第161回
アラモードとは「最新流行(型)」という意味らしい←タイトル
「って事はプリンアラモードってプリンの最新流行型か!」
と、叫ぶ龍麻の目の前にはプリンアラモードとメロンソーダ、と向かいに座ってコーヒーを飲む壬生がいます。
「龍麻、店内で大声を出さない」
「そいつはすまんこって」
と言ってもちょうどお茶時の店内は姦しい娘さんであふれていて、龍麻の声など目立ちません。
「壬生をチラ見するおなごが居て、ちとジェラシー」
「大丈夫。龍麻もチラチラ見られてるから」
「さよけ」
何だかんだ言って平均以上の二人なので、チラ見くらいはされます。
「なんだか最近すべてが後手後手で歳をとったと思いまふ」
「例えば?」
「リボルテックダンボーのタミヤバージョン欲しかったのに、気づいた時にはどこにもあれへん。パトの零式に関しては出遅れたどころの話やない」
「ああいうフィギュアとかプラモとかってどこから情報集めるんだろ?」
「知らん。御門に聞いたらええんかもしれんが」
「御門さんも初音ミクに関しては情報が多すぎて追いきれないとか言ってたよね」
「最近は、公式だけやなく素人さんもからんでくるからな」
ゲームはゲーム雑誌で何とかなりますが、フィギュアとかプラモはホビー雑誌ですかね?
「龍麻、ソーダー薄まるよ」
まったく口をつけられてないメロンソーダを指差して言います。
「炭酸飲むと酔うから飲めん」
そのまま、ずいっと壬生の前に押し出しました。
「……龍麻」
「なにかね?」
「飲ませるならもう少し早めにお願いします」
溶けた氷の水で二層になってるソーダを見て壬生が嫌そうに言います。
「メロンソーダは飲めんが、見てるのは好きなんだ。金払ってんだから好きなだけ見させろ」
言ってにやにや笑いながらプリンアラモードを食べ始めました。
ここで、
「じゃあ、しょうがないね」
と甘やかすのが壬生です。
で、
「プリン甘い、あきた、食え」
「はいはい」
この男は際限なく甘やかします。
高島屋ポスター展で「アラモード=最新流行」と書いてあったのを見て
今までプリンアラモードの意味を考えた事なかった
*************************
サブマスの下着の話。
「双子でも下着の趣味って違うんですね」
洗濯物を畳んでるトウヤがしみじみと言いました。
手にはノボリの黒ブリーフ。
「色々試してはみましたが、それが一番しっくりきますので」
「ノボリさんのこれはわかるんですよ。色も黒だし」
それよりも、と言って洗濯籠をひっくり返すと、出てきたのは色とりどり種類色々のクダリの下着です。
「何で制服、私服、小物と白ばっかりなのに下着はバラエティーに富んでるんですか」
と言って大量のバチュルが描かれたビキニパンツを畳みます。
「もらい物とか、ノボリが買ったはいいけどはかなかったのとか、あとは趣味?」
次に出てきたのは紫と緑のローライズボクサー。
「それ、前の前の前?の彼女?だったかにもらった」
「?が多すぎ」
あげがいの無い男です。
「トランクス、ビキニ、ボクサー、ブリーフ。ここまではいいとして」
クダリの引き出しをガッと開け、
「T-バックとか、タンガとか、ジョックストラップとかは誰に貰ったんですか……」
T-バック=そのまま、バックスタイルがT字になってるセクシー下着
タンガ=フロントとバックがV字になってる、こっちもセクシー下着
ジョックストラップ=フロントだけでバックがない。セクシー下着に見えるが実際はスポーツ用サポーター下着
「全部、自分。ネットで見てたらどんな履き心地か気になって」
「……好奇心旺盛ですね」
トウヤの目が冷たいです。
「下着は冒険したいタイプだから」
「まあ、いいですけど」
ワ●ールで売ってる「ふんどしパンツ」まで出てきました。
「下着の種類は趣味という事でいいんですが」
「うん」
「時々、洗濯に出てないんですけど、ちゃんと毎日かえてくださいよ」
「それは、時々ノーパンデイつくってるから」
「白ズボンの男がノーパンデイを作るな!!!!!!!!!!!!」
「下着のない日は自由な気がする」
「クダリさんは十分自由です!!!!!!!!」
なんでかクダリはノーパンのイメージがある
昔、魔人でもパンツネタ書きましたが、どうも下着のネタが好きみたいです
第162回
冬なので壬生がせっせとマフラーなどを編んでいます。
「壬生よ」
「なに?」
「ノリノリで編んでるところ悪いが」
「うん」
「僕の首は一本だ」
「そうだね」
「わかっとったら!お前何本編むねんな!」
「……一日に一本くらい?」
「多いわ!!!!!」
一週間で約7本。11月から編んでるので、すでに30本以上あります。
「龍麻」
「なんぞ」
「黄龍化したら首が三本とかならない?」
「僕はキングギドラか!というか三本でも足らんわ!」
ちなみに現在如月家の居間ですが、すでに龍麻の首には10数本のマフラーがまかれています。
「この時期になると手がとまらなくて」
言って出来上がったばかりのマフラーをさらに首に巻きます。
「この間ニュースで貴方みたいなお地蔵様を見ましたよ」
こたつで冬コミ用原稿をしてる御門がマフラーぐるぐる巻きの龍麻を見て言いました。
「老人というのはどうしてああ際限なくよだれかけを作るんだろうな」
如月もみかんを食べながら同意します。
「お前ら人事だと思って……」
人事です。
「とりあえず、如月と御門に一本ずつやる」
首にまかれているマフラーを渡しますが、
「壬生の劣情が含まれたマフラーなどお断りだ」
「同じく、お断りします」
心底嫌そうに断られました。
「呪いのアイテム扱いすんなや!」
「一目一目、龍麻への想いがこもってるので、呪いよりは祝いで……」
「思いながら編むな!機械的に編め!」
「僕が編み物をする時は、一目編むごとに龍麻を想い浮かべて編んでるよ」
「もの凄い瞬間的に思ってないかそれ!」
「一瞬でも永遠だよ龍麻」
意味はわかりませんが、愛が深いのはわかりました。
「やはり、divaは2ndが一番神曲の集まりだと思うのですよ」
「お前、原稿しなくていいのか?」
「そこの二人聞けよ!!」
龍麻と壬生が言い合いしてる横で、御門と如月は飽きておりました。
「「痴話げんかに巻き込まれる趣味はない」」
二人の言い分ももっともです。
「……痴話げんかか?これ」
「さあ?……と言ってる間にもう一本」
「早いわ!!」
マフラー一本さらに追加。
マフラーまみれの龍麻が床をごろごろしてます。
「……面白生物と化してますよ」
「好きでしとるんちゃうわ」
「……仕方ない、店で売ってやろう」
「如月、こづかい稼ぎたいだけやろ」
「はい、龍麻追加」
「どんどんスピードアップすんな!おかしいやろそのスピード!」
結局、何本かは如月骨董品店で売られました。
が、
「巻いてると首が絞まると返品されてきたぞ」
「すいません。龍麻への想いが強すぎたみたいです」
「……ほんまに呪いのアイテム化しとるがな」
「いっそ暗殺に使ったらどうです」
「「「………………」」」
御門の案が採用されかけましたが、やはりあんまりなので却下されました。
壬生の編むスピードは機械並です。
思いと想いだと想いの方が重いです
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前拍手より続き。
「しかし、呪いのアイテムでなければいい値段のついた商品だったんだがな」
如月が返品されてきたマフラーを見て言います。
「これは、言われても手作りとは思えない仕上がりですね」
御門も頷きます。
「そらそうやろ。壬生、毛糸編物技能検定1級もっとるもん」
またマフラーまみれの龍麻がなぜか誇らしげに言います。
ちなみに毛糸編物技能検定1級は「毛糸編物の専門的な技能と知識を持ち、指導が出来る」レベルです。
「……今度、和裁も習おうかと思ってます」
なぜか壬生は恥ずかしそうです。
「壬生、お前たしかレース編物技能検定も持ってたな」
「ええ、それは2級ですけど」
「日商簿記も取得したと言ってませでしたか?」
「3級を高校時代に、社会人になってから2級をとりました」
「運転免許は?」
「バイクと、今度車のマニュアルをとろうかと思ってます」
「「…………」」
「この男、意外と高スペックですね」
「ああ、まさかの結果だ」
「自虐的な根暗だと思っていたのが意外でした」
「しかも高身長、高収入だぞ」
失礼な二人です。
「しかし、それだけ高スペックで、選ぶのがこのちんちくりんの人外とはどういう事ですか」
「誰がちんちくりんだ!」
人外は人外なのでそこは言い返しません。
「龍麻は小さいのが可愛いと思いますけど」
編物の手は休めず壬生が言います。
「僕は毎日目が覚めて横に龍麻が居る事が幸せで、いってらっしゃいと見送って貰えるのが幸せで、おかえりなさいと出迎えてくれるのが幸せで、寝る時に横で寝てくれて幸せで、だいたい一日ずっと龍麻が居るだけで幸せなので、龍麻以外の恋人とか考えた事もないです」
「龍麻が死んだ」
「もんどりうってないで、この恥かしい男に返事してあげなさい」
耳まで真っ赤な龍麻が畳みを転げまわっています。
気持ちはわかります。
「僕の恋人が恥ずかしい!!」
「いつものことだ」
「貴方、いい加減慣れなさい」
「龍麻、いつも幸せをありがとう」
「止めてくれ!恥か死する!」
恥か死(はずかし)=恥かしくて死んでしまう
似た言葉に、
嬉死に(うれしに)=嬉しくて死んでしまう
が、あります。
「まあ、そういう訳なんで、はい新しいマフラー」
「マフラーはもうええわ!!!!!!!」
壬生は高スペックで龍麻にベタ惚れだよ、という話
壬生は資格とかいっぱい持ってると思います
資格を活かしたいとかじゃなくて、単純に取るのが好きそう
第163回
初心者のころ(魔人)
旧校舎にいる、龍麻、京一、壬生、如月、その他もろもろ
時期は壬生加入すぐくらいを思ってください
「ほいほい、ラスト一匹っと……よっしゃー!」
京一が最後の鬼をどつきまわしました。
「鬼を倒すのもすっかり慣れたな。なあ、ひーちゃん」
「慣れはいかん!慣れが事故をおこすんだ!」
「どうしたひーちゃん」
「ちょっと慣れたばかりに……僕はなんて事を……」
頭を抱える龍麻を壬生がなぐさめます。
「あの、龍麻くん。別に気にしてないから……」
首を傾げている京一に如月が説明してあげました。
「さっき、殺人鬼と間違えて壬生をノックバックで吹き飛ばしたんだ」
「……ああー」
「ホンマにごめん!わざとやないんよ!」
「いいんだよ……僕なんて所詮殺し屋なんだし……」
「違うから!そんなんとちゃうから!」
時々、初期の龍麻と壬生が書きたくなります
初期壬生は当社比1.5倍くらいめんどくさい
壬生を殺人鬼と間違えて……は友人が実際にしたそうです
龍麻と壬生は殺人鬼によく似てる(特に後姿)
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初心者のころ(ポケモン)
トウヤとキョウヘイ
「初心者の頃って今では考えられない失敗とかしますよね」
「ああ、あるある」
「俺なんて、他のトレーナーのポケモンをゲットしようとした事ありますよ」
「僕は、捕まえた後にボールが開くのは不良品だと思って、強引に上から踏みつけて蓋しめてた」
「それ閉まるんですか!」
「意外と閉まる。上にそのままゲットできる」
「マジですか!」
未だにあのボールがなぜ開くのか意味がわからない
第164回目
東京鬼祓師はじめました(そしてすぐやめました)
こんにちは、緋勇龍麻です。
図書館で変なアンケートに答えたら人生三回目の高校三年生をする事になりました。
いやいやいやいや!駄目だろ!
僕は今年31歳ですよ!(1979年生まれ。鬼祓師発売2010年)
31歳高校生て!
無理無理無理!!
九龍の時はまだ20代だったから何とかやれたけど、30過ぎてはいかん!
いかんと言うより痛い!
しかし、泣きたいほどに主人公体質。流れに逆らう事が出来ない。
で、気づいたら富士の樹海です。
とりあえず長期戦になりそうなので、壬生と如月と御門にメール。(携帯電話は何か貸してもらえた)
『なぜか、高校三年生をもう一回する事になりました。ひと段落したら戻ります』
メール送信。
ペレペレペレ……(着信音)
『正気か31歳!』←如月
『年齢を考えなさい31歳!』←御門
『落ち着いて鏡を見ろ31歳!!』←如月
『見た目は18、中身は31』←御門
『31歳、恥ずかしげもなく学ランを着る(笑)』←如月
『同級生は31歳wwwwwwww』←御門
「31歳連呼すんなや!!!!!!!!!!!!」
報告した相手を間違えた。
黙っとけばよかった。
あ、壬生からもきた。
『見た目が18歳でも中身は違います。大人としての節度を持って行動してください』
「…………」
『壬生へ、もっとわかりやすく』
ペレペレペレ……。
『子供に愛をつぶやかない!』
「つぶやかねーよ!!!!!!!!!!!」
この後、東京の学校にて京一と杏子の掛け合いみたいなものを見せられ、ついていけない自分に老いを感じる龍麻です。
さらに、如月と御門に「龍麻、31歳で高校生になる(笑)」と仲間に拡散されて散々な事になりました。
鴉杜は弐話までしましたが、合わなかったのでそっと封印……。
第165回
初音ミク-ProjectDIVA-f 2nd発売延期←タイトル
如月家にて、御門が死んでいます。
「なにがどうした!」
抱き起こす龍麻に黙ってパソコンの画面を指差します。
『初音ミク-Project DIVA-f 2nd発売延期。3月6日から3月27日発売となります』
「……ああ」
納得しました。
「別にええがな。発売中止ちゃうやろ」
「……神。発売延期を覆したまえ」
「無理言うな。SEGAの社員殺す気か」
「長い……3週間は長すぎる……」
御門の言葉に龍麻が叫びました、
「甘えんなぁぁぁぁぁ!!!」
「散々待たされたあげく発売中止になった帝都帖に謝れ!!」
「SEGAが延期してんのは全国のミクファンを満足させるクオリティの為の苦渋の決断だろ!なんか人気でたから今のうちに出しとけ!みたいな監督も不満残ってる某外法帖とか、これちゃんとデバックしたんかよ!みたいなバグ入りで発売された某DS版とか、次は北海道編です!の言葉に待ってたが発売された新作は2じゃないしそもそも監督ハブだった。そんなんばっかりの僕と僕のシリーズ(及び九龍のシリーズ)に謝れ!!!!」
こうして書くと酷いです。
「ミクなんて、この間出てきてた「DECORATOR」のPVとか超いいし!金かかってるし!手かかってるし!天下のSEGAの本気と寵愛を一心に受けてる身が、発売延期くらいでガタガタ言うんじゃねぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シャー!っと怒りのあまり半黄龍化しております。
「……私が悪かったです」
流石の御門も謝りました。
「……わかったならええねん」
龍麻も落ち着きました。
「大人になったら3週間とかすぐやん」
「そうなんですけどね……」
大人になると1週間は瞬く間
あっと言う間に1年たって愕然とします(昨日正月だったのが、今日にはバレンタイン)
「さて、泣いても笑っても初音ミクDiva3週間延期が決まりました」
と真面目な顔の御門。
「その話は一個前の拍手で決着せんかったか?」
漫画読んでごろごろしてる龍麻。
「と言うか、僕達には関係ないだろう」
「……ですよね」
おかきつまみながら茶飲んでる、如月と壬生。
「愚か者!」
御門が鉄扇で龍麻を殴りました。いつもの事です。
「よく考えなさい!3週間遅れたということは発売日が3月27日になるのですよ!」
「「「はぁ」」」
三人共わかっておりません。
御門がため息つきつつカレンダーを持ってきました。
カレンダーの3月6日に×が書かれ、下の27日に赤丸がついています。
そのまま3月をぺラッとめくると、当たり前ですが4月です。
4月10日「魔都発売」
「「「!!!!!!!!!!!!!!!」」」
「やっと気づきましたか愚か者」
「ミク発売から2週間しか間がないやん!」
「そうです!」
「……ミクを中断して魔都をやればいいだろう」
如月の言葉に龍麻と御門が首を振ります。
「魔都の為にミクを中断とかありえない!」
「ミクが2週間でやり込めるとは思えません!」
初音ミク>DQM2>魔都
(わかってたが、ひどいな)
(僕達監督の子なのにいいのかな)
「とにかくスケジュールの建て直しです」
「ラジャーメン」
当初の予定
2月6日~
通勤途中:DQM2(すれ違い通信がある為)
帰宅後:DQM2
3月6日~
通勤途中:DQM2(すれ違い通信がある為)
帰宅後:初音ミク(睡眠時間を削れ!)
4月10日~
通勤途中:DQM2(すれ違い通信が以下略)
帰宅後:流石に5週間もしてたら初音ミクもひと段落ついてるだろうから魔都
「このスケジュールが根本から変更ですよ」
「まさかこんなとこに落とし穴があるとは……」
うな垂れる二人です。
「仕方がないので、さらに睡眠時間を削り魔都時間を入れましょう」
「それしかないか……って、僕0時には強制終了なんやけど」
「そこは自己解決なさい!」
御門が厳しいです。
そこへ、
「あの……」
壬生がおずおずと手を上げました。
「どうしました?」
「どないした?」
「4月にはいったら……スパコミの原稿が入ってくるんじゃ……」
5月のスーパーコミックシティ。もちろん御門は参加です。
「まさかの伏兵が……」
「僕は関係ないから、別にかまへん」
龍麻の肩をガッチリつかみます。
「イベントに関しては貴方も連帯責任です」
「なんでやねん!!!」
「消しゴムかけ!ベタ塗り!仕事は山ほどありますよ!」
「だから!なんで手伝うこと前提なんや!」
「僕が手伝いますから……」
「壬生、貴方はメイン戦力として登録済みです!」
壬生は集中線も網掛けも背景もモブすら描けるので御門の中ではメイン戦力。
「龍麻は役に立ちませんが、横でゲームをされるとムカつくので手伝いなさい」
「横暴にもほどがある!」
唯我独尊なのが御門なので仕方ありません。
「とにかく4月6日からは地獄ですよ、一分一秒を惜しんで生活しましょう」
「お前一人でしろ!」
志し新たな御門に龍麻が噛み付きますが、聞いてません。
「経験値稼ぎとかなら手伝いますよ」
壬生は良い子です。
「どれかゲーム一個あきらめろ」
如月が正論を吐きますが、そうなると魔都が危機になるので言ってはいけません。
ミクの発売日から魔都発売日まで日が短い、短すぎる……
最初は5週間あるから余裕と思ってたのに……
*************************
さて、こちらでも3週間延期にダメージを受けてる子がいます。
トウヤがサブマス宅の床でぺったんこ。
「ト、トウヤ様……大丈夫でございますか」
「ト、トウヤ……生きてる?」
「大丈夫です……この程度で死ぬようではゲーマーを名乗れません」
「……ゲーマーって修験者かなんか?」
「発売延期と発売中止の苦行が日常茶飯事ですから……」
よろよろと復活します。
31歳の某御門と違ってこちらは16歳なので3週間は長いのです。
「十代にとっての1週間て半月くらいありますから!」
高校時代のジャンプ発売日は長かったです。
「ああ、しかもまだネコサイバーの情報も出てないし……ああ、ネコサイバー、やれネコサイバー、ネコサイバーは正義です」
((弟が壊れた))
ミクがからむと色々残念な子になります。
「ノボリさん、クダリさん」
「はい」
「なに」
「ミクが発売されたら一ヶ月ほど初音ミク休暇とっていいですか?」
「上司として許可できません」
「社会人として駄目」
「じゃあ、ミクが発売されたら睡眠時間0でいいですか?」
「保護者として許可できません」
「お兄ちゃんとして駄目」
「それでは、二人との会話時間を削ってミクります」
「なんででございますか!」
「なんで!!」
「24時間ミクがしたいんですよ!!!!!!!!!」
これが若さです。
「と、とにかく発売してから考えよう」
「そうです、落ち着いて考えましょう。半休くらいでしたら許可いたしますから」
「確かに3週間も考える時間増えましたし、ゆっくり考えますよ。うふふふふふ……」
((弟がより壊れた……))
その後、布団の中で「やっぱり3週間て長いだろ!」と凹むトウヤがおります。
初音ミクがからむとトウヤは本当に残念な子
ミク>兄×2になる
第166回
ある日
「壬生。結婚しようか」
と龍麻が言った。
ので、とりあえず体温計を渡してみた。
「わしゃ病人か!」
「だって、龍麻がいきなり変な事を言うから……」
「好キナ人間同士ガ結婚スルノハ変ナ事ジャゴザイマセン」
すばらしく棒読みです。
「で、何に影響うけたの?」
「……御門が漫画貸してくれて、読んだらおもろかった」
目の前に本が三冊。
「中村……明日美子?」
「で、続編の短編集でこの子らが結婚してた」
また目の前に本が二冊。
「それで、真似してみたと?」
「なんかラブラブで羨ましかったのですたい」
「……龍麻って」
「おう」
「漫画とかから影響うけやすいよね」
「そんな事ない」
「深夜食堂読んだらタコウインナー作るし、刑務所の中読んだらお八つがアルフォートだし、リトルフォレスト読んだらパン焼くし、孤独のグルメ読んだ日には焼肉屋に行くよね」
「食べ物系の本はしゃーないやろ」
でも、アルフォートとコーラの組み合わせはいかがなものかと思うよ。
「とにかく、漫画に感化されて結婚とか招待客に説明しずらいから駄目」
「そっちか!!!」
「BLとかいうコミックだと見せて説明するのも人を選ぶしね」
「待った待った待った」
「ところで、式場は同棲始めた時から探してあるけどどこがいい?やっぱり神社?」
「ごめんごめんごめん!!冗談!冗談やから!式場のカタログわたすのやめい!!」
「ドレスはね……僕が縫うから!」
「ちゃんと今の流行にのったドレスはデザイン済みだよ!」
「的確に僕好みのドレスなのがムカつくな!!」
「龍麻の服を作って13年だからね」
「あの初々しかった壬生がドヤ顔出来るようになっちゃってまー」
「君のそばでもまれたから」
いつか絶対に着てもらうから。
友達に借りた中村明日美子「O.B.」の二人が愛おしくて……
*************************
「という訳で、とりあえず結婚しました葉書を作ってみた」
壬生がドレス作って、それ着てデジカメで撮って、パソコンで加工したら、あーら不思議、あっと言う間に結婚報告葉書が!
最近はパソコンがあれば何でも出来るな。ちょっと感動した。
「「ジーーーーーーーーーーーーーーー」」
んで、如月と御門はなしてそんなに凝視しとんねん。
笑い飛ばせ、笑い飛ばしてくれ。
「……写真の加工が甘いな」
「龍麻、フォトショを使いなさい」
フォトショ?何?
「御門。お前がしてやるといい」
「やれやれ、仕方がありませんね」
なに?何がはじまる、というか何してんねん。
「周りももっと派手にしてやったらどうだ」
「任せなさい」
なんか周囲にハートが飛び始めてるんだが……。
「アドレスの「顧客(高校)」に仲間のアドレスは入れてある」
「顧客は止めなさい」
なんか嫌な予感が……。
「写真添付と」
「一斉送信」
ポチっとな。
「……」
「……」
「……」
「お前らなにしてくれとんねん!!!!!!!!!!!!!!!!」
よりにもよって仲間内に送るな!!!!!!!!!!!!
「あんなメールきたら皆驚くやろが!!!」
「いまさら何を言ってるんだ」
「安心なさい。貴方と壬生がホモでも一切気にしませんよ」
マジか!
後日。
仲間達から普通に「結婚おめでとう!」メールやら電報やらが届きよった……。
「良かったな。ホモに理解ある仲間で」
「村雨から分厚いご祝儀が届いてますよ」
「龍麻。これって半返しだったっけ?」
「落ち込ませる時間をよこせよ!!」
龍麻と壬生が結婚したところで「まだしてなかったの?」くらいの感想。
頭かかえるのは醍醐くらい。
第167回
ファミ通で魔都のレビューが出た←タイトル
例によって如月宅の居間
ファミ通片手に龍麻と御門
「ファミ通に魔都のレビューきたぞー」
「さ、読みなさい」
「へい」
「魔都紅色幽撃隊:7,8,8,8」
「「「…………」」」
「これって高いんですか?」と壬生
「九龍もこんなもんだっただろ」と如月
「8が付いてれば御の字でしょう」と御門
「魔人なんぞレビューなかったんだ。あるだけいいだろ」と龍麻
「来週には電プレでも出ますね」
「あっこは監督と懇意みたいやから85点は確実につくやろ」
「なんだその接待点数」
如月の言葉に龍麻と御門の目が光ります。
「今のレビューなんぞ9割方大手ゲーム会社に対する接待点数だろうが!(あくまで個人的意見です)」
「エ●エフや、ドラ●エや、モンハ●や、●ルソナに低い点数が付くことなど、もうありえないでしょうね(あくまで個人的意見です)」
「昔の電プレなんぞ容赦なく低い点ついてたのにな」
「35点「なぜこのゲームを出そうとしたのかわからない」などと書かれてましたものです。ファミ通も容赦なく4,5,5,3などと付けていた頃が懐かしい」
「今はそろいもそろって70点やら80点やら……DQ、FFの赤字95~100の並ぶレビューは見飽きた……」
「ファミ通も6以下をとんと見ません」
「それだけ良いゲームが増えたという事では……」
はぁ……と落ち込む二人に壬生がフォローしますが、
「「そんなわけあるか!!!」」
反論されました。
「今はグラフィックでだいぶ得してるけど、面白いゲームというくくりでいくなら昔の方がよっぽど面白いの多かったわ!」
「容量の制限などがありましたが、それゆえに工夫されたシステム、昔のゲームはまさに職人技の宝庫」
「良かったよな昔は」
「ええ、PSとSSが争っていたあの頃がまさに黄金期」
「PS2期にかえりたい」
「SEGAの黄金期復活希望」
「壬生、よく見ておけ。あれがゲームの老害「懐古厨」だ」
「……あ、はい」
懐古厨。そのジャンルの黄金期を知ってると陥りやすくなる病気。
例:昔のニコ動はもっと面白かった。昔のWWFはもっと凄かった。
「如月がいじめる」
「骨董品をあつかう人間が言う言葉ではないですね」
「だまれ老害」
(おろおろ……)
こうなると壬生がおろおろします。
「話を戻そう。オケラだってモグラだって懐古厨だって生きてていいんだ」
「戻ってませんよ」
「じゃあ、もう昔の話しようぜ」
昔の話をする事になりました。
「魔人の時って、電プレのちっこいレビュー記事で二人しか点数つけてなくて65点と70点くらいやったよな」
「そんなに小さかったの?」
「ゲーム買ってから、レビューあったっけ?と電プレ読み返して気づいたくらい影が薄かった」
発売当時は完璧にスルーしてました。
「それが、コラムとかページのすみとかで「魔人面白い」「魔人楽しい」「みんな魔人しようぜ」とか書かれはじめて(え?魔人てそんな面白いの?)と思い買ったのが運のつき」
「運のつき!?」
「4周もする事になりましたよ!あんゲームを!」
「あんゲーム!?」
「久々にアーカイブで1話をしたら色々酷かった!特に京一と犬神先生!」
「龍麻落ち着いて!君の親友と恩師!」
「と言うか小林絵が酷い!」
「ストップ!!」
「それ以上はやめておけ!」
「はい、黙る!」
壬生に口をふさがれ、如月に後頭部を殴られ、御門に顔面をはたかれました。
「……ちょっと興奮しちまったい」
「落ち着いてね」
「でも、薄くて頭のずれた壬生が出てきたら愛が揺るぐんじゃないかと思ったら進めれなかった」
「頭ずれ……」
「アーカイブ怖い!心の思い出美化フィルターをガンガンはがしよる!」
友人に魔人アーカイブの話したら「壬生の頭ずれてたよね」と言われて、そうだったと思い出しました……
アーカイブの怖い所は思い出フィルターでの美化を現実に引き戻す所だと思います
「でも魔人好きやったよ。今も好きやよ。ずっと好きやよ」
「うん、そう言ってもらわないと僕達の存在理由がないからね」
「未だに麗人の人の壬生漫画の再開を望むくらい好きや」
「それはもう無理だと思うよ」
「あの人の壬生は凄い壬生やん!あのまま埋もれさせるのは惜しいの!!」
「雑誌もないからね。あきらめて」
本当に……本当に漫画の再開をずっと願ってるんですがね……
「それはさておき、魔都もいいゲームやといいな」
「うん」
「いいゲームやなくていいから、好きになれるゲームやといいな」
「そっちの方が難しいよね」
運命の4月10日
ドキドキします
*************************
「節分」
「先生。節分ですよー。豆食いましょうや。豆」
「……」
「節分とは歳の数+1豆を食べて無病息災を祝うと言う、ありがた~い日本の行事です。日本生まれの化け物Sとしてはやはり祝わなくてはですよ」
「……緋勇」
「はいな」
「お前幾つだ?」
「ピチピチの18歳でござります」
「…………」
「…………」
「……1万歳よりは下です、多分」
「……大年寄りだな」
「三百歳程度の子供に言われたかねーです」
「若いと言え若いと。それよりその千数粒も豆を食う気なのか?」
「ふふふ、その点は抜かりないです」
「ジャーン!」
「…………」
「先生初めて見るんですか?これは……」
「知ってる」
豆腐だ。
「ピンポーン。流石に千は食えないですからねー。アゴ痛くなるし。だからすり潰して加工してみました!いやーん龍麻ちゃんたらきれるー」
「…………」
「ついでに豆乳と湯葉も作ってみましたので、今宵は鍋など如何でしょう?」
「……お前ちゃんとこの風習の由来知ってるか?」
「知ってますが、まーこの世なんて臨機応変に生きて行かないといけませんので。あー鍋にするとせっかくの太巻きが無駄になるなー。やっぱり、湯葉は刺身で豆腐は湯豆腐で豆乳はそのまま頂きますか」
「……勝手にしろ」
「あ、先生。太巻きは恵方の方を向いて黙って笑いながら食べるのが正式ですよ」
「…………」
「ふふふ、大阪出身なんで」
笑う顔に豆をぶつけた。
第168回
「魔都について龍麻の主張」
※若干、魔都に対し否定的な意見があります
気分を害する可能性がある方はクローズしてください
OKな方は下へどうぞ
「ちがうんだ!って言いたい時あるやん」
「急にどうしたの龍麻」
「例えば、友達にアニメを薦めたら、たまたま作画崩壊の回で、違うんだ!普段はもっと綺麗で面白いんだ!って叫びたくなる事」
「ああ、そういうタイミングってあるね」
「なので、言いたい」
「……うん?」
「魔都だけプレイして、「イマイチだなコレ」って人に声を大にして言いたい」
「違うんだ!これは監督の本気じゃないんだ!PS2の「九龍妖魔学園紀」をプレイしてくれ!面白いから!システムも戦闘もストーリーも面白いから!合成もちゃんと意味があるし、依頼なんてストーリーそっちのけでやってしまうから!敵のデザインもカッコいいから!ちゃんと学園ジュヴナイルしてるから!」
「魔都だけプレイして「魔都大好き!」って人にも声を大にして言いたい」
「魔人はこんなもんじゃねぇ!監督の本気で外した「コレかっこいいだろ!」は魔人でしか味わえない!親友が木の上からやってくる!担任教師が痴女レベルの水着着て市民プールにやってくる!教室に今時居るかこんな不良なのが三人も居る!忍者もギャンブラーも暗殺家も、その老け顔で高校生かよ!のラスボスもいる!魔都くらいでキャラ濃いとか言ってる奴は魔人やれ!100倍濃い!!」
「……はぁーはぁーはぁー」
「……龍麻、お疲れ様」
「魔都を悪く言う気はない。無いが、魔都だけプレイして終わって欲しくないんだ」
「その気持ちわかるよ」
魔都だけで今井ゲームを評価して欲しくないと思う今日この頃
とりあえず、九龍はどんな友人も自信をもってお薦めできる
魔人は……私は大好きですよ
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映画ミストを観たよ
「今日の業務もおわりっと」
「…………」
「どうしたのノボリ。難しい顔して」
「クダリ。昨日トウヤ様と観た映画を覚えていますか?」
「うん。ホラー映画のミストでしょ」
「ええ、ミストです」
「それで?」
「最後の方の巨大モンスターをご覧になられた時、トウヤ様が小声で「わー、あれ超いいな、飼いたいなー」と呟いておられました」
「…………」
「…………」
「いや、だって映画の話だし」
「ええ、映画のモンスターですよ」
「ですが」
「ですが、なに?」
「忘れたのですか?トウヤ様は「ROM越え」が出来るのですよ!」
ROM越え=自ゲーム(ポケモン黒白)を越えて他のゲームに移動できる能力
移動できるだけでなく、モンスターやアイテムを持って帰れる
「……ミストはゲームじゃないし!」
「今や3DSでyoutubeやニコニコ動画が見れる時代!そこから連れて来ないという保障がどこにありますか!」
「…………」
「…………」
「さっさとトウヤを捕獲しよう」
「そうでございますね」
ドアを開けると、廊下が白い。
「……霧かな」
「……霧でございますね」
「トウヤァァァァァァ!!!!!!!」
「トウヤ様ぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「そんな大声出してどうしました?」
二人の絶叫を聞きつけてトウヤが来ました。
「ああ、良かった!トウヤ無事だった!」
「トウヤ様!霧が!霧で!霧を!」
「霧?これ空調の故障ですよ。朝に連絡まわってきてたでしょ?」
「空調の故障?」
よく見れば白い煙は空調の吹き出し口から出てきてます。
「中のヒーターが小火起こしたみたいですよ」
「よかった」
「よかったです」
「トウヤがミストの化け物召還したのかと思った」
「異世界の扉を開いたのかと思いました」
「まさかまさか」
「まだ飼う準備も出来てないのに」
「…………トウヤ?」
「…………トウヤ様?」
「あれって肉食ですかね?草食だと助かるんですけど。名前はもう決まってるんです、フニャラ君」
「名前かわいい!」
「なぜ「君」付け!」
その後。
ギアステーション廊下にポスターが貼られました。
『霧が出たら外出禁止。宗教活動禁止。ピストルは持ち込まない』
「あと、『とにかく軍を待て』を入れたらどうですか」
「それよりも外の霧なんとかしてよ!」
「フニャラ君は手に入れたからもうよろしいでしょう!」
「あと、巨大サソリっぽいのも欲しいなーと」
「駄目!」
「駄目でございます!」
ミスト。噂どおり後味の悪い映画でした。オチは知ってたので、それよりも眉毛の立派な軍の兄ちゃんがリンチされたのが嫌でした。宗教こわい
あと、ラスト近くに出てくる四足のデッカイのは可愛かったです
デカイ生物はいい
ちなみに「フニャラ君」は怪物くんに出てきた怪物
我が家ではくにゃくにゃした生物はみな「フニャラ君」と呼ばれる(君まで名前)
第169回
「アナと雪の女王」
氷の城を建てるシーンを魔人四人が見ています。
「こういう時に「耐震性」はどうなるのかと思ってまうのは国民性かの」と、煎餅をボリボリ食べながら龍麻が言います。
「国民性というよりは、何にでもツッコミたがる大阪人の府民性だろ」と、日本茶を飲みつつ如月が返します。(嫌いなもの関西弁)
「だって気になるだろ。自分で細部まで考えて建ててんのか、適当に力開放したら、そこはあんじょう上手くやってくれるのか」
「誰があんじょう取り計らってくれるんだ」
「……だれだろ?神さまとか?」自分が神様の癖にあいまいです。
「神様といえば、貴方こんなの出来たでしょう」御門が龍麻の頭をペシペシ叩いて言います。(「神様と供物」参照)
「材料の木か石かあれば出来るが……信仰心が足りんから出来ん。なんだよ!笑いたければ笑えよ!」理不尽にキレました。
「落ち着いて龍麻。誰も何も言ってないから……」被害妄想気味の龍麻を壬生が慰めます。
「実際、龍麻が建てる時はどうなんだ?」
「どうとは?」
「細部まで考えて建ててるのかどうかですよ」楽しいのか御門がぺしぺし叩きながら聞きます。
「叩きまくるな!痛いわ!……あんま建てた事ないけど、むしろ建てる時はいかに雑念を消すか!それが大事」
「雑念?」龍麻の頭をよしよししながら壬生。
「建ててる途中で「劇的ビフォーアフター」の音楽とか流れたら最悪。つい、隠し収納とか作ってしまう」
「なるほど」納得する御門と。
「なんという事でしょう、こんな所にも収納場所があるではありませんか」意外と物まね上手な如月です。
「イメージ通りに作るって難しいんやぞ!もうガッチガチにイメージ固めてせんと、あんな映画みたいに綺麗な城は作れん!」
ドラえもんでも頭のイメージで漫画が描ける道具がありましたが、ちり紙交換の音が混ざってグチャグチャになってました。
「あとは、テンション!途中で「あ、なんかドヤ顔で建ててる今の自分恥かしい」とか気づいたら、もう無理。柱一本建たなくなる」
「初体験の股間なみに繊細ですね」
「繊細だとも!あと、例えは考えて言え!お前東の陰陽師だろ!」
残り二人もその例えは……と思いました。
「それは失礼」
本人は気にしてません。
「まあ、貴方が神殿など建てる時は頑張りなさい。70歳の勃起くらい気をつけて建てなさい」
「だから表現!」
「建てる時は耳元で劇的ビフォーアフターのテーマを口ずさんでやるから頑張れ」
「頑張れるか!」
「えー……っと」
「いい!壬生は無理して言わんでも!」
「後、神殿建てる予定はかなり無い。必要ないし……必要あって建てろと言われても今の僕だと無理……」
「無理」の部分が可哀想だな、と三人は思いました。
映画は観てませんが、城建てるシーンだけ何回か見ました。
かなりノリノリで建ててるので、あれの細部とかは考えて建てているのかしら?とか思ってこんな話です。
ちなみに龍麻は、黄龍化すれば余裕で建てれます。
さらに、黄龍様は神様なので雑念も混ざりません。
龍麻は色々混ざります。
今の龍麻だと出来上がるのは、ちょっと豪華な如月家になると思います。(和室完備)
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「眠れる森の美女」
ついでに新しい眠れる森の美女の予告も観ながら。
「この映画って突き詰めると王様がクズ言う話だよな」と龍麻。
「どんな話でした?」と御門。
「娘(オーロラ)の誕生祝に国中の人を招待したけど、銀食器が一組足りなかったから森の魔女だけハミにしたら、姫ががっつり呪われた」
「それはクズだな」と如月。
「やろ。食器足りへんのやったら買い足すなり、王様が我慢するなりしろ、と思う」
「仲間外れは嫌だよね……僕も小学校の遠足で……」と壬生。
「何があったかは知らんが……僕がクラスメイトやったらよかったな」慰める龍麻。
「そうだね、龍麻とは出来れば子宮の中から一緒に居たかったよ」
「それはいやや、僕は僕のお母さんで満足してる!」
話が脱線しました。
「壬生が気持ち悪いのはおいとくとして、この物語一人っ子でよかったな」
如月が話を戻しました。
「一人っ子?なんで?」
「考えてみろ、もしオーロラ姫の次に弟でも産まれたらどうなる」
(((考え中)))
「姉の二の舞にならんように、銀食器買い足して、森の魔女も招待する」
「するな。で、したらどうなる」
「普通に祝福するだろ」
「そう。するとこうなるな「呪いつきの王女」と「祝福された王子」」
「自分が王様だったとして、国の為に時期王として育成するのはどっちだ?」
「…………」
「…………」
「ゲームでいうなら、オーロラ姫闇オチルート一択の流れですね」
「怖い!本当は怖い眠り姫!」
「第二の魔女誕生の瞬間であった」
「嫌なナレーション入れるな!」
「一人っ子って大事ですね」
「……そういう結論なのか?」
「しかし、本当に怖い呪いは「姫が35過ぎても結婚しない(する気がない)」やんな」
「リアル呪いだな」
「残った妖精が「35過ぎても結婚できないが、オーロラ姫がそれを気にしない」ように呪いを軽減してくれますよ」
(そっちの方が問題なんじゃ……)
実際、オーロラ姫に兄弟が居た場合はどうなったのか気になります
第170回
フリーダムウォーズの体験版をしたよ
龍麻がvitaの体験版「フリーダムウォー」をプレイしています。
「フリーダムウォーですか」
御門がやって来ました。
「おう」
プレイしてるのを後ろからながめます。
「いつも思うのですが、貴方はちょっとどこかおかしいんじゃないか?レベルで下手ですね」
「人をアホの子みたいに言うな!!!」
「アクションがここまで壊滅的な人間もそういませんよ」
「壊滅的じゃない!」
壊滅的です。
モンハンも戦国無双もゴットイーターも討鬼伝もすべて、何でそうなる!?と問い詰めたいレベルで下手です。
行動の例として、
まず、防御が出来ない、もしくは防御したが最後いつ解除したらいいかわからない。
相手の攻撃を見てよける、と言う事が出来ない。当たり前だが弾くとか夢のまた夢。
(ので、チュートリアルがクリア出来ない時がある)
自分がどっち向いて走っているかわからない。無駄にウロウロする。
(敵の真ん前を走っていて、後ろから突撃をくらう。で、吹き飛んでいく)
攻撃があさっての方向に飛んでいく。近距離武器なのに当たらない。
アイテムのボタンを間違えて、敵の目の前で謎の行動をとる。
(攻撃モーションの敵の前でいきなり刀を研ぎ始める等)
かなり駄目なプレイスタイルです。
ちなみに、BASARAはアクションゲームですが、こちらはヌルゲーなのでクリア出来ました。
「頑張れば何とかなる!といいな!」
語尾が弱弱しいです。
「ならないですよ。十代の反射神経ならまだしも、三十越えてそれだとこれから盛り返すのは不可能!」
現在、魔人メンバー34歳。
「歳の事は言うない」
「貴方、見た目だけは18歳だからいいでしょう」
龍麻の見た目は永遠の18歳です。
「でも、中身は歳とるんだわ」
「疲れがとれなくなった時、人は老いを実感しますね」
「徹夜できんくなった時もな」
「ええ、まったく」
嫌な会話です。
「とにかく、ゲームなんて娯楽なんやから好きにさせい」
「まあ、そうですね」
龍麻がまたポチポチとゲームを再開し、御門が龍麻の肩にあごを乗せてそれを見ています。
「重いわ」
「我慢なさい」
言って聞く人間じゃないので、ほっておきます。
カチャカチャカチャ…………。
「龍麻」
「なんぞい」
「アクセサリが壬生に激似なのはデレですか?」
「ぶほっ!!」
咳き込みました。
ちなみにアクセサリとは人型のロボットみたいな物を想像してください。
「黄龍デレるの巻」
「ええじゃろ別に!恋人同士なんやし!」
「悪いとは一言も言ってませんよ。デレか?と聞いただけでしょう」
「ええがな!ツッコむな!ほっとけ!」
照れているようです。
「龍麻は精神修行が足りないな」
「如月さんのはどんな感じになりました?どうも龍麻っぽい髪形がなくて」
「僕のはこんな感じだ」
そして部屋の反対側では、如月と壬生が照れもせず龍麻を制作しておりました。
フリーダムウォー。体験版だけプレイ
例によって咎人の名前は「龍麻」
となれば、アクセサリは壬生だな、と壬生っぽいのを作りました
アクションゲームは苦手ですが、最初のキャラメイクだけ好きです
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小ネタ「スマイル0円」
「そういえば、昔のマクドナルドって「スマイル0円」てありましたよね」
と話題をふったら白い兄が、
「じゃあ、ギアステでもしてみよっか」
といらん事を言い始めた。
「トウヤ、てきとうにスマイル看板だしといて」
と言われたので、書いてみる。
本日限定!サブウェイマスターのスマイル
白い方:0円
「なんかレア感ないよね」
「いつもの事ですもんね」
クダリがマジックで一文書き足す。
本日限定!サブウェイマスターのスマイル
白い方:0円
黒い方:100万円
「「…………」」
「ノボリさん、怒りません?」
「連帯責任ね」
「札束もった老若男女が来るのか……」
「ノボリ、大変だね」
1時間後。
「……トウヤ様。手に手に札束を持った方が挑戦に来られているのですが……」
「ノボリさん。ガンバ(棒)」
「えええ!!!!!!」
シングルトレイン挑戦者多数でえらい事になりました。
ちなみにダブルトレインは普段どおりです。
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「今朝、目覚ましを止めても止めても鳴り止まなかった。故障かしら」
「龍麻。それスヌーズ機能だよ」
「シミーズ?」
「スヌーズ。シミーズって何だっけ?」
「母親が着てる下着だった気がする」
「シミーズ」
「シミーズ」
「シミーズマサ」
「それトミーズ」
「それはそれとして、スヌーズとは何だ?」
「一回止めても何回か鳴るんだよ」
「僕のカシオにそんな新機能が!」
「ごめん龍麻。普通の目覚ましだったら壊れてる」
「じゃあ、さっきまでのは何の話だよ!」
「携帯電話です」
「シミーズもか!」
「それは下着」
龍麻と壬生は二人にしとくと延々無駄な会話をしてる
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「思ったのですが、裸の王様が、裸の女王だと大変だと思いませんか」
「女王が美人かどうかによる。ブスでおばはんやったら単なる痴女や」
「では、はだかの王女さま」
「あえての平仮名にAV臭がする」
「裸の王子様」
「急にBL臭になった」
「個人的に王子様よりは王様が好き。王子って権力少なそうやし」
「女王様はムチ装備ですよ」
「その女王様は違うくないか?」
今度は、どうでもいい会話をしてる御門と龍麻
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どうでもいい会話、如月と龍麻
「山には山歩鬼がでる」
「なんだそれは?」
「山を歩いてる鬼」
「そんなのが居るのか」
「山歩鬼は、疲れてるとキャラメルくれる、喉乾いてると水筒のカルピスをくれる」
「鬼なのに親切だな」
「でもカルピスは原液」
「そこは鬼か」
「おう」
「山歩鬼には七人の子〜」
「それ歌詞違うぞ」
要は4人とも暇な日
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