ゼッケン2番

2005年の夏から2006年春までのスマッシュファイターズのゼッケン2番はマツです。
彼は我が家の隣に住んでいて4年生の時に同級生でもあるみっちゃんにドッジに誘われました。
遊び友達の付き合いでドッジを始めたといってもいいでしょうか。
だから練習会にはみっちゃんたちに誘われてほぼ毎回来ていましたが、どことなく気持ちがこもらない練習態度が見えました。チームの最後尾でのランニング、全力ダッシュも本当に全力なのか・・・。基礎トレーニングも身体にラクなように自分流にアレンジ・・・。

そのマツの口癖が、
「しんどいなぁ」
さぁ、気合入れて練習続けるぞという時にマツの「しんどいなぁ」「なんか疲れたぁ」が飛び出します。
キャプテンがいくら「やるぞ!」と気合を込めても、チームの2番の選手がそれではチームの士気が半減してしまいます。

そんな状態が2005年の秋まで続いていました。

秋のあるチームでの交流試合でのことです。そのころにはみっちゃんのアタックはものすごい威力になっていました。
そしてマツは元外野。内野からみっちゃんがアタック!ボールが逸れて外野へ!マツは!?ノータッチで相手ボールに・・・
そんなことが何度も繰り返されました。あと数センチ手が届かなくてノータッチの繰り返しです。
みっちゃんのすごいアタックがあるにもかかわらず外野がカバーできなくて敗戦の連続でした。
チームのメンバーからは口にこそ出さないものの元外野に非難の視線が。
せっかくみっちゃんのアタックがあれば勝てるのに・・・
そしてなにより不甲斐なさを感じたのがマツ自身だったのでしょう。

その日を境にマツは変わりました。
マツの口から「しんどいなぁ」が出なくなったのです。
ゼッケン2番の口から「しんどいなぁ」でチーム力が半減していたのが、「がんばれ!」「集中!」と外野からの気合の励ましです。
半減していたチーム力は逆に4倍になりました。

春の県大会での決勝戦、第2セットのサドンデスを制したのは、スマッシュファイターズ2番マツの気合のアタックでした。

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