聞こえない人との接し方 

コミュニケーションは心と心を伝え合うこと

耳の聞こえない人と話をするとき、手話ができないから話ができないと思ってしまいがちですが、

そんなことはありません。

手話の通じない環境の中で聴覚障害者は暮らしています。            

聴覚障害者といっても、聞こえの程度(障害の程度)、

聞こえなくなった年齢や環境でコミュニケーションの方法は違います。

いろいろな方法で話しかけてみてください。

話す手段はいろいろあります。

手話…手話のできる聞こえない人にとって、一番安心できる言葉です。職場の研修会や定例の会議など、手話通訳を依頼することもできます。簡単な手話をいくつか使うことで、会話のきっかけになります。日常的な手話は簡単に覚えられますので、職場のろうあ者に教えてもらってください。
身振り…身振りやジェスチャーは、場所や物を指差したり、仕事の動きを表したりするときなど、わかりやすく簡単に伝えられる方法です。   
口話…口の形で読み取れる人もいます。仕事で常時使う言葉や、あいさつなどは伝わります。相手のほうを見て、口をはっきり開けて話してください。
筆談…話のできない人にとっては、、一番わかりやすく安心できる手段です。新しい指示や細かいことを伝えるときには大変良い方法です。しかし、文章の理解力には個人差があります。ひらがなだけの文章ではなく、名前や地名などは漢字のほうがわかりやすいでしょう。抽象的な言い回しは誤解が生じることもあります。箇条書きや絵・図など、一目見てわかるように書くのも良い方法です。
空書き…筆談の用紙がないとき、簡単な単語であれば空中に書いたり、自分の手のひらに書いたりして伝える方法もあります。

 伝えた後は確認しましょう

伝わったかどうか不安なときや、大事な事柄を伝えるときには、相手がどう理解したか確認すると良いでしょう。 

特に、新しい仕事の指示や約束事など、失敗につながらないために確認することが大切です。

聴覚障害者を呼ぶときは?

正面から口を大きくハッキリ開けて話しかけます。仕事に集中しているときは、気がつかないことがあります。

肩をたたいて呼んでください。

 

 ≪参考資料≫

京都聴覚言語障害者の豊かな暮らしを築くネットワーク委員会

              ”よりよいコミュニケーション”(労働パンフ・職場編)