「変てこな晩」

TチェェェンジゲッタァァァワァァンU
 龍麻がTVに張りついている。
 時間は土曜午前1時30分。これの為だけに起きている。
 ―ひーちゃん、そんなに好きか真ゲッ●ーロ●が・・・
 ―アニキ・・ずれてんで・・・
 ―こーいうのをオタクって言うんですか?如月さん
 ―僕が知るわけないだろう
 ―先生、その情熱を他に向けろよ
 こそこそと話す、京一・劉・壬生・如月・村雨の5名。
 なぜこそこそ話すのかというとうるさくすると龍麻に怒られるからである。
 ちなみにここは龍麻の部屋。土曜を利用して泊りに来ているのである。
 「はぁ〜、エイリアンかっこええ〜」
 入ってしまっている龍麻。いいのか18歳。
 午前2時。ゲッ●ー終了。
 「くそー今日は早乙女博士出えへんのかい!」
 なにやらお怒りモードの龍麻。(ちなみに寝むいのも関係している)
 「ああ、今日は出なかったね」
 毎週(無理矢理)見せられている為ストーリ・キャラ共に知っている壬生。
 「何だ早乙女博士って?」
 とりあえず、京一が聞く。
 別に聞きたくはないが聞いておくのが話の流れ。
 「かっこいいぞ博士は、マッドだし。エイリアンだし。白衣だし。白衣だし。白衣だし。白衣だし。」
 ポイントは白衣らしい。
 「はぁ〜。爺ちゃんに似てる。」
 頬を赤らめて語る龍麻、お前は何者だ?
 ―・・・ひーちゃんジジイ趣味か?
 ―アニキ?
 ―壬生、龍麻はいつもこうなのか?
 ―こうなんです・・
 ―先生、人としてヤバイだろ
 「犬神先生にも似てる。・・・白衣が・・」
 だから白衣だけかい。
 「エイリアンもいいよな〜目玉キロキロで体グニグニで爪キョロキョロでしかも人に奇生するし・・・爺ちゃんに似てる。」
 「ひーちゃんの爺さんて・・・・」
 「かっこいいぞ!白衣で!和服で!髪、銀に染めてて!ピアス開けてて!99歳で!しかも人じゃないし・・・はぁ〜。爺ちゃん激ラヴ。」
 最後が気になる・・・
 「さらにファーストキスの相手だし。」
 「ええ!!」
 思いっきり驚いてるのは壬生。その声に残り4人もびびった。
 「龍麻・・今なんて言ったんだい?」
 ―思いっきり動揺してるで、壬生はん
 ―壬生、君も苦労するな
 ―って言うか人として駄目だろう先生(と祖父)
 ―ひーちゃん(涙)・・・
 「いや、小五の時にT爺ちゃん、キスってどーやるん?Uって聞いたら舌入れ実戦してくれたんだ。上手だぞ爺ちゃんは。」
 そーじゃないだろう龍麻。
 「(龍麻の祖父の暗殺命令はないものか・・)」
 お前もそうじゃないだろう壬生。
 「先生、ひとつ質問があるんだが。まさか、TSEXってどーやるん?Uとは聞いてねーよな」
 「・・・・・・・ははははははははは」
 笑いつつ後ずさる龍麻、後ろ手にドワを開けて・・・
 「爺ちゃんは上手だぞーテクニシャァァァァァァン」
 叫びつつどっかに去って行った。
 「龍麻!本当なのかぁぁぁぁぁ!」
 ついでに壬生も追っかけていった。
 ・・・・・・・・
 残された4人。
 「・・・・・酒でも飲むか・・」
 「・・・ああ、そうだな。劉、コップを取ってくれ」
 「・・あ?ああ、4つでええんか?」
 とりあえず家主がどっかいったので好きにくつろぎだす。
 「ひーちゃん、ホモで近親相関か・・・」
 京一のみ暗い顔をしている。
 「おい、蓬莱寺。一人でブツブツ言ってんな」
 「そうだよ、この程度で僕の愛は変らないしね」
 「わいかてそーやで!」
 「ま、障害の多い方が燃えるしな」
 「黙れぇぇぇぇ!ホモどもぉぉぉぉぉぉ!」
 京一もどっかに去って行った。
 ・・・・・・・・
 「何かどんどん人数が減るな」
 「いいじゃねーか。その分酒が増える」
 「アニキどっかで寝てんのとちゃうか。心配やー」
 「壬生が拾って帰ってくるだろ」
 「蓬莱寺君も認めれば楽なのに・・」

 何かよく解らない晩。


 年賀状も書かんと何してんねん私・・・・
 ちなみにキスの話は私の知ってる人の友達(男)が自分の息子にマジでしてやったそうです・・・
 トラウマになるぞ・・・・

  戻る