「ハッピー・ハロウィーン」
ここは真神学園生物準備室。
「犬神先生〜♪トリックORトリート♪お菓子くれないとイタズラしちゃうぞ☆」
「・・・・・・・・」
「・・・犬神先生。そのマジで白けた目で見ないでくれます?」
「なんだその格好は?」
「ゴスロリ。高いんすよこの手のファッションは。靴下ひとつにも気を使うし」
「・・・・・(脳味噌が沸いているのかこの馬鹿は)」
「だから冷たい目で見ない。バカボンのパパも嫌がりますよ」
「意味がわからん。気がすんだらさっさと帰れ」
(シッシッ)
「うわ、非道い!可愛い生徒がハロゥインを祝いにわざわざ来たのに・・・・」
「日本人が西洋ぶるな」
「ブーブー・・・ところで先生マジにお菓子くれないんですか?」
「・・・どうして俺がお前に菓子をくれてやらないといけないんだ」
キィ(椅子を回して背を向ける)
「へーそうですか・・・お菓子くれないんだ・・・」
「・・・・(不穏な空気を感じている)」
「さっき言いましたよね・・・お菓子くれなきゃイタズラするって・・・そうか先生は僕に悪戯されたいんだ・・・今日は新月ですしねぇ・・・たーーーーっぷり悪戯してあげますよ・・・お望みなら・・・・クククククク」
「!」
ガタンッガタガタガタ・・・・(机の引き出しをかき回している音)
ブンッ!(何かを投げた)
パシッ
「あ、プレッシェルカカオ。やっぱりビターはいいですなー」
「・・・やる。帰れ、と言うか俺の前から消えろ」
「・・・うっわー冷たいお言葉。せっかく監禁して鎖でつないで可愛がってあげようと思ってたのにー。
色々道具も買ったんですよ♪ファック●ーとか・・・」
ブォン!!
「危なー。先生机を投げてはいけませんよ。学校の備品なんですから」
「・・・・やかましい。殺されたくなければさっさと帰れ」
「はいはい。帰りますよ。あー先生は僕の愛を解ってくれない。悲しいわぁぁぁぁーーーー・・・・・・。
他の連中なんてイタズラして欲しそうなのに・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・お前の服の乱れはそれか・・」
「ええ、菓子くれたついでにイタズラしてきた不届き者がおりましてね。ちなみに今頃は生死の境を彷徨っている事でしょう。
あ、後で御門に連絡しといてやろう、人手が減るのは痛いだろうし☆
それでは先生また明日。」
「・・・緋勇」
「はい?」
「・・・・仲間は選べよ」
「・・・・宿星に言ってやって下さいよ」
ガラガラガラ・・・
ピシャッ
「・・・・はーーー(ため息)」
ある意味平和な生物準備室のヒトコマでした。
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