「月光陽光」

 目が覚めた。・・・午前2時。隣りで壬生が寝ている。
 また、移って来たな。
 狭い!むかつく!って言うか何でシングルベットに男二人で寝にゃーならんのだ!
 せっかく床にしいた客用布団は何だ!
 まったく幸せそうに寝やがってムカツク・・起こしたろか。
 ・・・・起すとヤりたがるな絶対・・・
 明日は日番なんだ、これ以上貴重な睡眠時間を削られてたまるか。
 そーっと客用布団に移動。
 ・・・よし、移動完了。壬生は・・・起きてないな。
 さて、寝るか・・・・って布団寒む!!!冷た!!!
 全部壬生の所為だ!殺す!絶対いつか殺す!
 そして剥製にしてやる。顔キレイだし。
 そうなるとお爺ちゃんに作り方を学んで・・・・
 壬生のお母さんはウチで面倒みるし・・・
 ・・・・・・・・
 ・・・・・・
 ヤバ!マジに考えてしまった。
 寝よう・・・

 目が覚めた。・・・午前2時30分。
 おや?隣りで寝てた龍麻が居ない。
 また下の布団に落ちたらしい。まったくしょうがないね・・
 でも、確か壁側に寝かせたはず・・・まあ、いいか。
 しかし寝相が悪いんだね君は。
 今度からベットに縛っておこうか・・・
 それから・・・・・・
 ・・・・・・・・
 ・・・・・・
 はっ、いけない、また妄想の世界に入ってしまった。
 本物の龍麻があんな事言ってくれるワケないしね・・・
 フーッ
 ・・・・・さむい
 どうも龍麻と暮らしてから寒がりになったような気がする。
 よいしょっと
 ああ、やっぱり龍麻の横はあったかい。
 おやすみ、龍麻。

 だーかーらー狭いっつーのに!
 何で寄ってくんねん!コイツは!
 しかも二の腕にしがみつきやがって僕の子供かお前は!
 ああー腕が痺れるーー
 狭いーー
 ・・・・・・
 ・・・・・
 しょうがないか・・・
 こんなんを好きになった僕が悪い・・・
 しかし甘いな我ながら。
 これがお前以外だったら今頃、黄龍かましてベランダ行きだぞ。
 解ってんのか、壬生。
 しっかし、狭いな・・・・
 買うか?ダブルベッド?


 おしまいです。
 ウチの龍麻と壬生の考え方の違いが出てますね。
 月光陽光は私の好きな歌のタイトルから
 ひょっとしたら今後の壬生主はこのタイトルの連番になるかも。
 タイトル考えんのヘタなんですよ。

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