ポアンは、ピカレスクノベル(悪漢小説)に登場するような
いわゆるハードボイルド(固茹で玉子)な探偵ではない。
固茹ででなければ、半熟か？という事になるのだが。
[映画ゲッタウエイブライダル(邦題が思い出せない)の
ジュリア・ロバーツは、自分の好きな玉子料理を優柔不断にも
みな相手の男に合わせてしまうような女性だが、この事を
自分を見失うが故に怖くなって、結婚式から逃げ出してしまう
彼女の行動の動機付けとして相手役に語らすシーンが出てくる。]
本当に好きな卵料理は、サニーサイドエッグの半熟という事になる。
これはつまり目玉焼きの表側もひっくり返して
黄身が半熟になるまで焼く
あのフレンチフライドエッグという奴である。
ポアンはこれに醤油をたらすのだが
薄皮を破って半熟の黄身にのみ醤油を混ぜ
黄身をソースとして白身部分を食べるのが大好きなのであって
白身に絡みつきやすい濃度の半熟に黄身を焼くのがこつである。
ハードボイルドタイプの探偵では無いポアンにとっては珍しい事件であった。
そう、 産業スパイ 事件である。
Ｆ氏の夜毎の行動は、俊敏且つ大胆で
秘密を守りたい側にとっては
表向き、いくら警備を厳重にしても
すぐに、破られてしまうという困難な相手である。
俊敏とは、ひとつの行動を約３分で終えるということであり
大胆とは、手袋をせず素手で行為を行うということである。
このような怪盗に出会う事は不幸はであるが
且つ、ひとつの幸福でもある。
数ヵ月後、
青いレモン 黄色いレモン 夏みかん 未熟なキィウィ
酢橘（すだち） ゆず かぼす 砂糖を入れないヨーグルト
紀州の梅干 グレープフルーツ 酢昆布 ワインビネガー
などが、好きになる事がある。
ＰＯＡＮＥ
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Fellnandes Ａ
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