西田敏行主演の映画「つりバカ日誌」シリーズの一つで青島幸男が出演した回では、鈴木建設の次期社長と目されていた重役の青島が、社長(スーさん)の懸命の引止めの説得にも応ぜず、あっさり会社を辞めてしまう。
そして青島が言ったセリフが「これからは残された人生を好きな事をしてのんびり暮らそうと思います。海が近いから、毎日つりをして雨が降ったら家にいるセイチョウウドクの毎日が待っているのです。」
せいちょううどく?
これは晴耕雨読のもじりだと思うけれども、ひょっとしたら、そんな四字熟語もあるのかなぁと映画を見ながら少し首をかしげた。
それにしても漢字が頭に浮かんでこない。
「晴潮雨読」? 「晴漁雨読」? 漁はちょうとは読めないだろうし無理があるなぁ。
映画が終わるまで気になっていたが、いったん迷路に入ったらなかなか抜け出せないものです。
ところが映画を見終わったらそのことも忘れていたのですが、こんど自分のホームページに書く文章は四字熟語をタイトルにしようと思っていましたから、
頭のどこかに映画を見たときのことが残っていたので
「晴耕雨読」にしようと考えた瞬間に
「晴釣雨読」と言う字が思い浮かびました。
映像のときに使う脳みそと、文章のときに使う脳みそが違うのかとも思いましたが、
単に小生があほなだけかも知れません。
「釣果」、「釣行」、「釣魚」などの言葉を普段使わないばかりか
目にもしない毎日ですから
あほも仕方ないかなぁと思う一方、
映画はきっとシナリオが先に出来て、それを元に映像化されるのが普通だから
「晴釣雨読」なんて造語も始めは目で読んだから
何の違和感もなかったと思うけれど
聞き言葉として映画の中の役者にしゃべらせれば、ピンとこない人もいるわけで
小生のようなあほに対しての配慮が足りなかったと言う事になります。
文章中の言葉と、はなし言葉では、ときどきこのような齟齬が生じますが
他人には理解不能のひとりよがりなトンチンカンな文章を
自分も気付かないまま書いているのではないかと心配になってきました。
特にホームページなどのようなものは、閲覧してくれるのが
現在はまだほんの一握りの知り合いだけにしても
原則的には、どこでもだれでもが閲覧できる事が肝要なのだから
あらゆる人に対しての充分な配慮が必要だともいえると思います。
そうは思うものの、
趣味で自分の世界を勝手に展開しているのだから
安易に妥協せず自己流を楽しめばよいとも思えてきます。
小生の目下の「晴耕雨読」とは?
この質問の設定自体が間違いかもしれません。
なぜなら、そんな悠悠自適の境遇からはほど遠い生活をしているからですが
あえて、その質問に答えるなら
晴れを仕事、雨を趣味と解釈すれば
「晴運雨電」「晴案雨打」とでもなろうかと思われますが
何のことやらサッパリ
理解不能なトンチンカンな四字言葉になってしまいました。

晴耕雨読
02/08/05