木の気持ちで考える

 
 

桜の花が春を告げ、新緑の芽吹きがまぶしい季節です。
一本の「私の好きな木」をたくさんの木の中から選びます。
木とのふれあいを五感(見る・聞く・かぐ・ふれる・味わう)を使って始めます。

夏の日は植物園の緑がさらに元気よく見えます。
大きな森やひんやりとした木陰にいると、心も体もいやされます。
木を近くで見たり、離れて見たりすることで、いろいろなことに気づきます。

美しい紅葉を見て、大きな変化に不思議を見つける子供もいます。一本の木とのふれあいは、四季の移り変わりや命のつながりを感じさせてくれます。それとともに、自分も生きている木と一緒に成長していることを感じることができます。

四季を通して木とふれあっていると、虫や鳥、そして人などたくさんの生き物と出会います。何気なく見ていた自然の中に、新しい出会いを見つけることができます。身近な自然への小さな気づきは大きな自然への出会いにつながります。

四季を通して観察した4枚のスケッチをまとめて発表します。四季を生きていく木の成長する姿がよくわかります。
子どもたちは自分の木の前で、木のことだけでなく、木が立っている地面のこと、植物園のこと、京都のこと、日本のこと、地球のこと……、思いを広げて発表していきます。
子どもたちのすばらしい完成に驚かされるとともに、木と一緒に成長していった姿がうかがえます。

発表会