アニメ版魔人であったシーンにツッコミを入れてみよう。
 AND
 ウチの二人はこんなんですよ、と再確認してみよう。

 「龍麻くんと美里さん」

 朝、美里が靴箱を開けるとラブレターがドサッと落ちました。
 「・・・・・・・」
 美里は拾うでもなくそれらを見下ろしておりましたら、後ろからトーストをくわえた龍麻がやって来ました。
 「おいっす。美里。どないしたん?」
 「おはよう、龍麻。ラブレターが入っていたのよ。沢山」
 「おう、沢山やな」
 二人はそのまま床に散乱したラブレターを冷めた目で見て話し始めました。
 「普通。自分がラブレター仕込もうと思って開けて、他のがあったら入れないよな。日を改めるよな」
 「ええ、そうね。前のを破り捨てるか、自分が引くかよね。この大量のラブレターにも負けず押し込む人って何を考えていたのかしら。大勢の中でも埋もれない己の文才を信じているのかしら」
 「いや、そこまで文才あるやつならピンで勝負するだろ。不特定多数の手紙に紛れるなどという事はせん」
 「そもそも顔も見せず靴箱なんて愚の骨頂よね」
 「人の名前と顔なんて覚えてへんもんな」
 「ゴミ箱に直行されるなんて考えないのかしら」
 「優しいマドンナに夢見てんだろ」
 喋りながら囓るトーストの粉がラブレターの上に降りました。

 「ところで、龍麻。そのトーストは何?」
 「ああ、せっかくのベタなラブレターIN靴箱に対抗したろ思て小道具」
 「!もしかして、伝説の『チコクチコクと叫びながらトーストをくわえ、美少女(or美少年)と曲がり角でゴツン☆』を実行したのね!」
 「正しくは、実行しようと思いトーストをくわえ出かけたは良いが、いつものクセで早登校してしまい。『チコクじゃねーよ、単に朝飯食べつつの登校ですよ』になってしまったんだ・・・」
 「それは残念だったわね。龍麻」
 「朝に強い体質が裏目に出たさ」
 凡人にはわからない会話です。

 「さて、教室に行きましょか」
 龍麻が腕をくの時に曲げると、美里が自然に自分のそれを絡めました。
 「そうね」
 そして、二人は枯れ葉を踏みしめるように、ラブレターを踏みしめ教室へと向かいました。

 もちろん、この二人は付き合ってる訳ではありません。
 ただ、自然とそうなる二人なのです。





 最初で最後の魔人アニメが「朝、靴箱をあけたらラブレター」でした
 うん、その時代錯誤が魔人だ!
 と思いました(その後、観てません)
 
 しつこいようですが、龍麻の前髪長かったら観たと思います

 あと、ウチの龍麻と美里は恋人でもなければ愛人でもなく
 好敵手と書いて親友です
 お互い認め合った仲です
 恋には発展しません
 
 「心に蛇を持つ会」のメンバーでもあります(残りメンバー・比良坂、舞園)