ユニクロのフリース1900円、インターネットで買ってしまいました。

51色の中から選びに選び、やっと選んだ1着、(僕の好きな小豆色、似合うかな?)

待ちに待って宅急便で届いた翌朝、新聞を開いて驚いた。

「土・日限定
1280円」

ブランケット一面使った前面広告。

ここで断わっておきたいのだが、私はお金の問題をうんぬんしているのではない。

そんなけちくさい男では決して御座らぬ。

が、しかしである。

六百二十円も違うなんて人を馬鹿にするにも程が有る。それを知ってりゃ…。       

人が慰めてくれる、

「お店に行っても
5色しかないし、並んで買わなきゃならないよ。」

そうでもどうでも、私はきっとお店に行って並んでそこにある色で納得して買っただろう。

だって…、あくまで私はお金のことを言っているのではないことを確認しておきたいし、

そんな小さい男では決してない。

けれども、私は今、フリースのことで頭が一杯です。

  修学院離宮から曼殊院への小路、

ただいま紅葉が素敵です。

暖かくて、遅れ気味の紅葉では有りますが、

同じ赤でも葉緑素が抜けた後の真紅とも呼ぶべき、

瞳が吸い込まれそうなほどの木々の燃え立つ様がそこにはあるのです。

視野の広がる畑には、遠く左大文字が望めて

竹林の横には数十本の山茱萸(さんしゅゆ)が赤い実を枝一杯につけており

お寺の門前には、

南京はぜが紅葉を待ちながらもその茶色の皮をはぜて中の白い実を見せ始めています。

 一方、白川通りの花園橋を大原に向けて1K米程行ったところにある蓮華寺では、

その門を入ったところのすぐのお庭には銀杏の木と紅葉が混在しており、

黄色い銀杏の落ち葉の上に赤い紅葉の落ち葉が、てん てん  と…。

 この大原街道では、お客様からよく質問を受けます。

「三千院までいくら位かかるの?」

私は、決まって答えます

「♪京都―大原三千円」。

 前回予告しました「おみや寛一のトラウマの洞察」は紙数の関係上、

次の機会に譲り、次回4号では、

「謡曲『高砂』に暗示された阪神大震災の謎」をお送りします。ぜひご期待ください。 

00/11/29