「ふふふ」
生物準備室の戸を開けるとひーちゃんがいた。
いたというか、犬神の膝の上に座っていた。
しかも腕は犬神の首に回っていた。「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!
何してんだよひーちゃん!!!!!!!!!
犬神テメーもなにしてんだ!!!!!!!!」
「ははは、どうしたよ?京一」
「蓬莱寺、五月蠅いぞ。用が済んだらとっとと出ていけ。
あと、緋勇お前もだ」
「へいへいほー」「へいへいほーじゃねー!ひーちゃん正気に戻ってくれー」
「五月蠅いわよ、京一くん。あっ、先生レポート持ってきました」
「ああ、そこら辺に置いておいてくれ」
「はい。ふふふ、龍麻楽しそうね」
「オーイエース」
「・・・・美里。お前コレを見て何も思わねーのか?」
「・・・・・ふふふ、さっ京一くんもう行くわよ。
それじゃあ、先生失礼しました。龍麻、あんまり迷惑かけちゃ駄目よ」
「へーい」ガラガラガラ・・・ピシャ
「・・・美里。お前ひーちゃんが犬神にあんな事してても平気なのかよ」
「ふふふふ。京一くんはまだまだね」
ビシッ
と京一に指をつきつけて、
「いい?アノ生物教師を「人」もしくは「男」と見てはいけないの。
龍麻にとってアレは「犬」もしくは「狼」なの。解るかしら?」
「・・・・いや、全然・・・・」
「さすがはクラスでワースト2を誇るだけはあるわね(1は佐久間)
それじゃあ、もっと簡単にね・・・・龍麻がよく連れて来る犬を想像して」
「あーあの目つきの悪い」
「そう、それじゃあ。その犬に龍麻がよくしている行動を思い出して」
「・・・・・確かよく首にしがみついてるな」
「いいわ、そのままその犬を犬神先生に置きかえてみて・・・・どうかしら?」
「・・・・・なんとなく解ったような・・・」
「ふふふ、ちなみにソレを壬生くんに置きかえてもオッケーよ」
「・・・・・・ああ・・・なんとなく解ったぜ・・・」
「ね?そう思えばあの行為も全然腹が立たないでしょう?
むしろ先生に対して「この犬畜生め!」と思う事も可能よ」
「・・・・・・・お前、犬神に対してそんな事を思ってんのか・・・?」
「うふふふふふ。コレはオフレコね。しゃべったら・・・・ふふふふふふふ」
「ひぃぃぃぃ・・・・解った!解りました!」「ムフー・・・・やっぱりこの体整は落ちつきますなー」
「・・・・重い。いいかげんにどけ」
「ハフー。飼主に対する口のききかたがイマイチ」
「・・・・・誰が飼主だ。誰が」「ところで美里。お前もあんな事してもらいてーとか思うのか?」
「龍麻にダッコ・・・うふふふ・・・アラ駄目よ美里。こんな事考えちゃ・・・
うふ・・・ふふふ・・・・ふふふふふふふふ・・・・・・
うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ(続く)」
「・・・・・悪かった・・・・変な事聞いちまって・・・・(怖ぇぇぇぇ)」「ヌフー。なんか悪寒がしますなー」
「・・・・・・何でもいいからのけ」「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
(悪ぃ・・・・ひーちゃんパンドラの箱開けちまったみてーだ)「ナフー。なんか悪寒が酷いですなー」
「・・・緋勇。俺はもう帰りたいんだがな」
「・・・・・じゃあ、一緒に帰ります?」
「・・・脚下。蓬莱寺等と帰れ」
「・・・・・どうも悪寒はソコからみたいなので嫌です」
「・・・・?」
「まーいいじゃないですか。帰りましょうや」
「・・・・?」「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
(・・・・で、俺はいつ解放してもらえんだ?)―蓬莱寺京一くんはこのあと2時間は解放してもらえなかった―
【後日談】
「ひーちゃん。『ふふふ』が耳について離れねー。何とかしてくれー」
「今の僕の状態を何とかしてくれんだったら考えてやるぞ」
「ふふふ。龍麻の膝って乗りやすいのね・・・・気持ちいいわ。うふふふふふふ」
「・・・・スマネェ」
なんというか、かんというか・・・・・
書きたかったのは「龍麻、犬神先生にベタベタ」「そしてソレにショックする京一」だったはず・・・・
美里さんはラスト乗ってます膝に!ええ
しかし動じないぞ龍麻(女に興味ないんだろうな・・・・)
「ふ」小説と言ってもいいねーコレ・・・・