2016年お正月挨拶

「干支の由来」

お正月、四人でお節を囲みつつ、
「干支の順番は神さまに新年の挨拶をした順番というお話がありますが」
「それにしたら龍の順番どういう事?こいつだけ神さま枠だろと言われたりますが」
「まわり動物の中本気出したり出来ないかんね。まがりなりにも龍だからね」
羽織袴で力説中龍麻。
「それにしては順位が中途半端すぎるだろ」
数の子食べながら如月。
「手を抜くなら抜くでしんがりになりなさい」
ずっと栗きんとん食べてる御門。
「あの龍って龍麻の知り合い?」
昆布巻きが好き壬生。
「いや、あのメンバーも発端の神様もみんな知らん。誰ぞの創作やろ」
ストーブに餅を置く龍麻。
「とりあえず、虎と兎を抜かせなかったのはどうかと思うぞ」
数の子無くなったので田作りをつつく如月。
「やから言われても僕はあの龍ちゃうから知らんがな」
餅はこげやすいので頻繁にひっくり返す龍麻。
「蛇と喋りながらくるから遅くなるんでしょう」
まだ栗きんとん食べてる御門。
「おまけに譲られてますしね」
龍麻の杯にお酒をついであげる壬生。
「本当は龍じゃなくてタツノオトシゴじゃないのか」
その杯をとって飲んでしまう如月。
「そういう置物の時もあるけど!」
お酒とられた龍麻、餅をひっくり返すのに忙しい。
「あの逸話、基本的にネズミが悪く書かれてるけど、それをいさめない神様にも問題はあるんじゃないかな」
自分の杯を龍麻にあげる壬生。
「そうですね。ズルはいけないと諭すのが神さまでしょう」
ずっと栗きんとん食べてる御門。
「正月早々ゆるみすぎだぞ神さま。だから順位も中途半端なんだ」
焼けた餅を貰う如月、餡子が好きだが台所まで取りに行くのが面倒。
「なんで僕が全部怒られるんだよ」
お餅は砂糖醤油が好きな龍麻。
「最終的に猫が可哀想だよね」
個人的にはきな粉が好きだけど、龍麻がくれたので大人しく食べる壬生。
「それも僕のせいちゃうし」
自分の分を壬生と如月にあげたので、追加で餅を焼く神様。

調べたら、牛は前日に出発、鼠はその頭に乗って最後にぬかす、虎と兎は普通に走ってゴール、蛇と龍は仲良くゴールまで行って、最後に蛇が龍に順番をゆずってゴール、馬と羊も仲良くゴール、猿と犬は喧嘩してそれを止めてた鳥がそろってゴール、猪はまっすぐ走りすぎてゴールを一回通り過ぎたので最後になった。
という話でした。(ただし所説ある)
にしても龍がのんびりすぎる
トリはいいやつ
猫は干支でなくても気にしない



おまけ「お節の由来」

栗きんとん
きんとんは漢字で金団と書きます。
その字の通り金の団子つまり金銀財宝を意味し、金運を呼ぶ縁起物です。

「ずーっと御門が栗きんとん食べてるなーとは思ってたが、一の重が全部きんとんかい!」
「豊作、子宝、金運とあれば金運を願うだろう!」
「御門さん、少しもらっていいですか?」
「先ほどからまったく減りませんので、どんどん食べなさい」
「どんだけ詰めたんや」
「僕の本気だ」

如月が本気だして作ったので、みっちり詰まっている。

本年もよろしくお願いします。


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