「選んで下さい 三択です」

 何か良く解らない合宿の途中。
 御柳は忘れ物に気付き家(司馬宅)に取りに帰りました。

 「ただいまーっす」
 ドアを開けた先には司馬がスケッチブックを持って立ってました。
 「あ、シバちゃん久し振りーって、ソレなに?」

 ペラ(スケブを開いた)
 【選んで下さい三択です】

 「は?三択?」

 ペラ
 【@水 A火 B土】

 「・・・・・・」

 ペラ
 【ヒント・同じ文字が後ろに付きます】

 「葬っしょ!てか何?その恐ろしい三択は!!」

 
 ペラ
 【お勧めはAです】

 「勧めないで!!」

 ペラ
 【驚きの結果はCMの後で!】

 「何ソレ!」

 そこへ中姉と下姉がやってきました。
 「あ、(故)ミヤおかえりー」
 「おかえりー。(故)ミヤちゃんー」
 「不吉な呼び方しない!」

 怒鳴る御柳に姉Sが肩を掴んで言いました。
 「大丈夫。数時間後にはそうなってるから」
 「ちなみに、私のーお勧めはー三択にはないけどー鳥かなー」
 「・・・・・」←こくこくこく

 (ヤバイ。この人等本気だ)

 御柳の背筋に何か冷たい物が流れました。
 (逃げッ!)
 速攻踵を返したその先には、司馬父がとてもにこやかにおりました。

 「やあ、(故)御柳くん、おかえり。まーゆっくりしておいき」

 御柳は色んな事を諦めました。


 居間のソファーに座らされた御柳の前で司馬が新たなスケブを開いてました。

 ペラ
 【選んで下さい。三択です】
 ペラ
 【@毒 A刺 B絞】

 (・・・・後に続くのは殺か・・・・)
 「・・・えー処刑される前に聞きたいんすけど、俺の罪状は何?」
 御柳の質問に、死に装束仮縫い中の中姉が答えました。
 「話すと複雑で長いんだけど・・・・最近葵の出番無いじゃない?」
 もの凄く単純で解りやすく理不尽な答えでした。

 
 「・・・・・えーーーっと、シバちゃん」
 御柳が手招きして司馬を横に呼びました。

 
 「あのね、ひとつ言っておくけど。・・・・俺を殺しても空くポジションはサードよ?」
 にっこり笑って言うと、司馬の顔が明らかに「しまったーーー!!」と言う風になりました。
 そして、背中に「ガッカリ」という文字を貼り付けてトボトボ自分の部屋に帰って行きました。

 「おや?処刑は中止かな?ミヤくんせっかくだから最後の晩餐食べて行く?」
 「あー、一服盛られてないなら頂きます」


 そして後日、合宿中。

 「また朕にスパムきたヨ」
 チームの王桃食(ショート)がそう言って携帯をいじってました。
 「それもいっつも同じスパムヨ。出会い系とも違う、不気味ネ」
 「「へー」」
 桃の言葉に御柳と兎丸が声をそろえました。
 「中身も同じネ。T選んで下さい。三択ですUこれ何か意味あるカ?」
 「「さー」」
 「ところで、何で二人はさっきから朕を拝んでるノカ?」
 「いや、ご愁傷様って事で」
 「短い間だけど、楽しかったよ。せめて苦しまない事を祈ってるよ」
 「なあ」
 「ねえ」
 「?????」
 御柳と兎丸の言葉にクエスチョンマークをふらせるエセ中国人でした。

 「南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏」(よかった、俺サードで)
 「ナムアミ、ナムアミ」(よかったーシバくんセカンドに執着してなくて)

 「??日本人よくわからないネ」

 王桃食。ポジションがショートだったと言うだけで、この世から消えるまであと数日。





 いやー、司馬でないですねー
 ジャンプ真面目に読んでないので、あの合宿が何なのか実は知らなかったりします
 だって司馬出てませんもの(開き直り)

 三択ですのデスはDEATHです

 ちなみに中姉の縫ってた死に装束は御柳の合宿用寝間着になりました
 クリスマスに何書いてんだか・・・・