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「男四人でラブジェンガ」


「この世にはラブジェンガなるものがあるらしいですよ」
と御門。
「タカラトミーが出してるみたいだな」
と如月。
「とりあえず、やってみっか?」
と龍麻。
「じゃあ、明日買って帰りますね」
と壬生。

で、ラブジェンガが如月宅にやってきました。
「ピンクい!」
ラブジェンガの棒は普通の木製と違い、ピンクとホワイトです。
「壬生の(強調)買ってきたジェンガがエロいですね」
「えええ?」
御門の冗談に壬生があわてます。
「壬生。真に受けるな。とりあえずやってみるか」
と言って壬生の前に箱をずずっと。
「……組み立てますね」
「頼んだ」
「じゃあ、僕はお茶入れてくるわ」
「私は出来るまでネットしてます」
「僕は家計簿でもつけておく」
壬生が一人でもくもくと積みました。

「出来ましたよ」
「わーい」
机の上にはピンクと白のジェンガタワー。

「抜いていけばいいんでしたっけ?」
「ラブジェンガは棒に罰ゲームが書いてあるらしいぞ」
「じゃあ、崩した人がそれをするという事で」
「誰からいきますか?」
「建てた人からだろ」

壬生からスタート。

黙々と棒を抜いて、上に乗せてを繰り替えし、現在立ち上がらないと上に乗せれないほどの高さになりました。

「こんなとこで無駄な技術力が」
「初めてですが、意外と倒れませんね」
「これ倒れても割れませんよね」
「大丈夫だろ」

それでも崩壊の時はくるもので、
「あ……」
ガラガラガッシャンと派手な音を立ててタワーが倒壊しました。

「よし、壬生が最初の罰ゲームだな」
「とりあえず、今抜いた棒の命令に従うように」
「はい……」

棒に書いてあったのは【ファーストキスについて語る】

「「「「…………」」」」
「龍麻とはじめてキスをした時は……」
「語るな!!!!!!!!!!!!!」
「壬生の罰ゲームでなんで貴方が叫ぶんです」
「そうだぞ、さあ、壬生続きを話せ」
「目を閉じるべきかどうか悩む僕に龍麻が……」
「壬生、黙らんと一生キスせんぞ!」
「………………」
「罰ゲームを途中で止めるとは」
「わかってないな、龍麻は」
「やかましいわ!はい次次!」

2週目
倒したのは御門。

「さて、罰ゲームは何でしょう」
棒にあったのは【全員のメルアドをゲット!】

「……知ってますけど」
「もう一本引け」

もう一本
【異性全員に愛をささやく】

「……同性しかいませんが、仕方ないですね」
横に居る壬生の肩をつかんで、
「お慕いしております、紅葉」
如月の後ろから、
「翡翠、愛しています」
龍麻を抱っこして、
「私から離れる事は許しませんよ、龍麻」

「心臓が痛い……」
「壬生、茶を飲め」
「なんで、こいつはいつも攻め将棋なんだよ」
おおむね不評。

それから、
【失恋について語る】→龍麻
「失恋したことない」
「壬生、今すぐ龍麻を振れ」
「よかったですね、失恋できますよ」
「無理です。無理無理無理……」
「壬生をいじめんな!」

【パンツの色を発表】→御門
「白でしたっけ?」
「なんで自分の覚えてないんだよ」
「着替えを自分で出していないからですよ!」
「威張るな!」
「今日の御門さんの下着は青色ですよ」

【全員から頭をなでられる】→如月
「如月の頭なでるって新鮮」
「確かに」
「ですね」
「ぐしゃぐしゃにした髪はもどせよ」

【色っぽい声をひろう】→御門
「ぁあ……ん」
「今のどこから出した!」
(御門さん凄いな……)

【ひとり一つHな言葉を言う】→壬生
「セ……セックス(小声)」
「会陰切開」
「獣姦」
「乳首責め」
さて、誰がどれでしょう

【好きな異性のタイプを発表する】→壬生
「……龍麻みたいな人?」
「どんなんや」
「招き猫みたいな人」
「二次元」
「お前らは聞いてないから言うな」

【アメリカ人風に「Happy」と言う】→壬生
「ハッピー!」
「Happy!!」
「Yes!Happy!」
(……引いたの僕なんだけどな……)

【全員からあだ名をつけられる】→如月
「守銭奴」
「亀さん」
「忍者タートル」
「よし、全員殴ってやろうな」

【近くの見知らぬ異性に自己紹介】→御門
「初めまして、御門晴明と申します」
「あの招き猫メスなん?」
「ああ、今日子だ」
「名前あるんですね」

【2周する間赤ちゃん語でしゃべる】→壬生
「次は壬生でちゅよ」
「はやく引きなちゃい」
「お茶入れまちゅが、誰か飲みまちゅか?」
(だから引いたの僕です……)

【一人異性を選び、次の番まで膝枕してもらう】→龍麻
「今日子固い」
「汚すなよ」

【正面の人とハグする】→龍麻
「ハグー!」
「喜んで」
「罰ゲームじゃないな」
「ですね」

【ゲーム終了後、みんなの飲み物を買いに行く】→如月
「……何飲みたい?」
「如月の奢りとは珍しい」
「金はもらう」
「コンビニでしたら、私も行きます」
「じゃあ、僕も行くー」
「戸締りしてきますね」

みんなでコンビニ。
ゲーム終了。

「結局誰が勝ったんや?」
「さあ?」
「帰って決勝戦すればいいだろ」
「今夜は徹夜ですね」


ラブジェンガ。中身は合コン仕様なので、男四人でするものじゃないです。




「コミケに行きたがるトウヤ」


トウヤ「ノボリさん、クダリさん、12月有休申請お願いします」
期間:12月27日〜29日

クダリ「むり」
ノボリ「申し訳ございませんトウヤ様。この時期は繁忙期でございますので」
トウヤ「ノボリさん、クダリさん。僕は本当にお二人の事が好きでしたよ」
クダリ「なんで過去形?」
トウヤ「ここの職場でのパートも本当に楽しかったです」
ノボリ「どうして過去形なのですか?」
トウヤがそっと差し出したのは「退職届」と三人の家の合鍵。

トウヤ「オタクにコミケに行くなと言うのは、死ねと言うのと同じ事!死ねなどと言う人達とはやっていけません。さようならお兄様達。楽しかった思い出は忘れません」
クダリ「なになになに?」
ノボリ「ちょっと落ち着いてくださいまし!」
トウヤ「落ち着く度でいうなら、最初から落ち着いてます。今、お二人がする事は、僕と永遠の別れか、有休を受理するかです。素敵に二択。デッドオアライブ」
ノボリ&クダリ「「えええええええええええ」」

ノボリ「と言う事で、27日から29日までトウヤ様はお休みされますので、仕事の手伝いなどがございましたらそれまでに伝えておいてくださいませ」
クダリ「あと、夏のお盆も休むって」
すでに手には夏の有休申請書。
キャメロン「ト言ウ訳デガヨクワカラナイ」
カズマサ「トウヤくん。オタクだったんですね」
クダリ「エログロ百合やおいBLロリショタ擬人化異形頭女体化男の娘女装男装、だいたい何でも読めるって」
シンゲン「幅ヒロイネ」
クダリ「トウヤ、読書家だから」
ジャッキー(それ読書家と違う)
ノボリ「異形頭がエロすぎるとおっしゃってましたが、そうなんですか?」
クラウド「わしに聞かんとってください!」
トトメス(異形頭って?)
ラムセス(映画泥棒みたいなキャラのことさ)

その頃のトウヤ、
駅員A「ここ!ここだけ頼む!」
トウヤ「あ、ここは僕も並ぶんでいいですよ」
駅員B「お願い!ここのコミケ限定セットだけ!一生のお願い!」
トウヤ「企業ブースは無理です!」
駅員C「そこ並ぶんだったら新刊私の分も!あと、出来たらこことここも……」
トウヤ「こっちはいいですけど、そこは並んでると自分の買えなくなるんで……」
駅員D「トウヤ君の分の仕事は俺らがやっとくから、頼むからここのサークル全買いしてきて」
トウヤ「ここ島中ですけど、面白いの出しますよねー」
駅員E「とりあえず、これお金。足りなかったら追加でわたすから!」
トウヤ「ボーナス全預けはやめてください!落としたら怖い!」
かなり存在していた隠れオタク駅員さんに買い物頼まれ中。

ノボリ「トウヤ様、その大量のメモはどうなされたのですか?」
トウヤ「宝の地図と軍資金です」
ノボリ「?お疲れ様でございます」
トウヤ「あああ、売り子もあるし、お金受け取っちゃったし、どうしようか」
全員ボーナス預けていきました。

ちなみにトウヤのコミケ参加日程
1日目:自サークル販売(島中)
2日目:友人のサークル売り子(島中)
3日目:友人のサークル売り子(壁大手)


で、コミケ終了。

トウヤ「ノボリさんクダリさん、この本たち、僕が18歳になるまで預かっててもらえますか?」
でっかい箱の側面に「上下、下上、モブ姦 R-18」
クダリ「トウヤこの暗号なに?」
トウヤ「知らない方が幸せに生きられますよ」

18禁なので18歳までは我慢。
どうやって買ったかは謎。


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