によってはテレ端でも周辺減光が見られます)。画質的には良いと定評のあるレンズで価格も純正品よりかなり安い。62mmアダプターを使用する際にはSD(ステップダウン)リングを介す必要がある。純正品以外のレンズでは最も使用実績があると思われます。 ブタバラアダプタ-のサイト(準備中)

FZ10用アダプターのサイト

ユーザーの検証
zoom club その1

zoom club その2
FZ20についてはこちらで詳しく検証しています。 先端にフィルターを取り付けているユーザーの例(ステップダウンリング(77→72mm)は押し込めただけ)
自作フードを取り付けているユーザーの例

最短撮影距離は約5m※1

不具合の事例あり※2
62mmアダプター+SDリング(62→55mm)  
標準のフード+SDリング(72→55) 標準のフードの全長が長いため本体レンズとテレコンとの間に大きな隙間が出来ることで、上記のアダプターを使用する場合に比べて周辺減光が大きいようです。また、標準フードはプラスチック製なので重いレンズを取り付けた場合の強度に不安があります。  
オリンパス
TCON-14B
1.4倍 62mm 62mmアダプター レンズ径が大きいので純正品やTCON-17よりもケラレる範囲が少ない(4倍以上ならケラレない)。TCON-17に比べて倍率が低いのが難点。また、TCON-17よりも高価である。 FZ20についてはこちらで詳しく検証しています。 86mmのフィルター取付け可
→使えるフード 
オリンパス
TCON-300S
3倍   専用アダプター近日登場予定 FZ10用アダプターを製造販売しているスピード・ギルドさんから近日発表予定です。これが使えるようになればFZ10で使えるテレコンとしては最高倍率となります。→サンプル    
FUJI
FX-9
1.5倍 55mm 55mmアダプター TCONよりもケラレの範囲が大きいように思えます。しかし、安価です。本体のレンズと干渉します    
標準のフード+SDリング(72→55) 取付けは可能ですが、画質については不明です。標準フードを使う場合はTCON-17と同じ注意が必要だと思います。    
RAYNOX
DCR-2020PRO

2.2倍 62mm RAYNOX RT5264P+RA6252 倍率2.2倍は画質確認できているテレコンの中で最高倍率です。RAYNOX社のサイト内のサンプル画像では、テレ端におけるケラレはありません。周辺にわずかなにじみが出ています。ユーザーによる検証では、テレ端において周辺減光が見られます。画質はTCON-17より若干劣るようです。RA6252はレンズに付属。 RAYNOX社のサイト

ユーザーの検証
→獅子ざうるすさん
→雪国のさむがりさん
FZ20についてはこちらで詳しく検証しています。 82mmのフィルター取り付け可能

メーカー公表の最短撮影距離は10m、実際は7mくらい。※1
62mmアダプター
RAYNOX
DCR1540PRO
1.54倍 52mm 55mmアダプター+SDリング(55→52mm) FZ1では実績のあるレンズです。画質の評価は高いようです。ケラレはTCON-17並みのようです。 RAYNOX社のサイト    67mmのフィルター取り付け可能
RAYNOX RT5264P レンズホルダー テレ端におけるケラレはないようです。が周辺減光はあります。 FZ20についてはこちらで詳しく検証しています。
Sony VCL-HGD1758 1.7倍 58mm 58mmアダプター 4倍以上でケラレないそうです。輝度差の大きいところでは色収差が出ます。周辺減光はTCON-17やDCR1540PROよりも少なくトータルの画質は優秀だと思います。ケラレる範囲の少なさと画質のよさから、TCON-17と双璧をなすレンズだと思います。価格は高いです。 →自己満手さんのアルバム FZ20についてはこちらで詳しく検証しています。   
ケンコー
LHG-17
1.7倍 52mm RAYNOX RT5264P レンズホルダー 中心部はしっかり描写されますが、コントラストが大きい場合には周辺部は若干色収差が生じるようです。テレ端におけるケラレはありませんユーザーの検証画像     77mmのフィルター取り付け可能
CANON
TC-DC58A
1.5倍 58mm 58mmアダプター 3倍以上でケラレないそうです。(FZ20での検証結果)→ユーザーの取付写真     フィルター取付径は不明
RAYNOX RT5264P+SUリング(52→58)
ブタバラアダプターの55mmと62mmのそれぞれのケラレの違いについてはブタバラアダプターのサイト内のこちらをご覧下さい。
※1・・・最短撮影距離とは、ピントが合う最短距離のことで、これ以内にある被写体にはピントを合わせることができません。

※2・・・TCON-17の不具合について

 価格.comのFZ10掲示板に投稿された記事(記事NO.2605812)によると、TCON-17を使用してピントが合わないという現象が発生したというユーザーが4名いらっしゃいました。いずれも最近(2004年3月ごろ)新品で購入された方ばかりです。原因は特定できていませんが、うち3件はTCON-17の交換によって解消したということです。1件は交換に時間がかかるため返品扱いとなったそうです。

 なお、FZ10でピントが合わなかったTCON-17を本来の対応機種であるオリンパスのデジカメに装着してテストを行ったところ、はやり同じようにピントが合わなかったそうです(ただし純正のアダプターが店頭に無かったため、他機種のセットアップリングを使用してのテストだったそうで、確実なテストとはいえないそうです)。

 私がオリンパスのサポートに直接問い合わせた際の返答は、以下の内容でした。

「TCON-17に仕様変更は行っていない。また製品に不具合があるという報告は現時点(2004/4/3)では届いていない。」
「TCON-17を購入してFZ10でピントが合わない場合は、販売店に申し出ていただければ、レンズ性能が正しく発揮できているかどうかについてメーカーとして責任を持って検査させていただく。そして不具合があれば交換させていただく。ただし、あくまでも対応機種においての性能のチェックとなるので、対応機種で無いFZ10で使えることを保障するものではない。」

 ここからは、私の意見です。

 オリンパスは仕様変更を行っていないとのことですので、これまでのFZ10との取り付けの実績から考えてみても、また交換すればピントが合うことから考えても、更にオリンパスの対応デジカメでもピントが合わない可能性があることから考えても、この現象は製造ロットによる不具合ではないかと思います。オリンパスはメーカーとして責任ある態度を見せていますし、仮に購入したTCON-17が不具合だったとしても最終的にはピントが合う製品が手に入れられるのではないかと思います。

 ご購入の際には十分注意なさって下さい。ご購入前には、オリンパスや販売店に、不具合が発生した場合の対処などを事前に確認した上で、納得してから購入なさった方が良いと思います。また、商品受け取りの際には、FZ10を持参し店頭にて確認なさることをお勧めいたします。
テレコン連結
※この項目はFZ10でしか検証できていません。
テレコンを2つ以上連結して更に高い倍率で撮影している方もいます。ケラレないという前提で、実績のある組み合わせをご紹介します。
実績のある組み合わせ 備考
RAYNOX DCR-1540PRO
+
CANON C-8 TELE-CONVERTER 1.4×67
CANON C-8は現在発売されていない。30年くらい前の8ミリ映写機の時代のレンズだということです。連結の中では画質は比較的良い方だそうです。DCR-1540PROの前ネジが67mmでC-8が直接取り付けられる。→ユーザーによる検証→ユーザーによる検証
OLYMPUS TCON-17
+

CANON C-8 TELE-CONVERTER 1.4×67
CANON C-8は現在発売されていない。30年くらい前の8ミリ映写機の時代のレンズだということです。→ユーザーによる検証
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2004/11/8分離・追記
2004/12/30追記
2005/2/1追記
2005/5/19追記(TCON-17用自作フード)
2005/6/13追記(TC-DC58A)