「バトる?6」 「なー猪里ー。なーって」 猪里はそんな事をブツブツ言いながら、武器の鎌を使って上手に踏まれた畑を直しておりました。 「猪里ー。いーのーりー」 猪里はただ野菜だけを見て語りかけています。 「猪里ー。こっち向いてくれYO」 本当にすまなそうに猪里が言います。 我慢できず強く叫んだ虎鉄の声に、猪里が振り向かず答えました。 「そんな大きい声出さんでも聞こえとるわ」 そして一度だけ虎鉄の方を振り向いて言いました。 「撃つか撃たんか、決めてから声かけ」 言うだけ言うとまた畑に向き直り作業を再開しました。 虎鉄は手に持ったショットガンを上げるでもなく、下げるでもなく。 猪里の名前を呼び続けました。 そんな二人の頭上にお昼の放送が流れました。 司馬の名前が呼ばれました。
|
猪里と虎鉄。逞しいのは猪里 虎鉄はどうしたらいいのかわからない 多分、猪里に何か言って欲しい でも猪里は言わない。虎鉄が決めたらいいと思っている この後、第三者が現れても猪里は畑を直してる 自分の命より野菜に気をかける。そんな子 かなり前からネタはあったのに放置してた分 久々に書いたら猪里の方言すっかり忘れてました 思い出だけで書いたのであってるやら、あってないやら |