「犬神先生と僕5」

 カツカツカツカツ・・・・
 「・・・これを食物連鎖と言い・・」
 6時間目の授業。
 しかも退屈極まりない犬神の生物。
 9割方の生徒がだれていた。
 「・・・ここまでで質問のある奴」
 「はい」
 ピッと手を上げたのは一人元気な緋勇龍麻。
 「・・緋勇」
 「先生」
 「何だ?」
 「20歳過ぎたら恋愛対象として見てくれますか?」
 グギィィィィィィィィィィィ・・・・・ボキッ
 黒板横断チョークの旅(そして殉職)
 「………………………」
 「・・先生大丈夫ですか?」
 大丈夫だったら黒板にしがみついたりはしないだろうよ。
 あと、クラスメートも固まったりはしないよ。
 「・・・・緋勇・・・」
 「はい?」
 「・・・今すぐ保健室へ行け」
 「僕正気ですけど?で、御返事は?」
 「………今日の授業はこれで終りだ、日番!」
 「・・起立」
 固まったまま日番が号礼をかける。
 「・・礼」
 龍麻と美里だけがキチンと礼をしている。
 他は固まったまま立ってもいない。
 そして礼もせずに去っていく犬神。
 
 「なー美里。僕なんか変な事聞いたか?」
 「うふふ、さー?どうかしら」
 「・・質問は?って聞くから聞いたのに・・」
 授業の質問をしろよ。
 「でも、龍麻。先生が恋愛対象として見てくれたとして壬生君はどうするの?」
 「・・・・忘れてた・・・」
 「うふふふ、龍麻ったらうっかり屋さんね・」
 「あーそうだよ壬生が居るんだよ・・・・でも20歳過ぎまで続いてるかな?」
 「さー?それは龍麻次第よ?」
 「・・・・まーそれもそうか」
 哀れ壬生・・・
 
 後日・真神新聞の見出し
 Tビックリ!緋勇龍麻・授業中に愛の告白!?U
 「アレ別に愛の告白じゃなくて単なる質問なんだけどな・・」
 新聞部の部室でコーヒーをすすりつつ龍麻。
 「同じ事よ、後でインタビューさせてね?」
 その前で張り切っている杏子。
 「いいよ、そんかわり犬神先生に返事貰って来てくれな♪」
 「まかせて!私のプライドに掛けても聞き出すわ」
 「頼もしいなー♪」
 
 「(加代・・・お前の息子を何とかしろ)」
 一人旧校舎の前で涙する犬神先生。

 


 という訳でリクエストの衝激発言をさせてみました・・・
 って言うか恋愛感情は無いんじゃなかったのか龍麻?
 
 今回犬僕にしては他のキャラが出ばってました
 あと短いですね・・・すいません

 

 
 

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