往メール@
subject 休日日記
休日の朝なのに、真裏のお家が取り壊し中で、ゆっくり寝てもいられず
いつもより少しばかりは遅い時間では有るけれど
それでも世間的には結構早い時間に
寝床の周りにいる六人の美女たちに五体をマッサージされる夢から目覚めた。
これは僕がよく見る後宮に居る清の皇帝になった『夢』で
眠る時と、目覚めの時には素晴らしい『夢』だ。
五体に六人は一人多いようだけれども、決してそんなことはない。
この6番目の人が大切で、僕の一番好きなお仕事をしてくれる。
うちわで扇ぐ?
惜しいけれど、はずれです。
僕の愛用している自転車のタイヤが、「パンク」中なので
30分もかかって直した。
直した。というのは、僕の素直な気持ちですが
自転車のほうではどう思っているのかは、今のところまだ分らない。
修理直後の自転車に乗って[円町]までテストドライブとしゃれ込む。
そこに、加茂の野菜売りのおばさんを見つけた時は、嬉しかった。
過日、Sさん家でいただいたA子ちゃんの「ナスのどぼ漬」はとても、とてもおいしくて
忘れられない一品でしたが、もちろん、A子ちゃんの腕前のすごさ
S家に生息する乳酸菌の由緒の正しさ
そのことは、百も承知の上での話ですが
やはり、ナスそのもののよさ、究極は鮮度、地ナスの皮のやわらかさ
これに尽きると思うのだけれど、A子ちゃんは嵯峨のお百姓さんから
購入しているらしいが、ついにそのルートは最後まで教えてくれませんでした。
このことを思い出して僕は、お客である六人もの女性が並ぶリヤカーに
物怖じせず、敢然として立ち向かった。
うまい夏野菜が食べたい一心で。
順番を待つ間、朝の清の皇帝の『夢』を思い出した。
僕を囲む六人の女性は皆、年上の人ばかりだ。
現実は厳しいものだな。
なす、トマト、枝豆、取り忘れのデカいきゅうり、などを買った。
デカいきゅうりは皮を剥いて、一センチくらいの斜め切りにして
さっとゆがいた後、鰹だしの利いた出し汁で炊いて
ほんの少しの塩と醤油、味醂
薄味のまま、葛またはでんぷんでかためていただく。
お昼はこれだ。
もう一品は
湯剥きしたトマトを輪切りにして冷蔵庫でしっかり冷やす。
誰が反対しようが、ウスターソースをダボダボにかけていただくのだ。
糠に漬けた後の余ったナスもいただこう。
立て六割にして、油で揚げて
醤油、お酢、の二杯酢に、
薬味として にんにく、しょうがのみじん切りを入れた
ドレッシングをかけて、いただくのがいいな。
こんな思いで、汗をかきながらの自転車での帰路。
中華料理屋の店先の旗が、風にはためいている。
僕は、これも好きだ。
『冷やし中華』。『冷やし中華』。『冷やし中華』。
『冷やし中華』。『冷やし中華』。『冷やし中華』。
六本も立っているではないか。
不思議なことに、この時は
清の皇帝の『夢』は思い出さなかった。
けれど、どっちの料理にしようか 僕の心は揺れている。
さて、[円町]から帰って2時間後。
僕が修理した自転車のタイヤは、空気が抜けずに耐えている。
何かえらくなったような、鼻がぴくぴくする休日である。
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.Fellnandes.A
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P.S 昼食を終えたら
レンタルビデオ屋へ行って
何か借りてこよう。