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お留守番中の如月と龍麻
如月と龍麻がきゃっきゃうふふ(?)してますが、別にお付き合いはしておりません。うちのとこは、龍麻、如月、壬生、御門の四人で暮らしています。今日は、壬生と御門がお出かけ中。なので、二人で遊んでる。ただ、基本は壬生主です。
如月家の和室で、家計簿つけてる如月を寝転がってぼんやり見てる龍麻。
「如月はー、守銭奴ですがー」
「が?」
「うい」
龍麻が懐から分厚い札束を取り出して、如月に握らせます。
「ん?なにか調達して欲しいのか?」
「うんにゃ。いる?いるならやる」
しばらく眺めてましたが、
「理由がないなら返す」
と言って返しました。
返ってきた札束をポンと机にほると、何が楽しいのかにやにや顔の龍麻が膝ににじりよります。
「如月は、お金も好きやけど、金を稼ぐのはもっと好きやんな」
「そうだな。くれるなら札束より小判をくれ。店で売る」
「そういう商売人なとこ好きや」
そのまま膝を枕にする龍麻の頬を引っ張ります。
「で、小判は?」
「神様から何か欲しかったら、なんかいい事してくれ」
「膝枕してやってるだろ」
「安いわ」
そうか、とそのまま龍麻の頭をよしよししてあげます。
「じゃあ、膝枕代でそこの札束をあげやう」
「高額だな」
代金なら受けとる如月です。
「それ、全部同じ番号やから使えんの上の一枚だけやで」
「偽札わたすな」
「二枚目からは使おうとしたら葉っぱになるから問題ない」
「神様はすぐに人を試す」
「暇やと人間試したなんねん。神様の性やから我慢して」
「はいはい」
膝で笑う龍麻の口にそっと口づけて、
「これで一万くらいか」
と言う如月に、
「むしろ僕がもらわなあかんのちゃうか?」
と龍麻が口を尖らせました。
如月主じゃなくて、二人でじゃれとるだけです
如月は守銭奴だけど、根っこは真面目な商売人だと思います
ときめき(ときめきメモリアルの正式な略語らしい。ときメモ×)
「トウヤ。ただいまー」
「ただいまかえりました」
ノボリとクダリが家に帰ると、
「ひっく、お、おがえりなさい」
泣いてぐしゃぐしゃのトウヤが出迎えました。
「トウヤ!!!!どうしたの!!!なにがあったの!!!おっさんにでも犯された!?」
「トウヤ様!!!どうされました!!!なにがありましたか!!!中年男性に強引に性行為を迫られましたか!?」
「……ノボリさん言い方生々しい」
「……申し訳ございません」
「あと、なんで男に犯される前提ですか」
「トウヤってそれくらいないと泣かなそうだから」
「です」
「僕は、どんだけメンタル頑丈や思われてんですか」
「包丁で指切った時も泣かなかったし!」
「あれは、切った瞬間て意外と痛くないものなんです」
「物凄い出血量でございましたよ!」
「そうそう、あん時は傷口に黄色いのあるなーって思ったら脂肪のとこまで切れててびっくりしましたわ」
((脂肪……))
ノボリクダリの背中がヒュッとなりました。
「で、なんで泣いてたの」
「理由を教えてくださいまし」
ティッシュとハンカチを装備した双子に聞かれて、泣きはらしたトウヤの第一声。
「ピクシブでですね……」
((……ピクシブってなんだろう))
とりあえず黙っています。
「ピクでときメモGSの漫画とイラスト見てたら、ああこんなにいいゲームだったのに、開発に携わってた内田氏もコナミ退職されたし、もうときメモGS4は出ないんだろうな……と思ったら泣けてきて泣けてきて」
「GS3の三角関係と女の子がライバルにならない!という神システムが降臨されて、GS4では自由に三角関係組めるかも!女の子ともっと仲良くなれるかも!まさかの主人公から告白とかもあるかも!と心をドキドキさせていた、そんな未来予想図も泡と消えたのかなんなのか。GS4カムバック!!!!!!」
「もういっそGSシリーズのVita移植でいいからなんか燃料よこせ!!!!!!!!!」
「落ち着いてトウヤ!」
「トウヤ様!涙から怒りになってます!」
怒りでなくほとばしる情熱です。
「まーそういう訳でときメモGSは神ゲーだったんですよ。神ゲーなんですよ(現在進行形)」
「そうなんだ」
「そうなんですね」
双子興味なし。
「でもシェンムーも続編出たし、元気出して待とう。10年だろうが20年だろうがどんとこい」
トウヤの目がマジです。
そしてVitaを起動させ、
『えっ?ああ……ゴメン。ちょっと、考え事してた。……君のことだけど』
((ゲーム機が喋った!!))
「久々に聞く蓮見ボイスもいいなー」
そのままときメモGS3(PSPダウンロード版)をプレイし始めます。
「…………」
「…………」
「トウヤ!お夕飯は!」
「ああ、ミニキャラのバンビ可愛い!!」
「トウヤ様!現実に戻ってきてくださいまし!」
「やっぱり、コナミの恋愛ゲーム最高!」
「現実で恋愛しようよ!!」
「恋愛なんてゲームだから楽しいんですよ。クダリさん頭わいてるんですか」
((言い切った……))
「ねーねー、お夕飯食べよう」
「トウヤ様―、ご飯にいたしましょう」
(黙々とゲーム)
「ときメモGS柄のVISAカード買ってあげるから!」
クダリの言葉にやっとトウヤが顔をあげました。
「……やなとこついてきますね」
「今ネットで検索したら出てきました」
「……でもクレカってなんか怖いんですよ」
「……現金より露骨な感じがするのはどうしてでしょうね」
「……正直ちょっと引いてます」
この話書くために検索したら出てきて驚いた。
ポイント交換で生イラストとか本当に怖い。
なんとか無事に夕飯。
「やったーカレー!」
「カレー大好きでございます!」
「喜んで頂けてよかったです。まあ、僕の気配りパラなら「ラグーのパッパルデッレ」でも「サグマトン」でも「ブッフ・ブルギニヨン」でも余裕ですけどね」
((あ、まだときメモ脳だ))
一度なると切り替えが難しい。
この三品未だにどんな料理かよくわからない。あと、よく材料あったなと思う。
もぐもぐもぐもぐ……
「カレーおいしい」
「最高でございます」
「ありがとうございます」
「トウヤ。元気出して、ゲーム業界は一寸先は闇だよ」
「倒産とかそんな話ですか……アトラスに続いてコナミまで……」
「ちがう!ちがう!」
「新作が出るかもしれない、という話です!」
「ああ、そういう話ですか。そうですよね、シェンムーもでますしね」
((シェンムーしかないのか))
「元気だして、今だったらアプリゲーで出るかもしれないし!」
トウヤ死亡。
「トウヤが死んだ!!!」
「トウヤ様しっかり!!!!」
「課金地獄のときメモなんていやや……」
好きなゲームの最新作がスマホで出る。それは恐怖でしかない。
「クダリさんが絶望を撃ちこんできた。まさかの兄からの裏切り」
トウヤ完全死亡。
「ごめん!トウヤごめん!」
「トウヤ様!」
明日の朝には復活します。
本当、ときメモGS4がやりたいです。
無理なら真メガ3のPS4リメイクでもいいです
あと、魔人と九龍リメイクしよう
魔人は魔都の絵柄にしたら今の子に受けると思う
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