日程と費用

とりあえず、問題集を買いました。これは雑誌で免許制度がかわることを知る前ですが、
なんとなく、どんなものなのかなあ。と、言うこんな感じで買いました。パラパラ見る
程度でしたが
「飛び込み受験はやっぱり難しいなあ。」と言うのが正直な気持ちでした。
そして、そのころいろいろボート教室を物色していました。問題集:997円

7月頃、雑誌で免許制度が変る事をしり、「これは今年中に絶対免許を取ろう!」
と思い、本格的にボート教室の安い所を探してましたが、高いので本屋で見つけた
「独習合格マニュアル4級」と言うビデオを購入。飛び込みで受験することを決める。
ビデオ:2940円

インターネットでボートの練習をさせてくれる人を探す。そんな中で知り合った丸尾
さん
に飛び込み受験の体験談を聞き、ちょっと自信が出てくる。そして、思い切ってこ
の夏受験する事に決める。

8月1日、朝、駅のスピード写真で書類用の写真を撮影する。次に日本海洋レジャー
安全振興協会のホームページより予備身体検査証明書をダウンロードし、近くの診療所
で健康診断した。簡単な検査ばかりだったけど、保険が利かないのか、4000円もか
かった。その後、市役所へ行き住民票を取った。

写真:700円 予備身体検査証明書:4000円 住民票:200円

8月14日、朝から日本海洋レジャー安全振興協会へ車で行って、試験の申込みを
する。学科の試験日が8月28日に決まる。その日は午後から実技の試験があるのだが、
もう一杯ということで学科に合格した場合29日の実技ということになる。

身体検査代:800円 学科試験代:2000円 実技試験代:19800円

勉強を始めたのはこの頃から。やっぱり試験日が決まらないと勉強に身が入らない。
勉強するのは朝会社に行く前と通勤中。前に買った問題集とビデオに付いていた問題集を
何回かして、暗記する。こんな勉強をするのは20年ぶりぐらいだ。ロープワークも何と

か覚える。実技の勉強は買ったビデオと丸尾さんが送ってくれたビデオを朝のご飯時に
見て勉強する。2本のビデオでやり方の違うところがあり、迷うところもあった。

8月21日、二冊の問題集だけでは不安になり、もう一冊問題集を買いに行く。
問題集:1050円

8月24,25日、この二日間は部屋の中で食卓をボートに見立てて、母や妻、子供に
試験官役をやってもらって実技の勉強をする。安全確認がついつい抜けてしまう。

8月27日あんまり勉強をする気がしないので早く寝る。

8月28日、学科試験日。学科試験には関係ないのになぜか日の出、日の入り、満潮、
干潮、天気予報を新聞、テレビ、インターネットで調べる。後で「あっ、今日は関係なか
った。」
と気が付いたけど、もしかしたら学科の合格者が少なく今日の実技試験となるかも
知れない。と甘い考えをちょっともってしまった。そうこうしているうちに時間が経って
朝食を食べて出発。車なので道の混み具合も考えてちょっと早めに家を出る。
(7:00)
が、思わず空いてて8時前に高石市の大阪府立臨海スポーツセンターに着く。車の中で
30分程勉強して8時30分頃教室に向かう。もう数名の人が席についていた。45分頃
になるとほとんどの人が席に着いたが、みんなボート教室の問題集らしきものを見ていた。

暫くすると、試験官の人が僕のそばに来て「実技試験の試験艇が2艇の予定が3艇に変更
になり、学科試験に合格の場合、本日の実技試験を受ける事が出来ますが、どうされます
か?」
と尋ねてきた。(理由は違うけど、想像してた通りになった。)「じゃ、そうさせて貰
います。」
ここで半分合格したような気分になっちゃった。

9時から今日の段取りについての説明がはじまり、まずは身体検査。これは形式的なも
のであっと言う間に終わった。学科試験は10時から始まった。大体見たことのある問題
が並んでいたけど、中には見たことの無い問題もあった。全問解答して40分ぐらいで退
室したけど、自信の無い問題が何問かあった。問題集で確かめたら、やっぱり間違えてた。
ちょっと不安になってきた。11:20頃教室の前にもどると模範解答が張り出されてい
て、答え合わせしたら、6問間違えていた。が、
(これなら合格だ!)。11:40頃合格
者の受験番号が発表され、合格者は教室に、不合格の人はそのまま、退散と言う事になっ
た。私は合格!

午後からの実技試験は三組に分かれてすることになっていた。(一組目は1時から二組目
は2時から)
私の三組は3時からの試験となった。大抵3人一組で私の三組第二艇は二人
だった。外は雨がざあざあ降っていて止む気配は全くなし。まさか今日の実技試験になる
と思ってなかったので、雨具を持ってきていない。試験官の人に
「雨具を貸してもらえま
せんか?」
と聞いてみましたが、やっぱりだめでした。ので、近くのスーパーでカッパを
買いました。

昼食は王将で日替わり定食。2時頃実技試験の会場の高石マリーナへ戻り、3時まで見
学する。雨はまだ、ざあざあ降っている。
(でも、雨で条件が悪い方が採点が甘くなるか
もしれないな。なんて都合のいいことばかり考えながら見学)
見てると不思議な事に気が
付いた。ビデオでは右舷側に落水した場合は右舷へ転舵、左へ落水した場合は左へ転舵し
ていたが、実技試験を見ていると右に落水しているのに左へ転舵している。
(あがって間違
っているのかな?)
まあ、私は間違わないようにやればいい事だし、気にせずほっておいた。

とうとう私の番がきた。運悪くさっきまでの雨も上がりました。
(これでハンディなしだ。)
やっぱりちょっと上がりました。まず、ロープワークです。多分、もやい結びか二重つな
ぎが出題されるだろうと特に練習しておきましたが、やったのは巻き結びでした。ちょっ
とがっかりでも、完璧。つぎはハンドコンパスです。実物を見るのはこの時が初めてです。
試験官が
「あの煙突の方位を測ってください。」と言ったのでビデオで見た通りに使って見
ました。ハンドコンパスが雨で濡れていて見難かったけれど、なんとか読む事ができました。
多分あっていたと思います。
(試験官は基本的にその場で正解か間違いか言わないのでどち
らかわかりません。)
船体の点検をもう一人の受験生がして、私はエンジンルームの点検で
した。ビデオどうりにチェックしていきましたが、ちょっとビデオのエンジンと違いまし
た。エンジンオイルの点検でオイルレベルゲージがどこかわからず探していると
「そこの
黄色いの。」
と試験官が教えてくれました。なんとかエンジンルームの点検を終え、フード
を閉めようといましたが、
「そのまま、開けといて。」と言われそのままにしていると「こ
れは何ですか?」
といきなり質問。(こんなんビデオになかったぞ!と思いながらも)「ス
ロットルケーブルです。」
と答えました。「じゃあ、運転席に座ってください。」と言われ座
っていると、また、
「この計器が異常を示した場合、どこを点検しますか?」と言ってアン
メーターを指差しています。とりあえず、
Vベルトです。」と答えました。その後、「エン
ジンをかけて下さい。」
と指示されました。(初めてのエンジン始動。この場合も換気がい
るのかな?まだ、もう一人の受験生は船の外にいるし、走り出す感じじゃないけど。)
なん
て思いながらも一応
「換気します。」といって、イグニッションをONにしてブロアのスイ
ッチを入れると
「イグニッションは入れたらアカン!」と言われてしまいました。(私もそ
う思ったけどビデオでは2本ともイグニッションを入れてからブロアのスイッチを入れて
たもん。)
と思いましたがしかたありません。「エンジンを切ってください。この計器が異
常を示した場合どこを点検しますか?」
と、今度は水温計を指差しています。Vベルトと
冷却水取入れ口です。」
と何とか答え、もう一人の受験生と交代。ほっ。

運転はもう一人の受験生が先でした。私は運転した事がないので、3000回転でどの
くらいの速度が出て、ハンドルをどのくらい切ればどのくらい曲がるのか、皆目見当がつ
きません。ので、前の受験生の背中越にハンドルの切り加減とタコメーターを見てました。
が、もう一人の受験生が女性だったので、あまり後ろにへッパリついてメーターやハンド
ルを見ていると何か変態みたいな感じであまりよく見れませんでした。変針が終わり、人
命救助に入りました。試験官の指示により、落水者に見立てたブイを私が海へ投げるとも
う一人の受験生が風下より救助に向かいます。受験生が「救助お願いします。」と言ったの
で身をボートから乗り出してブイに近づくのをまっていると、
「なにしてるんや、これ(ボ
ートフック)を使わなアカンやないか!大丈夫か?」
と試験官に叱られてしまいました。(ビ
デオでは後ろの受験生のことはそんなに詳しくやってませんでした。あ〜あ)
やっぱり落
水者を引き上げる事ができず、再度人命救助することになりました。
(ボートからかなり離
れていましたが、もうひとりの人には悪い事しました。)
なんとか人命救助もおわり、蛇行
コースも終わり、運転交代です。「微速で真っ直ぐ進んでください。」と言われて進みまし
たが、700回転くらいでちょっと遅い感じしたので1000回転まで上げようとレバー
を動かしましたが、上手く動かず1500回転くらいまで上がってしまい、
「これは微速
ちゃう。」
と試験官に言われて、また、もとにもどしました。「増速してください。」の指示
で3000回転まで増速。
「もうちょっと右に寄って」と試験官。(もうちょっとって、右
45度とかならわかるけどなあ)
とか思いつつ右に寄せました。「左45度変針!」(きた!)
「左45度変針します。左、後方よし!」「変針完了!」この辺はビデオどうりでした。難
なく変針をこなし、人命救助です。横の試験官が後ろの受験生に合図しています。

(くるぞ!)「左舷落水!」(よし!)「右舷落水!エンジン中立、右転舵!」(?)(私の後
ろからたしかに右へ落としたよな?)
「左舷ですか?」と聞くと「左舷言うたやないか!」
(騙された!右に落として左舷落水はひどいよなあ)と思いつつ「すみません。左舷落水、
左転舵。」
といって、もう一度左へ舵を切り直し、「落水者発見!救命浮環投下、風下より
救助に向かいます。」
と言って気を取り直して救助に向かいました。救助の方はうまくでき
ました。後の蛇行や離岸、接岸もなんとかこなし、係船ロープを桟橋につなぎました。そ
こでまた、口頭試問です。
「この浮標はなんと言う浮標ですか?」と言って写真を指指して
います。
(浮標の写真を見るのは初めてだ。)「東方位浮標です。」
「これは西方位浮標や。」「次ぎいくよ、円筒形と円錐形の形象物を付けている船舶は何か。」
(多分、こう言ったと思ったけど調べてもそんな形象物はありませんでした。)「解かりま
せん。」
「大丈夫か、だんだん悪い方(落ちる方)へ近づいとるで。」(びくっ!おいおい脅
かすなよ!)
と思いつつも緊張します。がその後だされた口頭試問は全部答えられました。
で、実技試験終了。
(全体的に見て7〜8割はできた!)
カッパ:1050円 昼食:600円 有料道路:200円(往復)

9月5日合格発表。まず、インターネットで確認。(31番あった!合格だ!)さらに
日本海洋レジャー安全振興協会に電話で確認。
(やっぱり通ってる!)(やったー。一発合格。ヤスついた!)
明日は有給で運輸局へ免許をもらいにいくぞー。

9月6日免許交付。大阪の運輸局は即日交付なので今日が免許の交付日だ。まず、
日本海洋レジャー安全振興協会で合格証明書をもらい、その足で近畿運輸局へ。応対に出
てくれた女性もとても親切で難なく申請書や納付書を記入してすぐに免許証がもらえた。
収入印紙は隣の郵便局で買った。以上が私の免許を取得するまでの時間と費用だ。有給も
受験日と交付日の2日だけで大丈夫だった。学校や海事代理士のお世話にならなくても少
し勉強すればだれでも免許はとれますよ。
収入印紙:1700円

費用総合計:36037円

 

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