「２０２０年のお正月」

龍麻「あけましておめでとう。初売りのチラシは見てて楽しい僕です」
御門「それはヨドバシの福箱がすべて落選した私への当てつけですか？」
龍麻「当てつけとらんし」
如月「調理家電の夢は当たると思ってたんだがな」
壬生「年々倍率が上がってる気もしますね」
龍麻「お金あるんだから普通に買えよ」
御門「貴方は福袋の楽しさをわかってない」
如月「龍麻も僕の店の福袋はよく買ってただろ」
龍麻「あれは福袋にしか入ってない物目当てで、普通に売ってたら普通に買うぞ」
壬生「でも龍麻ガチャは好きだよね」
龍麻「ガチャはなんか楽しいから好き」
御門「解せぬ」

龍麻「まあ、それはそれとして初売りチラシに「乾電池つかみどり　300円」という微妙なのがあんだが」
如月「微妙だな」
御門「微妙ですね」
壬生「それちゃんと分けていれてあるのかな？」
龍麻「それな！今時単二電池を貰っても使い道がわからん！」
如月「単二電池……壁掛け時計？」
御門「今は単三が多いですよ」
龍麻「昔の懐中電灯は単一か単二やったよな」
壬生「その所為で重かったよね」
御門「今はLSD使ってるので単四が主流ですね」

龍麻「あと、ボタン電池ばっかりのつかみ取りも困るよな」
如月「困ると言うか使い道ないだろ」
御門「なぜかEIZOのリモコンはボタン電池ですよ」
壬生「薄型のリモコンは意外とありますよね」
龍麻「それでも種類めっちゃあるやん」

龍麻「後はペットフードつかみ取り、カイロつかみ取り、ペットシーツ詰め放題」
如月「新年早々、つかみ取りという欲と自制心が競い合う事をやらせるんだ」
龍麻「そら、除夜の鐘で去年の欲望はリセットされたんやから、今年の欲望を貯めていかんと」
御門「それでいいんですか神」
龍麻「神様は人の欲望好きよ。欲が信仰に直結するからな」
壬生（笑いが黒い）

龍麻「ところで、今年の干支は子なわけだが。猫をだまして牛を利用した動物を干支のトップにしつらえるってどうなんやろ」
如月「神様がそれを言っていいのか」
龍麻「人間はすぐ神様でひとくくりにしようとするけど担当部署が違うから！」
御門「部署言わない」
龍麻「個人的にネズミより猫年がいいな。猫かわいい」
壬生「龍麻が担当だったら十三支にしてそうだね」
龍麻「僕が担当者だったら、全部辰年にする」
如月「身内びいきか」
龍麻「そうですが、なにか」
御門「十二支の意味がなくなりますね」
壬生（僕だったら戌がいい）


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