さて、大工さんが入って3週間が過ぎた。
大体の骨組みが出来上るのにそう時間はかからなかったのに
内装に取り掛かると急ブレーキがかかったように進行がスローダウンした。
6月末がこの工事の納期だが
やはり50日かかるのかも知れないと思うようになった。
山陰の「たまり醤油」のお土産を我が家に放り込みに来てくれた
高校の同窓のエクセル君が工事中の店を見て驚いた。
「もう、かかってるのか?」
成り行きでその晩、繁盛のお店でエクセル君に「ごちになりました。」が
二日後もエクセル君の肝煎りで高校の同窓でH・P『たね』の仲間が
白梅町に、私を励ますために集まってくれた。
「ありがたい」励ましをみんなから受けて私はお礼に
二軒目のカラオケ屋で10曲は熱唱しただろうか。
一軒目では前ページの店の暖簾の話も話題に出たが
私が見積もりに出した所では「麻」の扱いが無いことを話すと
エクセル君プロデユースで
マックキミさんデザインの物を ←
(クリックするとそのデザインが見られます。)
野武士君が手書きで「ろうけつ染」に仕上げてくれることになった。
「ありがたい」ことである。
カラオケ屋でそのことを思い出して2曲追加熱唱した。
この間、準備すべきことの多さに閉口しながらも
一つ一つクリアーしていく以外に道は無い。
内装もほとんど出来上がった6月20日
保健所に営業許可申請に行った。
保健衛生法上の厨房の検査を受けねばならないのだ。
あらかじめ、法律上の制約、許可基準等は聞いていたから
そのとうり施工、内装、装置を設置すればいいわけで
難しくはないが、緊張してしまった。
人間、不慣れなことや未知のことに挑む時は
必要以上に不安や恐れを抱いてしまうものだが
それは当然の事であって
経験してしまえば「なーんだ」と言う結果が多いことも事実ながら
それ故に、周到な準備を心掛けることができるのだと言える。
6月23日に無事検査も通って25日には家具も入れた。
厨房のバック棚に14本の焼酎の1升瓶を並べると
急に居酒屋らしくなったから面白いものである。
メニュー作りも平行して行ってきたが
パソコンでお品書きも作った。
パソコンを1日中酷使することがあったが
「メモリー不足です。」と表示してフリーズすることさえあった。
少し休ませれば元気になったが
その点人間は寝不足でも
「**不足です」と言ってフリーズすることはない。
いいことなのかどうかは別ですが。
たいした量も買えない(売らない)ので
迷惑掛けたくないから鶏の購入をどこでするか迷った挙句
結局、幼稚園からの同窓の『鳥松』に相談した。
悩んでいるより当って砕けろで
「任せなさい。」と言ってもらえた。
この間
壁の色やらタイルの色
便器の色から窓の位置
蛇口の種類に冷蔵庫の色
コップの大きさ、食器の数々
エプロンの色からビールサーバーの種類と設置場所
etc、etc.
あれもこれも
何百種類、何千種類
何百アイテム、何千アイテム
そんなこと、こんなこと
「あんたが決めろ!」と言いたくなるぐらい
決断、決定しつづけた。
そうしてようやく7月2日にOPENする。