FMワイヤレスマイクの作製 〜セラロックバージョン〜

LCでの自励発振では周波数がすぐにずれてしまうので、安定化させるためセラロック(セラミック振動子)を用いて発振回路を構成しています。
使用した部品のほとんどはチップ部品ですので、トランジスタなどは代替品を探してください。
発振周波数はかなり安定します。ただし、電池がへたってくると周波数がずれてくるのは否めません。

回路図
部品表
品名 品名 品名
1pF 1 56Ω 2 バリキャップ:KV1770S 1
4pF 1 100Ω 2 2SC4116 1
7pF 1 220Ω 2 2SC2714 2
18pF 1 330Ω 1 スイッチ 1
22pF 1 1kΩ 1 セラロック8MHz 1
24pF 1 15kΩ 1 LED 1
27pF 1 22kΩ 1 コンデンサマイク 1
120pF 1 27kΩ 1    
150pF 2 33kΩ 1    
220pF 1 47kΩ 2    
0.01μF 3 68kΩ 1    
0.22μF 1 150nH 2    
1μF 1 1uH 2    
■作製時の注意点
 
フィルター部分の回路はなくても動作します。 ただし、8MHz間隔でスプリアスが発生し、複数のチャンネルで受信するようになります。 こっちの方がよいという人は、フィルターを付けずに作成してください。
セラロック(コンデンサ非内蔵型)は入手困難かもしれません。 コンデンサ非内蔵型のものは村田製作所さんではもう作っていないようです。
D1のバリキャップはFM受信機電子同調用のものを2個パラで使うか、 AM同調用のものを使用します。変調がかかりすぎる場合はAFAMPのゲインを調整してください。 D1の可変量は[1V-200pF、4V-40pF]くらいのものが丁度いいです。
フィルター部のコイルはQの高いものが必要になりますので、 なるべく積層コイルは避けて巻き線コイルを使用するようにしてください。
2SC4116の代わりは低周波増幅用のものなら構いません。(2SC2458、2SC1841など) 2SC2714の代わりはFM、IF増幅用(ftが500MHzくらい)のものを使用してください。(2SC2347 2SC2349など)
アンテナは適当にリード線を垂らしてください・・・ リード線の先の被覆をむいておいて触ると人間アンテナの完成です^^
実際の発振周波数は80MHzより若干低めの79.5MHzくらいになります。 大阪ではFM802(80.2MHz)がかぶりそうになりますが^^;;

■回路動作説明
 
AF AMP(オーディオ周波数帯増幅)
この回路ではマイクより入力された音声信号を増幅しています。 プリエンファシス回路により高域部のゲインを上げています。 プリエンファシスについて詳しく知りたい方はぐぐってください。
Oscillator(発振回路)
X1のセラロック(8MHz)をコルピッツ形発振回路により発振させています。 変調はD1のバリキャップ(可変容量ダイオード)に音声信号を加えることで容量を変化させています。 D1の容量が変化すれば発振周波数も変化するので、周波数変調(FM変調)がかかるわけですね
Filter(フィルター、逓倍回路?)
8MHzの10倍、80MHzの信号を取り出しています。 逓倍回路というより、10倍の高調波にバンドパスフィルターをかけただけのような気がしますが・・・ ^^;

蚊よけ装置の作製

top page