この100年で、地球の平均気温が約1度近く上がったということを聞かされても、
初めはどうということは無かった。
ところが、この平均気温が4.5度下がった状態が氷河期だと知ると、
その1度の重みを思い知らされる事となる。
ましてやこの平均、と言う言葉の怪しさを地域別に置き換えると、
赤道付近では余り影響は見られず、
南極や北極の極地にこそ大きな変化があるらしい。
この平均気温の上昇は、二酸化炭素の排出による温室効果によるらしいが、
今の排出ペースで行くと、今後の100年で約4度の上昇が予想され、
南極では何と16度もの上昇と言うことになるらしい。
まさに『氷解』と言うことになり、
小生の貧困な想像力をもってしても、その恐ろしさは容易にイメージ出来得る。
しかし、そうならない為にこのCO2の排出を減らすのは容易なことではない。
動物としての自分が呼吸すること自体がCO2の排出行為を行っており、
そこから始まって、
今日の文明のありとあらゆる物を有難がって享受し続けている自分がおり、
その文明の一部でも、
あるいはその何分の1かでも捨て去ることをためらう自分がある限り、
このプログラムは確実に実行されるだろう。
それほどのワイン通でもないけれど、
若い頃、旅先の倉敷の宿で出された国産ワインの余りのおいしさに、
いっぺんでワイン好きになってしまった。
今から思えば、多分、昼間歩きつづけて汗をかき
のどが乾いておったところに冷えた口当たりのいい「白」がビンゴ!
という事になったのでしょう。
その後、「赤」党となるも、
20000円のワインは、お財布的にも精神的にもよう買いませんが
1000円のワインなら20本買える根性と体力を所有しておリます。
が、いってみればその程度のワイン好きでもあります。
とは言うもののワインのことを少しは本で読んだりもしました。
「白」は冷やしていただきますが、
「赤」は勿論コルクを抜いた後、
テーブルの上に放置して室温まで暖めます。
眠っているワインを起こしてやる訳ですが、
ここで、その場にいるテーブルの周りの人たちを感心させようとして、
この室温にすることのワイン用語たるフランス語をいおうとしていつも思い出せなくなる。
喉までは出てくる。シャブ…、シャブ…、シャブリ…違う。
これは生牡蠣に合う「白」の銘柄。
いつもここで挫折してしまう。
何回も、何回も。
しかしそれも昨夜までのこととなった。
思い出したのです。
フランス語で「部屋」のことをシャンブルということを。
したがって、室温にすることは「シャンブレ」。
完全に『氷解』したのでした。