
02/10/12
僕がタバコを止めたわけ
劇作家のバーナード・ショーは言う。
「禁煙?そんなもの簡単さ。私はもう何十回もしているよ。」
継続はチカラなりと言って、何事も続けることは尊いことである。
にもかかわらず意志の弱い私はこの歳になるまで幾たび禁煙を繰り返した事だろう。
昨年の4月12日から約1年半禁煙を続けているが
おそらくこれが人生最後の禁煙になると思われる。
建物や、車の中といった所での喫煙は
煙草の嫌いな人にまで吸わせる結果となっているが
喫煙家には非喫煙家への迷惑など理解されていない。
喫煙していた当時の私がそうで
灰皿のあるところならどこでも吸ったし
非喫煙家がどれほど迷惑していたか頓着しなかった。
私が乗務するエアコンの効いたタクシーなどの狭い空間でも
「禁煙車」のマークがあるにもかかわらず
お客に「吸っていいですか?」と窓を少し開けながら明るくやられると
「どうぞ、どうぞ」と明るく答えてしまう私ですが
内心は、「30分も1時間も乗るわけでもないのに5分6分が辛抱できないの?」
と思っている。
狭い車の中では、立ちこめた煙で目が痛くなり
涙を出しながらの運転と言う事になる。
断わりをいれる人はまだましで
何も言わず、いきなリ私の糊の効いたYシャツのカラーに
煙を吐きかけてくる馬鹿もいる。
若い女性に多く、
「その濃い化粧や、その強くにおう香水は何のため」と言いたくなる。
一貫性が無いよ。
子供を産まないならいいけれど、胎児にはよくないだろうに。
近頃の馬鹿女子高生や馬鹿ヤング女は
どうもオヤジにあこがれているらしい節があって
オヤジだってカッコ悪い
路上喫煙を堂々と行っている。
セーラー服に「くわえタバコ」は似合わないし、だいいち法律違反でしょう。
濃い口紅のついた吸殻を道端に捨てないで欲しいし。
狭い空間で吸うのを我慢しているのだから
路上ぐらいいっぱい吸わせろ、屋外まで文句を言うなと言う事らしいが。
過日、東京の千代田区で
路上での喫煙が禁止される条例が施行された。
罰則規定が無いらしいから守られるのかどうか難しいところだが
ここ京都でそういう条例が出来たとしても、私は痛くも痒くもないが
困る人は多い事だろう。
路上での喫煙は必ずと言っていいほど
「投げ捨て、ポイ捨て」につながるものであるからだ。
喫煙時、私も携帯灰皿を持ち歩いていたが
それでも平気で路上に灰や吸殻を放置した事が
幾度もあり、ヤング女性をばかり責められない。
そもそも携帯灰皿そのものを持っていない人は多いが
タバコの立ちのみ、路上での喫煙は
周囲の人の服を焦がしたり
特に子供の身体を傷つけたりすることがあるのだ。
他人のいる室内が駄目で、他人のいる室外も駄目と言う事になると
喫煙場所、喫煙時間は限られてくる。
孤独な部屋か
誰もいない海か山か、農地。
夜の公園、…。
昨年の4月12日、NHKの「ためしてガッテン!」を見てすぐに禁煙を開始した。
それ以前から、喫煙の肩身の狭さを感じてもいたし
本人が健康を損なう事はともかくも他人にも健康上の悪影響があることも
うすうすは承知していた。
つまり、やめたい気持ちがあったが、なかなか踏み切れずにいたのだ。
ところが、この番組で
煙草の煙に含まれるタールやニコチンetc.の発ガン性やもろもろの説明の後
フラスコに煙を吹き入れてガラスの内壁に
煙(有害物質)を付着させた後アルコールをフラスコ内に入れました。
当然のことながら、ガラスの内壁に付着した煙(有害物質)は洗い流されます。
フラスコは口の中、アルコールは強い酒と言うわけで
煙草を吸って気管支や肺に有害物質が行くばかりか
喫煙時にお酒を飲むと消化器官にも有害物質が行くと言う事。
これを映像で見せられたのでした。
お酒をよく飲む私は、すぐにどちらかを止めるべきと考えました。
その番組の終わって後、煙草をゴミ箱に投げ入れました。
案外簡単に止める事が出来ました。
次はあなたの番ですよ。
高 知 ニ キ