「良い思い付き」

 刺繍糸の束
 本日の家庭科で使った残り
 どーしようかにゃー?
 ゴローゴロー
 ゴロゴロー
 捨てんのはもったいねーし
 なんか半端な量だし・・・
 ゴローゴロー
 ・・・・あそこにかかるはマイラバー壬生ッチの制服
 よいせっと
 いーよなー釦無しの制服
 (しかし、この制服。壬生は激似合ってるからいいけど。武蔵山と八剣は死ぬ程似合ってなかったな・・・とくに武蔵山・・・前とまんのか?アレ)
 ・・・いや、そんな事はどーでもいいのだ・・
 どーでもいいじゃないか♪そんな事はどーでも♪スーパーソニックジェットボーイ♪byハイロウズ
 ガサゴソ・・・(制服をあさる音)
 ハンカチ発見・・・バンソーコー発見・・・
 おや、こんな所に名前の刺繍が・・・
 刺繍・・・・
 ニヤリ

 たしかこの辺にT壬生くんのお洒落裁縫セットUが・・・
 ガッシャン・・・ドサドサドサッ・・・
 ・・・山が崩れたな・・・まっいいか
 刺繍針はどこかいなっと・・見っけってピンクの針山(レース付き)はそうかと思うな僕は・・
 場所は・・見えなくてよく見える所・・・首の後ろか
 それでは・・
 チクチクチクチクチクチク・・・・
 チクチクチクチクチク・・・
 チクチクチク・・ブスッ・・痛い・・
 チクチク・・・・完成!
 うーん完璧!流石は僕
 それでは元通りにかけまして・・・

 「ただいま。ごめん遅くなって。オカズ買って来たから・・・?何にやにやしてるんだい?」
 「んにゃ。なんでもないよ?」
 「?」
 「さっ、メシにしよーぜ」

 次の日・放課後IN旧校舎

 「ん?おい、壬生。お前首筋に何付けてんだ?」
 「え?」
 「後ろ向いてみろ。後ろ。これは何か縫ってあんのか?・・・ワッハハハハハハハ」
 「??」
 「村雨。何を馬鹿笑いしてるんだ?」
 「如月。お前も見てみろよ」
 「?何だ?・・・・また、龍麻らしい事を・・・」
 「?何なんですか?村雨さん。如月さん」
 『・・・・・・・』
 何で二人して黙るんですか・・・
 ポンポン(肩を叩く音)
 「まあ、愛されてるって事だ」
 「そうだな。ところで今日はそのまま学校に行ったのか?」
 「ええ・・」
 「大変だな」
 「?????」
 「自分で脱いで見てみろよ」
 ガサゴソ・・・
 「・・・?・・!」
 首筋の所に紺の刺繍糸でT愛の私有物。by緋勇龍麻U
 「・・・・・・・・・」
 どうりで今日は何かジロジロ見られると思ったら・・・
 「愛だ愛」
 「・・・・・・・・そうでしょうか・・(嫌がらせとしか思えない)」
 「ところで壬生明日からどうするんだ?」
 どうしよう・・・
 ほどくべきか否か・・・

 「ちなみに紺にしたのはせめてもの気づかい」
 「あら、あの色じゃ光の当り具合で1発よ?」
 「おや、そうか・・・まっいいか」
 「ウフフフ、龍麻ったら・」

 (ほどかないと・・・でも、もったいない気が・・・)
 ニッパー片手に悩める壬生。


 ちょっとバックが見にくいですかね・・・

 最後の方でしゃべってんのは龍麻と美里です(って解りますか)

 壬生君もったいながってる場合ではないような・・明日どーすんのさ・・

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