我が家から1時間と10分、雨降る鯖街道をひたすら走りましたが
      朽木村の天空温泉に着いたのはオープン時間の10時を少し回っていました。
      ここは、グリーンパーク思い出の森と名付けられた林間の村営施設で
      グランドや宿泊施設もあり、スポーツクラブの「合宿」等にもよく使われている。
      今日、目的とするこの温泉の建物は立派なもので、一階が温泉プールになっており
      しかも、サイドには、温泉風呂、打たせ湯、ジャグジーのほか
      室外に、サウナ風呂、天狗の顔を模した露天風呂があり
      水着着用ながら男女が一緒にお風呂を楽しめる。
      そして何よりも、この広い施設が土、日以外のウイークデイには
      ほとんど独占できるのです。本日も人がいませんでした。
      そして、二階には「石」と「木」の二つの材料別の大きな二部屋の温泉浴場があり
      週別に男女が交代になりますが、ちなみに今日は男が「石」の日でした。
      この二階の温泉部分のみの利用者は多少ありますが
      午前中の一階、二階ともの利用者はメグと僕だけでした。
      全館利用といっても大人1300円は他の施設に比して
      充分に安いと思います。
      さて、昼食ですが館内には村営のこれもリーズナブルなレストランがあり
      「岩魚」料理と鯖寿司が名物のようです。
      僕は、ここへは相当回数来ていますが、往復2時間20分かけるだけの
      値打ちがあるといつも思っています。
 
      帰りには、すっかり疲れも、花粉症も取れて
      いい気持ちで
      その分、話に落ちがつかない。
 
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               Fellnandes  A
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subject  朽木 『天空(てんくう)温泉』
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subjec  東大寺二月堂のお水取り


   鯖街道をこの朽木村てんくう温泉も越えてひた走ると
   日本海の町「小浜」にたどり着きます。
   鯖街道と言うからには当然美味しい塩鯖もよいし
   程よい塩加減にうす甘酢で締めた小鯛の笹漬けもよいが
   僕のお目当ては、一本丸まま串刺しの『焼き鯖』です。
   そのままを生姜入りの二杯酢でいただきますが
   あくる日に残ったら、甘辛く煮て
   素麺に絡めて食べるとこれがまたうまい。
   僕の好きなリーズナブルという事もあって
   何本も買って帰ります。

   この町、小浜の郊外に
   『遠敷(おにゅう)の里』を日本海へ流れる
   遠敷川と言う川があります。
   国道からこの川を上ってしばらく行くと
   『お水送り』の儀が行われる場所に着きます。
   この川の『若水(春の一番水)』をこの場所で
   川鵜が飲み込んで地下水脈を通って
   奈良の二月堂の井戸に通じ
   飲んだ『若水』を吐き出すと言ういわれのある儀式です。
   
   ある人が、この地で和紙に字を書いて遠敷川に投げ込んだら
   一週間後、東大寺の二月堂の井戸に浮かんだと言うのは
   にわかには信じがたい事ですがね。

   しかし、このいわれは何を意味するのかと考えるに
   仏教の伝来ルートを示唆しているのではないかと考えました。
   ミッションのために朝鮮から来た僧侶達は
   日本海を渡り小浜に着き、当時の都であった奈良まで
   仏教を伝えに行った。
   それは当然な事だと思われますから
   そういうことだったのではないかと想像しています。
   小浜市には、立派なお寺が多くあり
   それがこの話の傍証だとも言えると思います。


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             Fellnandes. B
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