BCC32Cを使ってみた

About

ご挨拶

若い頃、社内システムを開発するときにC言語で、プログラムを組んでいました。
開発環境として、Borland C++を使っていました。その後、システム開発の仕事は、続きましたが、JAVA(WEB系)やCOBOL(バッチ)に移り、自分でコーディングすることもなくなりました。
ただ、量の多いデータの分析や込み入った処理をする場合や個人で趣味のプログラムをする場合に、フリーで提供されていた「Borland C++5.5コンパイラ」を利用してきました。

2016年7月に「Embarcadero C++ 10.1 ‘Berlin’ Compiler」が、16年ぶりに公開されました。また、2018年5月には、Clangコマンドラインをサポートしたコンパイラ(BCC32X)が新たに追加された「Embarcadero C++ 10.2 ‘Tokyo’ Compiler」が公開されました。BCC32CもBCC32XもClangベースのC++コンパイラであり、BCC5.5自体の後継ではありませんが、これを機会に、入れ替えて使ってみました。

これまで分かったことや、調べた事があります、それを必要な方がいて、役立てばうれしいと思い、この「BCC32Cを使ってみた」を開設しました。

それとともに、我流で組んでいたC言語の学び直しを行っていこうと思います。また、新しいコンパイラ(BCC32C)で、これまで開発して公開していたフリーウエア・シェアウエアの改訂や、新たなソフト開発を行っていきます。

雑感<日々のトピック、読んだ本や気になった雑誌・新聞記事の紹介>

2020年5月18日 本の紹介:『教養としてのコンピュータサイエンス講義』
  −今こそ知っておくべき「デジタル世界」の基礎知識
   ブライアン・カーニハン 著 酒匂寛訳 日経BP 2020/2/25

・「プログラミング言語C」の共著者であり、ベル研究所でunixシステムの開発に携わった、カーニハン氏の著書で、プリンストン大学の文系の学生向けの講義をまとめたものです。
・本書は、第一部・ハードウェア、第二部・ソフトウエア、第三部・コミュニケーションから構成されています。

・第二部(ソフトウェア)では、プログラミングの歴史、主なプログラミング言語のなりたち、オープンソースでの開発方法が説明されています。なぜこれほど多く(数千)の言語があるのか、プラグラムの教育がどう役に立つのかなど、コンピュータ科学に長年、関わってきた著者にしか出せない回答が紹介されています。ここには、JavaScriptでのプログラミングの実習も含まれています。

・第三部(コミュニケーション)は、ネットワーク・インターネット・WWW・プライバシーとセキュリティなど、最新の技術が解説されています。盛りだくさんで、有線・無線でのネットワーク、インターネットの仕組みであるIPプロトコルや高レベルのプロトコルである諸サービスが説明されます。また、ワールドワイドウェブ(WWW)の技術の歴史や仕組みに加えて、便利さと交換で個人の様々な情報が見られてることをクッキーやJavaScriptで起こっていことを例に説明されています。

・第三部の後半では、プライバシーとセキュリティが焦点になります。この本の、副題は原語では「コンピュータ、インターネット、プライバシー、セキュリティについて知っておくべきこと」とあり、プライバシーを守るためにやるべきことも主要なテーマになっています。個人にとってのセキュリティとはプライバシーと等しく、守るために個人で可能な対策が、著者が行っていることを例にして説明されていて、大変参考になります。

・読んだ感想:全般の技術分野が平易に丁寧に書かれているので、ITに詳しくない人も広く知識が得られます。また、通り一遍の説明ではなく、具体的なエピソードが書かれていて、ITを専門にする方にとっても参考になることが多くあります。小説のディスク容量、音楽のMP3サイズ、ドラマのDVDの容量の例として「高慢と偏見」(ジェイン・オースティン)が使われていて、カーニハン氏が、愛読しておられるのが伺えて面白い。


プロフィール、連絡先

Kimio Nakamura、‘60年生まれ、大阪府在住、大学卒業後、メーカに就職し今に至る。趣味は読書で分野はテクノロジー・日本史が多い。これから、あまり行けてなかった旅行を増やしたい。学生のころハンドボールをやっていて、東京2020オリンピックではハンドボール競技のボランティアとして参加。
連絡先 gcg00667(at)nifty.com


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