「影ぼうし」
だから、コレには深い訳があるんすよ。
夕暮れ時。
シバちゃんとお買い物。
道路には長い長い影法師。
(あー何か手繋ぎたいかも)
突然乙女思考。
多分夕暮れ時だから。
日が暮れる時ってちょっとおセンチだっしー。
しかし、ここでふざけて「シバちゃーん。お手て繋いで帰りましょう〜」とか言ったら確実に蹴りがくるよな。
実はシバちゃんは結構手(と言うか足)が出るのが早い。
おまけに見た目とは裏腹にノット乙女属性。
(さてさてどうすっかな)
実際繋いでしまえば、蹴りの一つは喰らうけど、面倒くさがりのシバちゃんの事、家まで繋いではくれるだろう。
(一発くらいはいっか)
パチンと口のフーセンガムが割れたので、それで決定。
丁度道路には長い長い影法師。
その影を見ながら前を歩くシバちゃんの手にタイミングを合わせる。
ブランブランブラン・・・・
手が後ろに来た時を見計らって、ひょいっと握った。
てくてくてくてく・・・・・
握った手はそのままにシバちゃんはどんどん先に行く。
俺を置いて。
(???)
(何で?)
道ばたを見れば、俺の影はしっかりシバちゃんの手を握っている。
でも前方にはてくてくあるく生身のシバちゃん。
(・・・・・・ま・さ・か)
「シバちゃん!影!影取れてる!!!」
「・・・・・・・」←ん?
(お前はどこのピーターパンだ!)
と叫ばなかった自分に乾杯。
相手はシバちゃん、人ではなくてシバちゃんという生き物。
影が取れても普通にてくてく歩いて来た。
「・・・・・・」←おや、まー
「・・・・おや、まーじゃなくてー」
そんな呑気でどうするのよ。
実際、影俺も影シバの手を握ったまんま困ってる感じ。
ちょっと二人で考えて、
「・・・・・!」
シバちゃんが何やら閃いた。
シバちゃんはその場でクルッと前を向くと、丁度リレーのバトン受け渡しみたいに手を後ろに差し出した。
そのまま俺はその手を握った。
影の俺シバと同じポーズ。
そのままゆっくり歩いて行くと、影の二人もついて来た。
また影だけが置いてけぼりにならないように、二人でゆっくり帰って来た。
って事なんすよ、お姉さん。
え?何でまだ離さないのかって?
だってまたシバちゃんの影が離れたら大変っしょ?
だからせめて今夜一晩くらいは・・・・なー?シバちゃん。
お手手つないで野道をゆけば〜(この歌いまだに歌詞の意味がわからない)
乙女御柳。実は甘えた御柳
御柳はスキンシップというか、さわりたがりだと思う
すぐ抱きつくし、手とか握りたがる
逆に司馬は触られるの嫌い
でも、御柳だと「しょうがないな」とか思ってあきらめる
実際男2人でベタベタ触り合ってるのはキモイと思いますがな
あ、司馬の影はよく外れます
月が綺麗だと勝手に散歩に行く感じ
名前は影司馬