FZ10・FZ20情報集積所 DCR-720について

RAYNOXのワイコンDCR-720について検証してみました。
※FZ10とFZ20との大きな相違点
(1)FZ10で出ていたワイド端でのケラレはFZ20では無くなった。
(2)FZ10ではワイド端からテレ端までズーム全域使えたが、FZ20に取り付けた場合、テレ端では周辺部が流れる、またズーム途中でピントが合わないところがあるので、付けっ放しの運用が出来なくなった。
ワイド端でのケラレ
 RAYNOXのウェブサイトのサンプル画像では、DCR-720はケラレなど見受けられないのですが、実際にFZ10に取り付けて撮影してみると(ホルダーはRT5264P)、下の写真のようにワイド端でわずかにケラレてしまいます。これは、手ブレ補正をONにしてもOFFにしても同じです。ただ、連写で撮ると、このケラレの大きさなどが若干変化するので、FZ10本体の鏡筒が微妙にずれているのが原因のようで、DCR-720のレンズの枠が写り込んでしまっているようです。また、個体差がある可能性もあるので、必ずしも100%同じ現象が起こるとは限りませんが、少なくとも、私以外にもう1人、同じ現象が発生することが確認されています。
 DCR-720のレンズの枠の長さが約9mmありますが、1-2mmほどカットすれば回避できるような気がしますが、勇気がないのでやっていません。
FZ20ではワイド端のケラレは無くなりました。→検証画像
ズームで回避するには?
※この項目はFZ10のみに適用されます。
 このケラレはわずかにズームすることで回避することが出来ます。ズームレバーをちょっとだけ触って画角がわずかに変わったと思える程度で大丈夫です。EXIF情報では37mmで下の写真のようにケラレは消滅します。FZ10のみの時のEXIF情報は36mmですので焦点距離を1mm変えただけということになります。
対応するズーム範囲は?
※この項目はFZ10のみに適用されます。
 RAYNOXのウェブサイトではFZ10の6倍ズームまで対応しているということになっています。6倍ズーム時では被写体まで約1.3m以遠であればピントが合います。なお、5m以遠であればズーム全域でピントを合わせることが出来ます。ですから、遠景を広角で撮って、そのままズームして12倍で撮るという使い方も十分可能です。その場合、FZ10の37-432mm(EXIF情報では)までの範囲で使えるので、DCR-720を付けた場合の焦点距離は26.6-311mmまでということになります。そういう点ではOLYMPUSのWCONよりも使いやすいといえるかもしれません。以下がDCR-720を付けたテレ端時の写真です。ただし、マクロモード及びA/S/Mモード及び夜景モードでは5m以遠でもピントは合いません。
FZ20ではズーム全域付けっぱなし運用は出来ない
※この項目はFZ20のみに適用されます。
 FZ10ではズーム全域に渡って使えたDCR-720ですが、FZ20ではテレ端における周辺のにじみが大きいため、付けっぱなし運用はできなくなりました。下はテレ端時の写真です。
また、ズーム途中6倍から8倍辺りでピントが合わなくなるところがあります。→ユーザーの検証
まとめ
※この項目はFZ10のみに適用されます。
 ワイド端でわずかにケラレるのは非常に残念ですが、ズームレーバーをちょっと触ってやるだけで回避できるので、この点さえ気を付ければ、付けっ放しの運用も可能となり、広角側に寄った高倍率ズーム機としてFZ10を使うことが出来そうです(マクロモード及びA/S/Mモード及び夜景モード時は除く)。このページに掲載したオリジナル画像はこちらでご覧いただけます。
付けっ放しでの撮影例→雪国の寒がりさんのアルバム(P15-18)
※この項目はFZ20のみに適用されます。
 FZ10で生じたワイド端のケラレはなくなりましたが、6倍ズーム近辺までが使える範囲となりました。
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2004/8/5作成
2004/8/7追記
2004/8/16追記及び改定
2004/8/30追記
2004/10/22追記