「ガサガサガサ・・・・

 夏に出るモノ。

 カサカサカサ・・・・・・・

 「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
 「ゴキー!!!!ゴキブリー!!!」
 「誰だいロッカーにお菓子を放置したのは!」
 「牛尾さんそれより、殺虫剤だZE」
 「こっちに来るななのだー!!!」

 
 たかだかゴキ1匹でこの騒ぎ。
 ちなみに上から、猿野、兎丸、牛尾、虎鉄、鹿目。

 ブゥゥゥゥゥゥゥゥン・・・・・

 「飛んだぁぁぁぁぁーーー!!!」
 「殺虫剤こん辺になかったやろか?」
 「だから普段から片づけておけと言っていた也」

 
 飛んだようです。
 上から、猿野(再び)、猪里、蛇神。

 「こっち来たぁぁぁぁぁぁーーーー」

 
 パシッ

 『・・・・・・・・・・』

 兎丸目がけて飛んできたゴキを掴んだのは・・・・

 「シバくん、そんなの掴んだら駄目ぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
 「馬鹿!汚ねーだろ。そんなんキャッチすんな!」
 「・・・・よく掴めるよね・・・アレ」
 「・・・・・まったくなのだ」
 「・・・・・・?」(←なぜ言われているのか解っていない)
 「良い動きであったぞ、司馬殿」

 上から、助けて貰っておきながら叫ぶ兎丸、心配しつつも言葉がきつい犬飼、冷や汗タラリの牛尾、同じく鹿目、状況判断力0司馬、露点がずれてます蛇神。

 モゾモゾモゾ・・・・

 司馬の手の中で暴れているらしいアレ。

 「あ、殺虫剤見つかったわ。司馬ソレば殺すけん。こっち連れて来てちょ」
 「・・・・(ふるふる)」
 「・・・・可哀想だから嫌だって・・・シバくーん殺そうよー・・僕それだけは嫌いなんだよー」
 「・・・・(ふるふる)」

 
 頑固者司馬、困る猪里・兎丸。
 と、部員の皆様(蛇神除く)。

 「・・・それじゃあ、とりあえずソレはどこかに閉じこめておくと言うのはどうかな?処分は部活が終わってから決めよう。それでいいね?司馬くん」
 「・・・・(こく)」

 とりあえず牛尾がこの場をまとめました。

 で、司馬がポイッとアレを放り込んだのは・・・・

 「ソレは俺のカバンだぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!

 猿野の鞄でした。

 
 「・・・・・・(あっ)」(←間違いに気付いた)

 ジィィィィィィィーーーーーー・・・・

 「犬ッコロ!何ジッパー閉めてやがる!!!!!」
 「猿野くんジッパーって古いっす!」
 「って突っ込む所はそこですか・・・・」

 
 キレかけた猿野とソレを止めるつもりが意味無く突っ込んでしまった子津と最近子津とセットな辰羅川。

 「出せー!俺はアイツだけは駄目なんだー。昔FCソフトからゴキベイビーが大量に出てきて以来完全に駄目なんだ!!!!!!」
 「・・・・ゲーム機とかって温かいからよく巣作るんだよね・・・僕も経験あるよ」

 大変嫌な過去をお持ちだ猿野。そして同情の目で見つめる兎丸。

 ガサゴソゴソ・・・・

 流石に悪いと思った司馬が鞄を漁るが・・・・・

 ゴソゴソゴソ・・・・ガサガサ・・・・(逆さにして)パンパン・・・・

 「・・・・・??」

 「見つからないのだー。一年後にはお猿さんの鞄はゴキブリ天国なのだ〜♪」
 「ぎやぁぁぁぁ!!!!!嫌な事言うなぁぁぁぁ!この両生類先輩!!!!」
 「・・・・?????」
 「シバくん本当に見つからないの?お猿のお兄ちゃんへの嫌がらせじゃなくて?」
 「・・・・なんで司馬が俺に嫌がらせすんだよ」

 
 鹿目のからかいも兎丸の嫌味も関係無くゴキは見つかりませんでした。

 「・・・・・・・・」(←反省しているらしい)
 「司馬ぁぁぁぁぁ〜〜〜どうしてくれんだ・・・・・」
 「・・・・・・(ぺこぺこ)」(←謝っている)
 「いいじゃん。司馬くんだってワザとじゃないんだし」
 「ワザとされてたまるかぁぁぁぁ。
  
司馬!責任取って俺の所に嫁に来い!!!!!!

 『なんでそうなる!!!!!!!

 スパーーーーーーーーーーン!!!!!!

 
 「・・・・フゥーーー」
 グラウンドに居る羊谷が「もう帰るかな」とか思う頃、部室ではT第46回猿野天国タコ殴り大会(ドクターストップ子津・傍観司馬)Uが行われておりました。
 

最凶の骨屋では猿馬も大プッシュしております

戻る