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「神農さんが黄龍よりも知名度高い件」

「大阪人なら皆が知ってる道修町神農さんのお祭り!と思ったら意外と知らない人の方が多いよ!神農さん!」
心なしか龍麻の顔が嬉しそうです。
「貴方、なにか楽しそうですね」
「楽シクナイヨ。仲間ノ知名度ガイマイチダカラッテ喜ンデナイヨ」
(喜んでいるのか)
(喜んでいるんだね)
(嬉しそうにまあ)
「いいだろ!神社と祭り持ちに嫉妬したって」
「多神教は嫉妬もちが多いな」
「人間臭いですよね」
ギリシャの神々とか、落ち着け!と思うような性格の神様が多いです

「知名度はイマイチかもしれないが、公式サイトとか見てるとゆるキャラのパレードとかしてかなり頑張ってるようだぞ」
如月がパソコンを見ながら言います
「と言うか神農さん自身がゆるキャラグランプリにエントリーしてますね」
「facebookもあるんですね……」
「頑張りすぎだろ!あの爺さん!」
調べたら神農さんのfacebookがあってびっくりしました

「しかし、仁丹は着ぐるみより生身が良かったなー」
「生身だったの?」
「最初は恰幅良い普通のおっちゃんがあの恰好しとったぞ」
「へー」
あれは社員の人だったのかしら

「あと」
御門がこっちこっちと龍麻を呼びます。
「神農様は無双OROCHI2にも出てますよ」
「…………………………美形やん!!!!!!!!!!!」
「美形ですよ」
「めっちゃ美形やん!!!!」
「めっちゃ美形ですよ」
「少彦名も居てはるやん!」
「居てはりますよ」
「黄龍は!」
「黄龍は居ません」
「黄龍はぁぁぁぁぁ!!」
「居ません。あきらめなさい」
「龍麻。ペルソナ4には居るから!」
「あっちは龍やん!」

「僕も美形がいい。コーエーに使って欲しい」
「知名度から言って四神は出てきても黄龍はないだろ」
「黙れ!亀!」


無双の神農が牛じゃなくて草食系美形でびっくり
黄龍は出ても爺さんにされそうな気がする




「多分内面が似てる二人」

「ミドリムシレベルまでいくと探すのが困難なので困るんですけど、蟻サイズまではありだと思ってます」
ぴんぴんはねた茶髪の少年が楽しそうに言います。
「ああ、蟻くらいの大きさがあれば全然大丈夫だね」
壬生が同じように微笑んで頷きます。

「……壬生と喋ってるの御門の友達やっけ?」
「ああ、御門のネッ友だ」
ネッ友=ネット上の友達
「なんで壬生と茶飲んでんの?」
「御門と約束してるらしいんだが、本人が本屋に行ってるから壬生に相手させてる。意外と話が合ってるみたいだぞ」
「何の話しとんかね」

「見た目とか関係ないですよね」
「そうだね。明日、龍麻が向日葵になってても添い遂げるよ」
「僕も、今この時、兄たちがダイオウグソクムシになっててもいつもと同じようにお世話して暮らせますよ」
「いいね」
「あ、でもダイオウグソクムシってご飯あんまり食べないんだった。ご飯は毎日あげたいなー」
「向日葵って一年草か……種で増やしたらいいかな……」

「なんか向日葵がどうの言うとるぞ」
「夏休みの宿題だろ」
「今冬やん」

「愛する人が居るって幸せだね」
「ええ、心の依存先があるって最高です」
「僕の望む最後は龍麻の手にかかって死ぬことなんだけど……」
「僕は出来たら兄二人が首だけとかになって一生お世話し続けれれば最高なんですけど……」
「それは贅沢だね」
「実際したら死んじゃいますしね」
「そうだね、龍麻が死んだら後を追うよ」
「追っちゃいますよね」
「ふふふふ」
「あははは」

「……なんか怖い事言ってないか?」
「愛ある二人なんだろ。そっとしておけ」


愛で生きてるトウヤと壬生
多分、二人ともどっか病んでる


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