「後日談」

 夕焼け見える屋上。

 「見えるかなー?あそこに前まで墓地があってさー。その下に遺跡があったんよ。そこで僕は親友と戦って、最後の墓守と戦って、可哀想な王様と戦って、すべてを解放したんだ。でも・・・・・最後に、僕の親友が死を選んで・・・・・。助けれなくて・・・・・」
 言葉につまって涙を拭く。
 「・・・・・・・・」
 「ごめんね、単なるクラスメイトの君にこんな話して。もっと楽しい話しようか」
 「・・・・・・・・九ちゃん」
 「?どうかしたん?気分でも悪いん?皆守くん
 「・・・・九ちゃん俺が悪かった!本当に悪かった!心から反省してる!
  だからそんな他人行儀に俺の死んだ話をするのを止めてくれ!!!!!!」
 「はははは・・・何言ってるんだよ。僕は前からこんな話し方じゃないか。嫌だなー単なるクラスメイトの皆守くん
 九龍、たいへん目線が遠い。
 「悪かった・・・安易に死を選んで本当に悪かった・・・・」
 「ははははははははははははは・・・・・」
 謝る皆守を余所に九龍の乾いた笑いがひびきます。

 そんな二人の様子を見てる人達。
 「おやおや、皆守くん土下座しそうな勢いですね」
 「ホントね、でもそれくらい反省した方が良いわよ」
 神鳳と双樹、そして。
 「・・・・神鳳、双樹」
 「僕達は阿門様の意志を継いで頑張りましょうね」
 「ええ、そうね。阿門様もきっと空の上から見守ってくれてるわ」
 「・・・・神鳳・・・双樹」
 二人の後ろで先程からひっそり無視されてる阿門。

 「九龍くん。そろそろ風が冷たくなってきましたよ」
 「わたし達と戻らない?」
 「はーい、帰りまっす。それじゃまた明日」
 にこやかに帰っていく三人を見送って、二人は暗い顔をあわせます。


 「・・・・・お前もか」
 「ああ、あの二人だけでなく厳十郎もな・・・・」
 「何かされたのか?」
 「・・・・・・弁当がずっと日の丸弁当だ・・・・」
 「・・・・・そうか、大変だな・・・・」

 『はぁーーーーーーー』


 
 暗く溜息つく者を、ドアの隙間で見てる影。

 「・・・・お二人とも反省してるようですね」
 「そろそろ許してあげましょうか」
 「もうちょっとやり足りない気はするけどねー」

 言って影達はクスクス笑いました。




 
 後日報復
 もちろん、やっちー&白岐も「皆守くんって言うんだ。初めまして」「ごめんなさい、顔が覚えられなくて。皆守くんだったかしら?」
 といじめます(笑)
 
 数日間は一人淋しくお昼食べる皆守甲太郎&阿門帝等

 今月の教訓 「安易に死を選ぶのは止めよう」