「バトる?2」

 2日目の朝がやってきました。
 朝一の放送で司馬は目を覚ましました。
 マクラ代わりのボストンバックから身を起こし伸びをし、放送に耳を傾けました。
 放送は事務的に死亡者の名前と立入禁止地区を言うと切れました。
 寝起きの司馬の頭には1割くらいしか入りませんでした、それでも今居る場所は動かなくて良さそうでした。
 それよりあの放送の声は監督だろうかと考えました。
 そしてスピーカーの音が悪くて解らないなと思いました。

 カバンから乾パンを出すとピーナツバターをつけて食べました。
 食べながら、この状況下で熟睡できた自分を恥じるべきか誉めるべきか考えました。
 ぽりぽりぽり・・・・・
 とりあえず誉めておきました。

 昨日と同じように木にもたれかかるとカバンを膝に置いて座りました。
 空を見てもトンビはおらず、どこかに行ってしまったようでした。
 かわりに今日は雲が多く、司馬は雨が降ったら嫌だなと思いました。

 風に流されて雲が動いておりました。
 (流される雲を見るとバカになる)
 昔父が言っていた言葉を思いだし司馬は少し眉をひそめました。
 しかし他にする事もなく、やっぱり雲を眺めていました。

 パスンッ

 司馬のつま先らへんの土が跳ねたのはそんな時でした。

 (・・・・・・?)

 何か解らず跳ねた部分を確かめようと身を起こした時また、

 パスンッ

 と土が跳ねました。

 (・・・・・流れ弾?)

 司馬は最初そう思いましたが、3発目が自分のすぐ脇を撃ち抜いた時狙われていると気付きました。
 しょうがないので座ったまま、ずりずりと木の後ろに移動しました。

 
 パスンッ
 パスンッ

 さっきまで自分の座っていた所に何発か弾が当たりました。
 しかし裏側に移動した司馬には関係のない事でした。

 パンッ
 パンッ

 さらに何発か撃たれながら、司馬はどうしようか考えました。
 回ってこられたら厄介だなと思いました。
 上を見上げるとやっぱり雲がたくさんありました。
 その雲を見ながらぼんやりと考えていましたら、後ろから違う銃の音が聞こえました。

 タタタタタタタタ・・・・・

 軽いリズムをとったソレはマシンガンでしょうか。

 そして背中の銃声は止みました。
 また辺りは静かになりました。

 撃っていた人はどこかに行ったのかもしれません。
 もう撃てないのかもしれません。 
 でもそんな事は確かめようもなく、また確かめる気もありませんでした。

 司馬は後ろを少し覗きました。
 地面と木の幹が弾けて汚くなっておりました。
 なのでこのまま裏に座ってる事にしました。
 時計を見るとお昼前でした。
 何か食べようかとカバンを開くと自分の銃が見えました。

 撃てば良かったのだと

 その時初めて思いました。


 もうすぐお昼の放送です。

 自分はいつまでこの場所に居られるだろうかと、司馬は静かに思いました。

のんびりバトロワ第二段
一応ミンナの武器
司馬→ハンドガン・兎丸→マシンガン・子津→スタンガン・犬飼→ボウガン・猿野→木刀・辰羅川→ライフル・猪里→カマ・虎鉄→ショットガン・鹿目→毒&ナイフ・三象→手榴弾・牛尾→サーベル・蛇神→日本刀
このメンバーと司馬が会うかは解りませんが・・・
子津のスタンガンと兎丸のマシンガンだけは最初から決定してました。もの凄いそんなイメージだから
犬飼も日本刀なイメージありますが、蛇神さんとかぶるので変更
途中の「流れる雲を見るとバカになる」はチベットかどっかで言われているらしいです
流れる雲は好きですけどね

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