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初音ミク
「よっしゃー!」
トウヤ、ネットを見ながらガッツポーズ。
「トウヤ、どしたの?」
「初音ミクDIVA-Xの発売日が決定しました」
トウヤの言葉にクダリが頷きながら、
「ミクは買ってもいいと思う。やるから」
「まるでやらないゲームがあるかのような言い方ですね」
トウヤの言葉にノボリが戸棚を指さしながら、
「あの引き出しにたまっている物は積みゲーという物ですよね」
「……あれはいつかやるゲーだから積んでませんもん」
トウヤ反論の余地なし。
「とりあえず、Fallout4はFallout3の地下でてから買おうね」
ヨドバシドットコムでクリックする手をはたきます。
「なんて酷い事を!」
「と言いますか、積みゲーを消費してから買われたほうが良くありませんか?」
「ゲームは旬の物なので無理です!」
「弟がなにか言い始めた」
「地のもの旬のものって言うでしょ!」
「それは野菜のお話しですよ!」
旬のゲームがしたいんだ。
「ペル5もペル4Gやってから買ってね」
「ペルソナは4クリアしたからいいでしょ!」
「GがVitaの中に2年くらい眠ってるのかわいそうだからだめ」
「だめです」
ペル4Gは出てすぐくらいのセールで買ってそのまんまです。
「portal3も出ないかなー、これは1も2もちゃんとクリアしたし」
「portal3出てもHalf-life2クリアするまではしちゃ駄目」
「なんでですか!」
「世界がつながってる限り同一ゲームとみなします」
(畜生、へんに情報を与えたのが裏目に)
前作をクリアしないと次をしちゃ駄目、くらいにしないと積みゲーは減らない。
「そもそもゲームなんて娯楽なんですから、やりたい時にやりたいゲームすればいいと思います」
「そうだけど作った人に悪いでしょ」
「そうです。開発に何年もかけたものがプレイして頂けないなんて可哀想ではございませんか」
「……そうですね」
双子は変なところで凄いまじめ。
プラスでの積みゲーまでばれると確実に次が買えなくなるので秘密。もう何をダウンロードしたかも定かでない。
こちら魔人
御門がネットを見ながら、
「DIVA-Xの発売日が決定しましたね」
「嬉しくないん?」
「嬉しいですよ」
でも顔はすましたまま。
「ただ」
「ただ?」
「前回が延期したので、今回もそれを踏まえて心のテンションを調整しています」
よく見れば、組んだ指は力が入りすぎて白くなってます。
「……さよか」
龍麻はゲーマーって面倒くさいな、と思いました。
「最大3ヶ月はテンション保持で待てます」
「もうちょい信用してやれよ!」
ゲームの発売日など延期してなんぼ、と思わないとやってられない時もある。
発売日より、現時点でKAITOのモジュールがひとつしか解禁されてないのが気になります。もういっそミクの衣装着れるようにしてくれよ。女装でいいじゃないか。
「ゲームと言えば」
「おう」
「魔都の追加バージョン。ヨドも尼もまったくレビューがついてないのですよ」
「…………」
「監督のブログすら何も書かれていないのは……」
「おいといたれ!なんかあるんやろ!」
やっぱり新シナリオは監督かんでないのかしら。
あまりに沈黙なのでなにか怖い。
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