比叡山の延暦寺、根本中堂を中心とした東塔へは
子供のころから、いく度か行った事があったのですが
今日、東塔をふくめて西塔、横川(よかわ)へと
車と、徒歩で行って来ました。
かつては、東塔五谷、西塔五谷、横川六谷の十六谷に
三千の堂舎があったらしいのですが
今や、叡山内にはふもとの坂本を除けば
わずかばかりの数えるほどの住職しか居られません。
ここ天台宗には『お大師』と呼ばれる人が6人
(ちなみに真言宗では7人)居ましたが
真言で言うところの『お大師様』は多くの奇跡的「行い」のあった
弘法大師(空海)ひとりを意味しますが
天台では伝教大師(最澄)を意味しません。
かの師は、そういった呼び名とは正反対の学究肌の人でありました。
その意味では、むしろ横川の元三大師(良源)のほうが
数々の伝説や洗練された奇行が多く
天台の『お大師様』と呼ばれるにふさわしい僧侶でありました。
おくり名(死後贈られる名前)は慈恵(じえ)大師と言うものの
人々は元三大師と呼んでいます。
この綽名(あだな)の由来は、元旦の三日に亡くなった事から
お弟子達につけられたものですが
おみくじの元祖でも有名です。
この「おみくじ」が雲母(きらら)坂の[曼殊院](まんしゅいん)に
元三大師像とともにおいてあります。
そこでの我が業務の一端をご披露しましょう。
このお大師の塔中(たっちゅう)でもあった元三大師堂が今日の主目的でした。
今日の比叡山は、霧が深く『霊峰』と呼ぶにふさわしい
雰囲気があり、東塔以外は、参拝者も皆無に近く
別の意味で、いい感じでした。
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Fellnandes A
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P.S M氏の本文の無いメール「幸福について」は
二重に考えさせられました。
まず、自分にとっての単純な「幸福感」と言う意味では
おいしいお醤油出汁で『湯豆腐』をいただく事だと思われ
過日、M邸で出された「とようけや」の絹ごし豆腐(200円の高い方)
の『湯豆腐』をいただいた時こそ、僕の幸福、至福の時でありました。
ただ、もう一つの
謎めいたサブジェクトのみで
何かを、考えろと言うのは
かなり酷な問題で
これにはさすがに僕も、 「降伏」 します。
返メールD
subject 復活
パソコンの調子が悪くて困っていました。
三ヶ月ほど前から、O.Eが時々フリーズし
さらに、エクスプローラーのダイヤログが現れて
「不正な処理を行ったので強制終了します。」とのたまう
ことがたびたびありましたが、8月に入りその頻度、かたくなさが
ますますひどくなり、先日「緊急事態」宣言しましたように
O.Eがいつもどうりには開かなくなりました。
あらゆる手を尽くしても開かず、一日半ごちゃごちゃしているうちに
マイドキュメントに保存していたアドレス帳から
あのようなメールを送るというウルトラCを発見して
安堵
一応寝床につくことになりました。
one sikasi two sikasi
three sikasi …
夜中の二時半になって「だめだ!」の声とともに起き上がりました。
「パソコンを、出荷時の状態に戻す」ことを決意したのでした。
けれども、リカバリーCDを使う前にやるべきことが山ほどあります。
Cドライブをフォーマットするわけですから
残すべきデーターをDドライブのほかディスクなどに焼いていかなければなりません。
そこで、上手な宿替えの方法を、思い出すことになりました。
「いらないもの、使わないものは思い切って捨てる。」と言うことです。
物理的時間とともに、開かないO.E内の
沢山のメールをどうしたら残せるかと言うことにも
頭を使わされてしまいました。
人は、トラブルの中にあってこそ成長するものだと
われながら、つくづくそう感じました。
尋常でなく鬼のごとくパソコンに向かう私を見て、風呂場に向かうメグ・ライアン
が私に問うた。「なんば、しようてな?」
いつもながらのナイスバディの彼女だが、京都生まれのはずなのに
言葉がおかしいなとは思ったが、そのことにはふれず
「それがそのー、パソコンを買ったときの状態にもどしています。ハイ。」
おどおどはしていても、高倉健みたく落ち着いて答えることができた。
「そげんこつが、おみゃあみたいなノータリンにできっとですか?」
「ぼ、僕がするのではなく、このC.Dがしてくれるのです。ハイ」
私が差し出した赤いラベルの「リカバリーC.D」を見つめながら
「そのC.Dで、うちを、元の19にしてしてくれへん?」
メグが、久しぶりの京都弁で言った。
苦労ばかりをかけてすまないね。
これにはこたえたが、私には、山ほどの作業が待っている。
彼女には、好物の白餡入りの太鼓饅頭を買ってきて
この26年のことは、堪忍してもらうことにしよう。
出荷当時の状態に戻ったパソコンに
あらゆる設定をしなおさなくてはならなかった。
抜いたソフト、すべても入れなおして
保存したデーターもフォルダーなどを作りながら入れなおす。
少しづつしてきたことをいっぺんにするわけだから
時間も、集中力も沢山いって大変だった。
使い勝手と言う意味で、まだ十分とはいえないまでも
もちろんO.Eも含めてすべては、復活しました。
この間の作業で、寝不足、そして疲労困ぱいですが
完全復活を目指して、微調整を続けていきますので
これからもよろしくお願いいたします。
復活第一号メールでした。
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Fellnandes B
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閑話休題 おみくじ 100円の巻。
お客を連れてお寺に入り、元三大師像の前で
「この方なくば、おみくじは御座いませんでした。」と、さりげなく。
客が「なに、なに」となった所でさらに言う。
ここのおみくじは辛口でして、引かれた方の60パーセントは
『凶』です。
『吉』ましてや『大吉』などめったにお目にかかりません。
修学旅行生の多い所では、例えばK神社、どうしても『大吉』が多く入れてありますがね。
そうそう、「神社、がんばれ!神社、頑張れ!」って飲み物なーに?
なんて、中学生には大受け。
その点、ここはもう、本当に元祖おみくじにふさわしく厳しいですよ。
きっと、お止めになった方がこのあとの観光が楽しいですから。
ここまで言うと、たいがいのお客は
「どれ、どれ」と100円硬貨を出す。
4人いれば4人ともだから困っちゃう。
もしもし、『凶』が多いことを除けば
これは、私の作戦でして、おみくじの売上の3パーセントが
私にキックバックされるものですから、ついつい。
「あっ。は、は、はぁ。」笑いながら引いた客のおみくじは、『吉』。
えっ!おうぎょうに驚いて「おめでとう御座います。」の連呼。
あと三人も『吉』だから
私、この仕事でここに来て初めてで御座います。
4人様凡てが『吉』なんて。
こんな事、こんな事!!!。
お客みんなが大喜びで、私に注目したら
小声で、これはここだけの話しですが
『このおみくじ、おうちへお持ち帰りになってお風呂やなんかで
しみじみもう一度お喜びに浸られながら
じっくりとおみくじの言葉をかみ締めてみる。
「うーん、いいこと書いてある。」なんてね。
ところが、旅の疲れか、うとっと、こっくりなさって
大切なおみくじがお湯につかってぬれましょ。
するとどうでしょう。
おみくじの真中あたりに『凶』の字がくっきり浮かび上がったりなんかして
やっぱりあの運転手の言葉は本当だったなんて』ね、ね、ね。
これはもう冗談ですが。